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蓮舫議員の追求に新藤大臣が答弁書を叩きつけて感情的に反論 参議院の立憲民主党の新ターゲットは茂木派か?

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週が明けて国会論戦は参議院に舞台が移った。形式的には自民党が逃げ切り予算の年度内成立を確実なものにしたのだが「岸田総理の孤立」という副作用が残った。

さらに参議院の予算審議が形骸化したことで「あとは十分に裏金の追求だけをしていれば良い」という条件が整った。蓮舫議員は新しい攻撃材料を新藤経済担当大臣に突きつけた。新藤氏は答弁書を叩きつけこれがSNSでは面白おかしく拡散している。まずは蓮舫氏の一勝ということになる。立憲民主党のターゲットはどうやら茂木派と茂木幹事長のようである。

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蓮舫氏が見つけたのは「後援会に資金を流せば開示は最低限で済む」という点だったようだ。これはあくまでも合法であり刑事罰に問うことはできない。これまでは刑事罰にできなければ与党の負けだったはずだが新藤氏は虚をつかれて感情的に対応した。いったい何が変わったのか。

蓮舫氏の勝因は2つあるだろう。

第一にゲームのゴールを変えた。これまでのゴールは「議員辞職・総理の任命責任」など議員の地位に関わるものだった。これを「反省なき自民党」追求に変えた。こうすると証明のハードルが下がる。

第二にこれまで週刊誌報道やしんぶん赤旗の報道に依存してきたが自分達で情報を探してきて追求する方針に変えた。あるいは情報提供の流れもできつつあるのかもしれない。こうすることで自分達がどんな攻撃材料を持っているかを相手に知られずに済むようになる。

ゲームのルールが変わったことに驚いた新藤大臣は答弁書を叩きつけて色を成して反論する場面があった。これがテレビで中継されなおかつSNSのXにも映像が広がってゆく。

これまでは議会が政府を追求するという体裁になっていたため閣僚でなければターゲットにできなかった。このやり方では茂木幹事長など党の役職についている人はターゲットにできない。しかし今回の追求でターゲットになっているのはおそらく茂木幹事長と茂木派である。

新藤氏はたまたま大臣であるから追求されているだけであり「デコイ」になっている。では狙いはどこにあるのか。早速朝日新聞が茂木幹事長は10年間億単位のお金を会計責任者が同じ別の政治団体に付け替えていると指摘している。これ自体は全く違法ではないのだがやはり「何か怪しいことをやっているのではないか」という印象がつく。

茂木幹事長は「適切に処理をしている」と主張するのだが、これは国民に説明はできないが少なくとも検察が自分達に手出しはできない程度の「適切さ」に過ぎない。つまり有権者の理解は得られなくても捕まりさえしなければかまわないという程度の話である。

政倫審で反省なき岸田総理と清和会は一貫して「我々は検察に起訴されなければそれで十分です、国民に説明などするつもりはありません」と言い張っていた。「自民党は一部の組織に支えられていますから無党派がどう思おうと関係ありません」という態度も見え隠れしていた。これは彼らが設定したラインであって国民感情とは必ずしも一致しない。

残念ながら茂木幹事長は部外者ではない。むしろ自らが進んで状態を作り出したと言えるだろう。茂木幹事長は清和会と志帥会が追求された時に「疑念を払拭するために積極的に調査に協力してくれ」と自民党内に呼びかけることができる立場にあった。だが彼はそうしなかった。

結果的に参議院の審議がなくても予算が通るという状況を作ってしまった上に国民の間には「反省なき自民党」という印象が生まれている。このやもやとしたフラストレーションはおそらく吹き出し口を求めている。

今後も蓮舫議員の追求が続くかどうかはわからないが、初戦は有権者のやり場のない苛立ちに応えるものとなった。今後は4月末に行われる補欠選挙まで追及をつなげることができるのかに注目が集まる。

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