再び円安が進行し海外ではさまざまな戦乱も起きている。だが永田町と官邸記者クラブの関心は既に次の総裁選に移っており国民生活にはさほど関心はなさそうだ。
特に岸田総理は党内の気持ちを繋ぎ止めれば次期総裁選に勝ち目があると考えているのだろう。有力者と会食を繰り返し党内の会合にも盛んに顔を出しているという。一緒にうまいものを食って酔っ払えば心が通じ合うという昭和的な飲み食い文化の影響が残っている。
政治家が夜な夜な酔っ払いつつ仲間同士の交流を続けている間、日本の経済政策は副業的扱いで放置されることになるだろう。
国会が閉幕し永田町は次の総裁選に向けて走り始めた。岸田総理は一週間に2回も麻生太郎氏と会食するなどそれなりに忙しい日々を送っている。読売新聞は次のようにまとめる。
- 26日夜には、母校・早稲田大同窓の「稲門会」に出席し、解散した安倍、森山両派や無派閥の若手らと上機嫌で酒を酌み交わした。
- 27日夜、東京都内のホテルの中国料理店で開かれた「一区議員懇親会」に出席。時事通信によるとこの会合には遠藤利明氏と石破茂氏が同席していた。
- 27日に森山総務会長とも会食するなど派閥 領袖 クラスとの面会も重ねている。産経新聞によると27日は「はしご」状態だった。
安倍派の崩壊をきっかけに岸田総理は公明党と維新に接近。公明党を「おねだりばかりの卑しい政党」と考えているふしのある麻生氏はこれに猛反発。すると岸田氏は麻生氏に接近。これによって維新との約束をほぼ反故(ほご)にしてしまい今度は維新を怒らせた。国民は呆れ顔で一連の状況を見守っている。
安倍派・麻生派・茂木派・岸田派の連合政権だった岸田政権は安倍派の崩壊により党内バランスが崩れた。不安を感じた岸田総理はさまざまな関係者の間を揺れ動き、これが数々の迷走につながっている。
今や岸田総理の本業は「総裁選の支持を集めるための飲み食い」であり国民経済はもはや副業的な扱いでしかない。このため骨太の提言は次の二つが柱になっている。
- 将来が不安な高齢者は自己責任で投資してください。
- 企業のケチな経営者が賃上げさえしてくれれば日本経済の問題は全て解決するのです。
なおライバルと考えられている党の側の最高責任者である茂木敏充氏も自分の身の振り方にしか関心がないようだ。北海道新聞に内閣改造論を語り北海道新聞がこれを「独自記事」として配信していたと新潮が報道している。その目的について新潮は「岸田さんが自分のことをどれだけ大切に考えているのか試そうとした」のではないかと見ているようだ。
「総理が引き続き、自分と麻生氏を優遇するかどうかを探るためでしょう。仮に総理が切り捨てるつもりだと判断したら、茂木氏は麻生氏と組んで総裁選に打って出ようとするはずです」
茂木さんを起用したのは岸田総理なのだからこれも自業自得と言って良いかもしれないのだが、それにしてもなかなかの惨状だと感じる。