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山際経済再生担当大臣の更迭 24日に何が起きたのかの短いまとめ

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山際経済再生担当大臣が更迭された。政府の経済対策の国会審議前ギリギリのタイミングで諮問委員会は中止された。今後、このニュースが盛んに報道されると思う。「最低限知っておくべきこと」だけをまとめた。

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2022年10月24日に起きたこと

衆議院予算委員会の集中審議で「諸課題」について審議が行われた。岸田政権としては補正予算審議前の前捌きにするつもりだったのだろうが、当然統一教会問題に終始した。「新しい写真」が野党の格好の攻撃材料になったが山際大臣は明確に答弁ができなかったようだ。「覚えていなかったから報告しなかった」との説明が「便利な記憶だ」と揶揄されていた。

衆議院予算委員会が終わる前にフジテレビが「【独自】山際大臣交代も視野に検討 “統一教会”めぐり岸田首相」という独自記事を報じた。情報源は明らかになっていない。

参議院予算委員会でも当然同じ話題が出るが岸田総理は一旦報道を否定した。

だが、参議院予算委員会が終わり岸田総理は山際さんと面会し更迭が決まった。

岸田総理が委員長を勤める諮問委員会は中止された。前代未聞だそうだ。

事実上の更迭だが「山際さんから辞任を申し出た」ことになっているようだ。総理大臣が「切った」という印象を与えないような印象上の工夫がされている。

なぜ岸田さんは山際さんを切れなかったのか

時事通信が、山際氏は衆院神奈川18区選出で、当選6回。自民党の麻生太郎副総裁率いる麻生派に所属する。入閣に当たり同派の甘利明前幹事長が強く推したとされると書いている。岸田政権は安全保障を安部派に依存、財務省対応を麻生派に依存、経済対策を麻生派・甘利グループに依存している。依存という言い方が悪ければ「聞く力を最大限に発揮している」と言っても良い。おそらく最初は甘利明氏への配慮だったのだろう。

ところが五月雨式に山際氏と統一教会の関係を示す情報が流れてきた。野党が追及を強めた。すると「野党に負けて大臣を更迭した」という印象がつく。このためタイミングを失ってしまった。

だが、補正予算案をスムーズに通すためには担当大臣の問題に注目が集まるのは避けたい。「便利な記憶」の持ち主では困る。結局岸田総理は「身内への聞く力」を発揮したために山際さんを切る時期を逸したことになる。諮問委員会直前でドタバタと退任が決まった。

今後の注目ポイント

新大臣は「他人がまとめたもの」を説明する係になる。

国民のことを第一に考えればコミュニケーション能力が高い人がよさそうだ。他人が作ったの全体像を数日で把握して納得感が得られる説明をするという高いプレゼン能力が求められる。実行段階でも各方面に説明する能力は重要だろう。

仮に次回も麻生派・甘利グループから出れば岸田総理は「国民ではなく甘利明前幹事長に聞く力を発揮している」ことになる。逆に身内を入れると「甘利明前幹事長の縄張りをとった」という印象がつくことになるだろう。

次に出てくる大臣が国民から納得される人になるのか、あるいは派閥を考慮したものになるのかに注目が集まる。

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