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法務副大臣から容疑者に 柿沢未途衆議院議員が逮捕 原因は二代続く政治家同士の因縁

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柿沢未途衆議院議員が現職のまま逮捕された。つい最近まで検察を管轄する法務省の副大臣だったが一転して容疑者になった。極めて異常な事態だがニュース番組はこの問題を大して大きく扱わなかった。安倍派の政治と金の問題もかつてほどは大きく取り上げられなくなっており世論が議員の逮捕に慣れてしまっていることがわかる。

今回の事件の原因は江東区で繰り広げられてきた政治家一家同士の因縁との指摘が出ている。これを知った地元の人たちは「なんだかしらけてしまった」と言っている。これまでサラブレッドなのにマメな人だったと言う評価だった柿沢未途容疑者だが「親同士の因縁から地元にいい顔をしているだけ」と評価が変わってしまったからである。

結局は政治家一家の争いに利用されただけだったとみんな気がついてしまったのだ。

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柿沢未途衆議院議員が逮捕された。本人は容疑を否定しているが秘書も4人逮捕されている。今後検察は立件を目指して議員と秘書を取り調べることになる。この前まで法務副大臣だった人が数ヶ月のうちに容疑者と呼ばれるようになったと言う極めて異常な事件なのだが、世間の関心はそれほど高くなかった。政治への期待が極めて低くなっていることがわかる。

原因について、山崎家、柿沢家、木村家の因縁によるものだと指摘する報道もある。時事通信の文章はやや分かりにくいが東京新聞は相関図を出している。親子でペアになっていていろいろな矢印が書かれていて分かりやすい。親世代の因縁という世襲の悪い影響が出た。世襲政治家は問題解決よりも親の作った領地の保持を優先する。だから世襲政治家が多くなると政治は問題解決ができなくなる。

以前、自見英子氏の相関図についてご紹介したことがあった。こちらも親子二代の因縁があり、利権を岸田・麻生側と二階側で取り合っていると言う構図だった。新聞ではこうした対立を「保守分裂」と表現することが多い。実際には家同士の領地の奪い合い合戦である。三つ巴の場合三国志などと言われる。今回の事例も江東区三国志などと言われるのだが福岡県知事選でも「福岡三国志」などと面白おかしく報道されていた。福岡出身の自見さんと麻生さんはこの福岡三国志のキャストである。

政治をある程度知っている人は「政治家同士の争いなど外から面白おかしく見ているのが良い」と感じるだろう。関ヶ原の戦いは遠くの山から眺めるに限る。だが江東区の場合はそうではなかった、木村弥生さんに期待をした子育て世代も多かったからだ。東京都連に受け入れてもらえていなかった柿沢未途容疑者は地元との顔つなぎに熱心で「二世でサラブレッドなのに地元を気にかけてくれるマメな人だ」と言う評判だったそうだ。感情的に引きつけられていた人たちほど心理的なダメージが大きい。

時事通信は地元の声を「「お粗末」「しらけた」 地元有権者らため息―柿沢容疑者逮捕」と伝えている。

地元に熱心で子育て世代の問題も解決してくれると期待した人も多かったのだろう。だが、結局は政治家一家の縄張り争いに巻き込まれただけだったのだ。庶民の暮らしとは全く関係がない争いにただ振り回されただけだったのだ。

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