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統一教会問題を清算した人だけが内閣に入れるはずが、なぜか杉田水脈氏が入閣してしまう

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岸田総理は旧統一教会問題を清算した人だけが入閣できると宣言し内閣改造を行った。ところがこれを「自己申告制」にしたためにある問題が置きている。正直に対応した人が損をし問題を軽く見積もった人が入閣した可能性がある。そのことを最もよく表しているのが杉田水脈氏である。総務政務官に任命されたそうだ。総務政務官は地方自治体との間で地方財政という重要な問題を取り仕切る。正直さと誠実さが求められるポジションだ。

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時事通信は副大臣政務官人事の記事の中で統一教会と関係していた入閣者の名前を挙げている。タイトルは「副大臣・政務官も接点続々 旧統一教会問題で自民議員」となっており「自民党は結局この問題を清算できなかった」という印象が残る。この中で杉田氏のTwitterに触れているのだ。文字がそのまま書いてあるのでこれを検索すると当然当時の杉田氏のTwitterが出てくる。いまだに消していないようだ。杉田氏がこの問題をあまり重要視していないことがわかる。

消されてしまうかもしれないので一応コピペしたのだがオリジナルのTweetも掲載しておく。「なんの問題もない」と言っている。Tweetが残っているところから判断すると意外とご本人は気にしていないのかもしれない。

幸福の科学や統一教会の信者の方にご支援、ご協力いただくのは何の問題もないのですが、どうしても宗教団体の名前が出ると日本国内では過敏に反応して「バックに宗教団体がいるでは」と言った憶測が飛び交い、苦情や問い合わせが事務所にあります。ので、その都度このように否定します。

杉田水脈氏のTwitterより引用

このこと自体は杉田氏の個人的な心情である。また、経歴を見る限りこのTweetは議員浪人時代のもののようだ。この時代に講演活動で知名度を獲得し安倍元総理の目に留まり自民党入りしたという経歴を持っているそうである。安倍氏が何を評価したのかは今となってはよくわからないが、この時点では自民党議員ではなかったことだけはたしかだ。

むしろ問題は内閣全体のモラルハザード(規範意識の低下)だろう。

今回の組閣では「関係を見直した人」しか入閣できないはずなので、杉田氏はこの2016年と現在でどのような心境の変化があったのかを岸田総理に説明する必要があったはずだ。岸田総理は任命権者として経緯を国会で説明するべきだからだ。だが、岸田総理がおそらくそれをやっていないことは明白である。つまり実際にはこの問題をそれほど重要なものだとは思っていないのだろう。

だがこの問題は別の禍根を残す。正直に申告した人や問題を重く受け止めた人が排除されこの問題を軽く受け止めた人ほど得をしてしまうのだ。役職という利得が得られるのだから「問題をなかったことにした方が得」だ。つまり岸田内閣は今回の人事で潜在的に厄介な問題を抱えたのかもしれない。

杉田氏が現在この問題をどう捉えているのかはわからない。おそらくマスコミに取材されればそれなりの対応をするだろう。

今回の件で見過ごされている点もある。杉田氏は今後多くの地方自治体関係者とやり取りをすることになる。中には誠実さが求められる行政評価や統計などが含まれるそうだ。つまり地方自治体を査定したり情報を受け取る側に回るのである。

西宮市役所に勤めた経験がある杉田氏はこのポジションの持つ重大さや旨みをよく知っているはずである。地方自治体の評価は地方交付税交付金という地方自治体の最大関心事に影響を与えかねない。杉田氏のこのTweetを読むと杉田氏が自分の持つポジションの意味を熟知していることがわかる。行政管理、行政評価と「私が管理する側なのですよ」と言っている。

重要なお金が絡むとみなされているポジションだけに、杉田氏には今後様々な評価が出てくるものと思われる。さらに地方行政の統計も扱うということだ。疑惑が見つかれば野党は徹底的に問題を追及することになるだろう。

岸田総理がどのような理由で杉田氏を抜擢したのかはわからないが「十分に精査」したという理由で一度抜擢されてしまえばそう簡単には替えられなくなるはずだ。

今回はネットの有名人として杉田氏を取り上げたのだが、今回の入閣組には杉田氏に負けず劣らずの「逸材」が含まれている可能性も高い。今後の「活躍」が期待される。

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