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田崎史郎さんの予測外れる 池田佳隆衆議院議員に逮捕報道

政治ジャーナリストの田崎史郎氏が田原総一郎氏にたいして「議員の逮捕はないだろう」と語り反発を受けていた。とりあえずその予想は外れ池田佳隆さんが最初の逮捕者になりそうだ。日本テレビが独自報道として伝えておりフジテレビも追随した。TBSも立件までは確認しているが逮捕という表現にはなっていない。田崎史郎氏は政権に近いとされており過度な楽観視があったのかもしれない。国民の知る権利を守るためにもジャーナリストとしての説明責任を果たすべきなのだろうし、これまでは主に芸能報道の分野で取材対象との近さが度々問題視されてきたがメディアも田崎氏の使用責任やコメンテーターの扱いについて説明しなければならない段階に入っている。

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池田さんが逮捕されるのではないかと最初に伝えていたのは週刊文春だった。11月29日に「《派閥パーティ問題》安倍派パーティ券大口購入者の3割以上が“萩生田の舎弟”池田佳隆元文科副大臣の支援企業だった 「彼は異常なほどパー券を捌いている」」と言う記事が出ている。この時は萩生田舎弟などと報じられていたがメジャーな報道には載っていなかった。

ようやく年明けになって毎日新聞が「立件が近いらしい」としていた。対象者は池田さんと大野さんの2名だが見出しは「逮捕」ではなく「立件」だ。

今回最初に池田氏逮捕について伝えたのは日本テレビだがその後にフジテレビが逮捕報道を出している。TBS系列CBCが追いかけており検察からなんらかのリークがあったものと見られる。ただしこちらは「逮捕」ではなく立件になっている。事務責任者だけではなく議員本人が関与していたなんらかの証拠が見つかったようである。

検察が立件だけでなく逮捕に踏み切る理由は必ずしも明らかになっていないが一部では雲隠れ報道がある。説明責任を果たさないばかりか逃げられても困ると言うことだったのかもしれない。こうなると毎日新聞に指名されているもう一人の渦中の人物である大野氏を検察がどう扱うかも気になる。逮捕せずに立件だけすると言うことも考えられるからだ。

この件に関しては田崎史郎氏が田原総一郎氏にたいして「いや議員の逮捕はないでしょう」と発言し問題になっていた。

田崎史郎氏はBSフジの番組で岸田総理と談笑した写真が出回っている。能登半島地震で苦しんでいる人が大勢いるのだからこれはフェイクニュースなのだろうと思っていたのだが、どうやら本物だったようだ。あまりにも政治と近すぎるため国民生活のリアルとは乖離し始めている。

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岸田さんの談笑はフジテレビ側が注意をしていれば防げたことだ。キャスターの反町理さんや田崎史郎さんは「政権に近い」ことがビジネスの源泉になっており国民生活や意識との乖離した意識を持っていたのではないかと思われる。またBSの番組なので誰も見ていないだろうと言う気の緩みもあったかもしれない。

捜査は安倍派の幹部たちや二階俊博元幹事長まで広範囲に及んでいる。しかしこれまでの報道を総合すると一部不記載が目立っていた議員と会計担当者らだけがつきあげられ後はお咎めなしになることも予想される。

田崎さんの予想がなぜ外れたかについては、ひとまず田崎史郎さんご本人の説明責任が求められることになるだろうが、報道が無意識のうちに取材対象者びいきになっていないかについても視聴者から厳しい目が向けられるべきだろう。

伊藤東京特捜部部長は「正直者が馬鹿を見る社会はなくすべきだ」と主張している。だが実際には政治の責任者は逃げてしまう可能性も高い。政治と金の問題では政党だけでなくテレビ局の姿勢もまた問われている。被災地報道で涙を堪えながら報道している人もいれば統治者気分で総理と談笑している人もいる。国民と同じ目線に立って物事を伝えてくれているのかが誰なのかも問われている。

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