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ガーシー氏逮捕で「そういえば旧N国党の例のあの問題はどうなっていたのか?」と思い出す。

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ガーシー氏が帰国逮捕された。警察がUAEに出向き直接交渉した結果として強制帰国になったという見方が出ている。捕まったとしても微罪であり直ぐに保釈されるのではないかなどと言われているそうだが「とにかく逃げ得は許さない」ということから力を入れて交渉に当たったようだ。このニュースを聞いて「そう言えば旧N国党の例のあの問題」はどうなっていたのか?と思い出した。例の「党首・代表交代騒ぎ」をすっかり忘れていたのだ。結論だけを先に書くと大津綾香さんの申請はすでに却下されているそうだ。立花孝志氏側はまもなく自分が口座にアクセスできるようになると主張している。

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ガーシー氏がUAEから帰国して直ぐに逮捕された。ニュースとそのコメントを見てみたが「逃げ得は許されない」というような感想が多かった。逮捕されても微罪なので直ぐに釈放されるのではないかという観測もあるので罪としてはそれほど重くないものの「UAEに逃げたら終わり」という前例を作りたくなかっただけという可能性が高いようだ。

TBSは次のようなタイトルをつけている。他のキー局も同じようなトーンである。検察当局としては「逃げ得はない」ということを強調したかったのだろう。

“ガーシー”東谷義和容疑者(51) UAE(アラブ首長国連邦)から事実上の強制送還か UAE当局から具体的な航空便示し「帰国させる」と連絡

立花孝志氏は「ガーシー氏の暴露の答え合わせが聞けるかもしれない」などとコンテンツとしてのガーシー氏に期待している。また「裁判費用を支援する」とも表明した。「裁判費用を支援する」と言っているが、その原資はどこから持ってくるのだろう……と気になった。そこで「そう言えば代表権のことを忘れていたな」と思い出した。

ガーシー容疑者の裁判費用支援へ 帰国受け、政女党立花氏

このニュースはYahoo!ニュースで知ることが多いのだが、最近は「ランキングのおすすめ」に出ることもなくなっている。検索したところ大津綾香さんが千葉地裁に仮処分の訴えを却下されたという記事が見つかった。立花孝志氏は5月30日に千葉地方法務局を訪れ、裁判所の決定書を提出大津氏の仮処分申し立てで保留されていた変更手続きを再び行ったとのことだ。

千葉地裁は「審査権は及ばない」としている。党で話し合って決めてくれという意味だが、平たく言えば「面倒だから巻き込まないでくれ」と言っているように聞こえる。確かにこうした騒ぎが起きるたびに裁判所に訴えられては迷惑だという司法側の気持ちはよくわかる。旧N国党の場合それほど政局には影響を与えないのだろうが大きな野党で同じような問題が起きないという保証はない。

このため政党助成金などはまもなく立花孝志氏の側に戻ることになりそうだ。

今回の件では「立花孝志氏側の圧勝」ということになる。その勝敗を分けたのは何だったのだろうか。大津綾香氏の「側近」を名乗っていた大川宏洋氏は「戦線離脱」を宣言し次のように説明している。

大津氏が地位確認を求めた仮処分の申し立てが却下された際にも、立花氏陣営が矢継ぎ早にユーチューブや会見等を開いたのに対し、大津氏はSNSで見解を述べただけ。宏洋氏がユーチューブで情報発信したものの大津氏側から削除を求められ、「戦争をしているのに手数が少なすぎる。向こうがマシンガンを撃ってきているのに素手で戦えというのは無理」と白旗を上げた。

「とにかく思いついたことを思いついた時にガンガン発信しないと情報戦に負けてしまう」ということになる。大川氏はこれを「手数(てかず)」といっている。考えて丁寧なものを出すよりとにかく露出を増やし考える時間を与えないという戦略だ。

ただ「手数」が多くても同じ主張ばかりでは飽きられてしまう。埋没を防ぐためには次から次へと「騒ぎ」を起こす必要がある。だが、齊藤健一郎にどの程度の「発信力」があるのかは未知数である。

当初の「裁判費用はどう捻出するのだろう?」だが発想は意外とシンプルだった。新しい寄付金集めの手段として利用するようだ。イベントがあれば集客ができるわけで、これをどうマネタイズするか?という発想でこれまでもやってきたのだろうしイベント化手法で意外と多くのお金が集まることもよくわかる。

全体として埋没してもとにかくファン向けにイベントを発信していればそれなりに食うに困らないというようなビジネスモデルなのかもしれない。

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