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やはり男はだらしないと思ったお正月小池劇場

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尾身会長が「首都圏は感染爆発である」と発言したそうだ。「そう思っていたんなら早く言いなさいよ」と思った。記事を詳しく読むと「ステージ4」という隠語を使っている。

ちなみに年末にはこう言っていた。

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会見で尾身会長は、「現時点では緊急事態宣言を出すような状況には無いと思うが、今の状況が続けば医療がさらにひっ迫するのは明らかだ。新型コロナウイルス対策では会食、飲食による感染リスクを徹底的に抑えることが感染拡大を防ぐための急所となっている。この急所をおさえることができれば、年末年始に向けて感染を下火にもっていくことは可能だと考えている」と話しました。

政府分科会 尾身会長「年末年始に向け感染対策の徹底を」

選挙で選ばれたわけではなく政府に諮問されているだけなので首を切られたら終わりという事情はあるのだろう。いかにもだらしない忖度体質だ。「ステージ4になった」と言っているが、政府の無策によってステージ4にしたわけで「こうなったら1ヶ月でおさまりませんよ」と丸投げされても困る。

おそらく飲食店は潰れるところもでてくるだろう。目先の暮らしを守ろうとして生業を失うののだ。個々の飲食店にできる自己防衛は、自粛要請に応じずに営業を続けるくらいのことなのだから政治が社会をまとめるべきだった。だが政治はそれができずにいる。彼らは彼らで守りたいものがある。

今回株を上げたのが守るものがない小池百合子東京都知事である。おそらくは東京が感染爆発を防げなかった責任が自分に向かうことを避けたかったのだろうが、埼玉・神奈川・千葉の県知事を巻き込みわざわざ目立つように年末年始を選んで派手な小池百合子お正月劇場を演出して見せた。しがらみが多い男はだらしなく女性の方が思い切りがいいなと思ってしまう。

黒岩神奈川県知事は一度緊急事態宣言発出で県内の自治体をまとめようとしたが失敗したそうである。TBSでそう説明していた。小池劇場に乗る形でなんとかまとめたが「検討を依頼」という形にこだわったそうだ。おそらく観光依存の自治体から抵抗されたのではないかと思われる。緊急事態宣言を出せとは言っていないが考えるくらいはいいのではないかということである。

菅総理は表に出てくることはなく相変わらず田崎史郎さんにテレビで説明させている。「前と同じだから」という理由にならない理由で国会にも説明しない予定だそうである。こうなると情けないおじさんが女性に振り回されているように見える。腹を壊したと言って逃げ出す人よりはマシだがやはり男は最後の最後に腹をくくれない。

小池百合子さんのことは好きになれない。「排除の理論」で民主党系を引っ掻き回した挙句利用価値がないと見ると希望の党ごと捨ててしまった。対決姿勢を作るのは得意だし広報も得意ではあるのだがそれが制度として長続きすることはない。織田信長型の一発屋である。

おそらく小池百合子さんの勝負勘は男性社会で常に排除されてきたことで培われたのだろう。それでも小池劇場がなければ、緊急事態宣言がでることはない。だらしない男たちに任せていてはステージ4が放置されていたのだろう。

では男たちは何を守りたかったのか。

まず党内にはオリンピック利権が消滅することを恐れている二階幹事長のような人がいる。都内が逼迫した状況にあるにも関わらずステーキ忘年会に総理を呼びつけた二階幹事長にとっては都民の医療体制よりオリンピックの方が大切なのだろう。菅総理はおそらく二階さんや森喜朗さんに恨まれたくなかった。

さらに予算が対応できていない。なぜかロイターにコラムが出ている。

この時期に緊急事態宣言を出しても補正予算の措置ができておらず支援策のファイナンスができない。このコラムでは、予算組み替えは内閣総辞職に値すると言ってる。結局守りたいのは政権のメンツなのだ。今回の支援策は地域限定・飲食店限定になるはずだ。したがって収束までには長い時間がかかるだろう。

おそらく党内基盤が脆弱で財政的な裏打ちもない菅総理のリーダーシップでは緊急事態宣言は出せなかった。協力者はおらず「総理の首と引き換えで予算成立」となりかねない。小池都知事はここを突破したことになる。

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