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オレオレ詐欺の片棒を担がされたUberドライバーが射殺されてしまう 詐欺の被害者も殺人罪で起訴される

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トップニュースはトランプ氏の裁判の行方だ。自分は特別な選ばれた人間だと考えるトランプ氏は裁判に出廷しなければならないことがご不満のようである。またタイトルにあるように「オレオレ詐欺」の片棒を担がされたUBERドライバーがなくなるという事件が起きているが、最初に聞いた時には全く理解できなかった。

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  • トランプ氏の陪審員の専任が始まる。陪審員が7名決まった。ご本人は本来ならさまざまな州で選挙キャンペーンをやっているはずとご不満だった様子。
  • 春の嵐の続報。トルネードで屋根が吹き飛ばされた家からの中継。
  • イスラエル情勢。イスラエルの復讐は限定的なものになりそうとアメリカの高官は主張している。
  • マイク・ジョンソン議長がイスラエルなどの予算で辞任の危機にある。身内の共和党議員がプレッシャーをかけているため。ジョンソン議長は「絶対に辞任しない」と言っているが、共和党からの数人が辞任を要求すると下院は再び議長のいない状態になってしまう。議長は単に予算を通そうとしているだけなのになぜか身内から「お前を議長職から引き摺り下ろしてやる」と脅迫されるという理不尽な状態になっている。
  • ウーバー・ドライバーが殺される。内容が全く理解できなかったので後で調べることにした。UBERはリクエストを出したアカウントを禁止し、ウーバードライバーがsolicit cash(お金をせがむこと)はありませんと言っている。
  • 議会襲撃事件における最高裁の判断が注目されている。
  • Counterfeit BOTOX Injection(偽造ボトックス注射)が出回っていて9州で確認された。FDAはライセンスを受けた診療所で治療を受けるように注意喚起している。Counterfeitは模造品・コピー商品という意味のフランス語から古い英語に入った由緒ある言葉なのだそうだ。
  • 心臓ポンプの不具合で第一級のリコール。
  • 女子学生バスケットボールの新しいスターのクラークさんがWNBAのドラフトに。
  • アメリカの名曲のうち新しく25曲が議会のNational Record Registryに登録される。日本語では「全米録音資料登録簿」と呼ばれ議会図書館に登録されるものだそうだ。

ウーバー事件のあらましは以下のようなものである。

ABCニュースによるとオハイオ州のサウスチャールストンに住むブロックさん(81歳)が詐欺電話を受けた。親戚が捕まっていてまとまった金が必要だというのだ。ブロックさんがお金を支払えないというと電話をしてきた人はなぜかブロックさんを脅し始めた。そこに荷物のピックアップのためにウーバードライバーのホールさんが現れる。ブロックさんはこのドライバーも当然共犯であろうと考えたためホールさんを銃撃し自ら110番通報(アメリカでは911)をした。ブロックさんは殺人罪で起訴された。ホールさんは亡くなっている。

なぜ聞き取れなかったかというと、ブロックさんは詐欺電話(英語ではScam)の被害者であるにも関わらず、逮捕されたのがブロックさんだったからである。つまりホールさんに対しては加害者になってしまう。どうやらUberも当局も元々の詐欺師は特定できていないようだ。

CNNによればブロックさんは無罪を懇願(pleaded)して$200,000ドルの保釈金で釈放されている。

議会襲撃事件の判断についてはあまり興味がないので真面目に聞く気にはなれなかったのだが説明しようとすると調べなければならないことに気がついた。

審理の対象になっているのはフィッシャーさんというペンシルヴェニアの元警官だ。議会襲撃に加わり民主党議員たちを縛り首にしたいという願望を語った。フィッシャーさんは議事という公務の執行を妨害した罪に問われているのだが、アメリカ合衆国には議会に入って公務執行を妨害してはいけないという罪はないようで(そもそもそんな行為が想定されていない)代わりにエンロン事件の時に作られた法律を適用して裁判を進めようとしている。フィッシャーさんのケースが審議されているというよりは後々同じ罪で裁判を受けることになるトランプ氏の裁判に影響を与えるため問題になっているようである。フィッシャーさんと同じロジックで起訴されている人も多くこの人たちの裁判にも影響を与えるようだ。

日本であれば議会に押し入れば当然なんらかの罪に問われることを覚悟すると思うのだが、そもそも「それは本当に悪いことなんですか?」に戻って議論が進むというのが現在のアメリカの状況のようである。トランプ氏に任命された判事も多く党派性があるものと考えられる。

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