政治ネタばかり書いていると、記事(というかヘッドライン)によって読者数が変わるのが嫌という程分かる。端的にいうと今は罵倒モードに入っている。「安倍政権を倒すには」という記事か「共産党は悪魔だ」という記事を書けば読んでもらえるのだ。だから、新聞が右派と左派に別れている理由がよく分かる。どっちかに寄せないと「読者の納得感」が得られないのだろう。
多くの人たちは「政治運動に巻き込まれると面倒なことを頼まれる」と考えているだろう。そこでまずその人たちが欲しがっているものを与えるのが重要だ。こちらからお願いごとをしてはいけないし、多分イベントに動員するのもよくない。あなたはアイディアを売り込もうとするセールスパーソンなのだから『人を動かす』くらいは読んでおこう。
世の中の人は都合の悪い事を敵のせいにしたがっている。「敵」陣営は悪いことはすべて共産主義者の陰謀だと思っている。だから、安倍政権を打倒したい人たちがやるべきことは簡単だ。徹底的に安倍晋三さんを個人攻撃すればよいのだ。もう、なりふり構っている時間はないので、徹底的に攻撃するのだ。攻撃材料は何でもよい。掘ればいろいろ出てくるだろう。
国民・有権者は「政権がうまく行っているか」は分からないらしい。指標にしているのは2点だけ。一つは「株価」で、もう一つは「組織がうまくいっているか」だ。だから株価が下がり、自民党内に内紛が起これば急速に自民党離れが起きる。
内紛を起すのは意外と簡単だ。安倍晋三さんが選挙に弱いということを実感させればよいわけだ。社会問題はいくつもあるが、それを全て安倍さんのせいにすればいい。
あと、意外と効果がありそうなのが「知った気になっている」ネトウヨ層の取り込みだ。どうやら本気で「自民党が中国か北朝鮮みたいなことをやるはずがない」と信じている人がちらほらいるようだ。分かりやすい形で自民党憲法案の問題点をリストしておくのも手かもしれない。彼らが嫌がっているのは共産主義(主に中国の台頭)なので、徹底して安倍さんを共産主義・国家社会主義者に仕立てるのも効果があるだろう。
もう一つのポイントは何回も書いたが「身近な問題」にすること。「立憲主義が崩れようが庶民にとってはどーでもいいこと」なので、煽ってでも何をしてでもいいから生活がむちゃくちゃになるようなイメージを与えればよい。例えば麻生大臣が「農家は税金を払っていない」と言った。これで麻生大臣を攻撃するのはよくない。農家を非難すべきだ。人は火の粉が飛んできて始めて「麻生さんとは距離を置いた方がいいな」と思うのだ。
もっとも、こうして議席を得ても本質的な問題は何一つ解決しないということは覚えておいた方がよいだろう。
コメントを残す