アメリカの大統領候補の討論会が6月27日に行われる。テレビ討論なのでスピーディな議論が展開される。CNNが討論会とテレビ討論会の歴史について書いている。リンカーン対ダグラスの討論会は冒頭陳述60分、反論90分、再反論30分というかなり退屈なものだったそうだ。全ての大統領選挙でテレビ討論会が行われるわけではない。むしろテレビ討論を嫌う候補もいる。今回の討論会はトランプ氏に過度に有利にならないように観客は入れずに行われることになっている。
- 酷暑と洪水が西海岸から東海岸までを広く襲う。いくつかの州ではダムが決壊するほどの洪水が起きている。暑さから逃れようと海水浴客が海岸に押し寄せるが波にさらわれた人も。
- 有名なサーファーで演技経験もあるTamayo Perry氏がハワイにてサメに襲われて亡くなった。ノースカロライナの海岸でもサメに襲われる被害が出ている。
- ニューヨーク市セントラルパークでレイプ(sexual assult)を試みた男性の捜索が行われる。白昼堂々犯罪に及ぼうとした。
- イスラエルでハマスに連れ去られて戻らない人質のビデオを家族が公開した。ビデオを見てどう思うか聞かれた母親は「どう感じているか理解しようとしている」と言っている。現実のことだという実感が得られていないようだ。ネタニヤフ首相はガザの攻撃はまもなく終わると発言。
- 大統領選挙の第一回討論会がまもなく開催される。バイデン大統領はキャンプデイビッドに篭って準備を進めている。バイデン氏の戦略はトランプ氏の危険性を強調するもの。トランプ氏は中絶などの大切な判断を州に取り戻したと主張している。またバイデン氏に好きなだけ喋らせ「言葉だけで中身がない・くどい(wordy)大統領である」と強調したいようだ。
- バハマで女性が行方不明に。
- キーブリッジを破壊した貨物船がボルティモアを離れバージニア州ノーウォークに向かった。
- カリフォルニア州で小さな地震が4回起きた。
- 意識のあるままの男性に腎臓移植が行われる。
- 34才の男性がサンタ・クルーズで行方不明になり大勢で捜索を行った。男性は泥だらけで10日後に見つかった。地形はわかっていたそうだが火事で風景が変わってしまい迷ってしまったとのこと。ハイキングはしばらくお休みすると冗談をいう余裕を見せた。
大統領選挙ディベートは6月27日にCNNの主催で行われる。観客は入れず一人が話している時に相手のマイクオフがなる。トランプ氏の支援者はブーイングなどでトランプ氏を支援する傾向があることから主にトランプ氏対策であると考えられる。最近で風変わりなやり方だがCNNはケネディVSニクソンのテレビ討論会に似ている「原点回帰だ」と主張している。
CNNによるとケネディVSニクソンのテレビ討論会は大統領選挙に思わぬ影響を与えたため、その後しばらくテレビ討論会は行われなかった。ニクソン大統領がウォーターゲート事件で退任したあとを継いだフォード氏が起死回生のためにテレビ討論会を再開させた。この時の相手はカーター氏だったそうだがフォード氏が国際情勢(ソ連の東ヨーロッパ支配)の認識を間違えてしまい討論会はカーター氏の勝利に終わった。
討論の内容を読むとフォード氏は「ソ連の東ヨーロッパ支配など存在しない」と主張したそうだ。ニクソン大統領は「狂人戦略」と呼ばれる戦略で何をしでかすかわからない大統領というイメージがあった。実際の外交は全てキッシンジャー氏が行ったものと言われている。ニクソン氏から大統領を引き継いだフォード氏も「ワルシャワ条約機構体制」を理解しないほどの外交音痴であったことを伺わせるエピソードである。
CNNは1858年に行われたリンカーンとダグラスの討論会についても解説している。最初の演説で60分の冒頭陳述を行い90分かけて反論し冒頭陳述を行った人が30分それに反論するという方式で行われたそうだ。テレビ討論時代の常識ではこれはいかにも退屈である。
CNNの討論会は90分行われコマーシャルブレイクが2回はいるそうだ。冒頭陳述はなく両者には締めくくり陳述が行われるという。現在はSNS時代と言われているがテレビ討論も極めて大切だと考えられているという。
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