月: 2024年6月
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バイデン大統領とトランプ前大統領の罵り合いは高齢化の影響なのか
今回のテーマはともすると「炎上」を伴いかねない危険なものだ。バイデン氏の高齢化問題について扱う。だがこの問題はアメリカ外交を語る上では避けて通れないテーマだと思う。相手との交渉のためには「相手が何を理…
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次の総理・総裁候補石破茂氏と麻生太郎氏はなぜ仲が悪いのか?
岸田総理が在職1,000日を迎えた。戦後8位の記録ということだ。永田町の関心は「誰が次の総理・総裁になるか」に移りつつある。今、最も国民人気が高いのは石破茂氏である。かつては閣僚も務めたが最近では政権…
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最高裁判所がトランプ氏に有利な判断へなど
テレビ・ディベートはトランプ氏勝利に終わった。表面上民主党陣営はバイデン氏を庇っているが内心気が気でないという人も多いようだ。最高裁判所がトランプ氏にやや有利な判断を下した。また来週月曜日に新しい判断…
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第一回目の討論でなぜ人々はバイデン大統領に失望したのか
第一回目のバイデンVSトランプの討論会が行われ、その分析があらかたで揃った。分析はおおむね「トランプ前大統領の勝ち」という結果になっている。 民主党ではパニックに近い反応が広がり党大会までに候補者を差…
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オクラホマ州が聖書教育を義務化と右傾化するアメリカ合衆国
オクラホマ州が聖書教育を学校で義務化する。先だってルイジアナ州の教室で十戒の掲示が決まっておりアメリカ合衆国の一部で右傾化・キリスト教原理主義化が進んでいることがわかる。 政教分離原則のあるアメリカ合…
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EU委員長にフォン・デア・ライエン氏が再選へ
懸案だったEUの首脳人事が固まった。穏健右派・穏健左派の連立で極右は排除された。ロイターは次のように伝える。フォン・デア・ライエン氏の任期は5年だそうだ。 バランスの取れた人事だが反EU・極右と呼ばれ…
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在沖米兵不同意性交 女さえ黙っていれば全て丸く収まるんだ……
アメリカ軍の兵士が不同意性交の疑いで起訴された。しかしこの事件は3ヶ月間県に報告されることがなかった。米軍が隠蔽したのかと思ったのだが実は日本の警察と検察が逮捕し報告しなかったことがわかっている。 報…
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大統領と前大統領のテレビ討論は災害級の内容に
CNN主催による大統領と前大統領のテレビ討論が行われた。トランプ氏はこれまでのとおり「事実にこだわらない奔放な」発言を続けた。一方のバイデン氏は覇気に欠けておりトランプ氏に対抗できなかった。なおABC…
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ボリビアでクーデター未遂 背景は先住民と既得権益の争い
ボリビアでクーデター未遂事件が起きたが無事に鎮圧された。だがその内容を見ても何が起きているのかがよくわからない。本来大統領選挙に出馬資格がない人が出馬を表明しておりそれを未然に防ぐために軍人が蜂起した…
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「残念な河野太郎」さんの残念で中途半端な総裁選出馬宣言
河野太郎氏を一言で言うと「残念な人」だ。総裁選への出馬を決めたと見られているが「小説ですか?」とこれを否定している。 河野氏の「残念さ」を考察すると今の自民党の問題点が見えてくる。封建領主的な政治家と…
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岸田総理は再選を目指し会食と会合に大忙し
再び円安が進行し海外ではさまざまな戦乱も起きている。だが永田町と官邸記者クラブの関心は既に次の総裁選に移っており国民生活にはさほど関心はなさそうだ。 特に岸田総理は党内の気持ちを繋ぎ止めれば次期総裁選…
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「日本経済が上向かないのは全て慣行のせい」はいかがなものか 日銀参与が苦言
円安に関して調べている。円安を是正するためにも日本経済のリブートが必要だがそのための議論が行われず「全てはFRB次第」ということになっている。 そんな中、ロイターが「日銀多角的レビュー、ノルム偏重の議…
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全てはアメリカ次第 1ドル160円台の円安はいつまで続くのか
一ドル160円台の円安が続いている。当局が介入に消極的なところからこの水準がしばらく続くものとみられている。だが急激な円高が進行する可能性も指摘され始めた。急な変化は激しく揺り戻す可能性がある。 「全…
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アメリカの最高裁判所が間違えて文書を公開 など
アメリカ最高裁判所が係争中の中絶訴訟に関するドキュメントをオンライン公開したが「間違い」であることを認めた。ブルームバーグが発見し各社が伝えている。大変複雑なケースだが今後日本語でも記事が出てくるかも…
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ドル円が再び160円を突破 マスコミの説明は何かがおかしい
ドル円が再び160円を突破した。テレビの報道を見ると「アメリカの金利引き下げがなかなか起らないから」と説明されている。 だがFRBの金利引き下げ予測の後退はしばらく前から噂されておりその影響も織り込み…
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ケニアで増税きっかけの暴動が発生 パンに16%の税金
ケニアで議会が襲撃される暴動事件が起きている。5名が亡くなったとされていたが最新情報では23名が亡くなったそうだ。 ルト氏は「自分は庶民の味方」と宣伝し2022年に大統領に就任した。しかしその国家財政…
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「叩き上げ」菅義偉氏は岸田文雄総理の何が気に入らなかったのか
国会が終了し岸田おろしの動きが出てきた。主役は2名の総理大臣経験者の麻生太郎・菅義偉両氏である。菅義偉前総理が長い沈黙を破って岸田おろしの動きを加速させている。菅義偉氏は非常に口下手であり何を考えてい…
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「なぜ奴隷に金を配るのか」で麻生太郎氏が岸田総理から離反
国会が終了し岸田おろしの動きが出てきた。主役は2名の総理大臣経験者の麻生太郎・菅義偉両氏である。このうちなぜ麻生太郎氏が岸田総理から離反したのかがわかってきた。おそらく国民を「租庸調(そようちょう)」…
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ガザ地区に設置された浮桟橋の様子をABCが取材 など
ガザ地区の様子は一進一退だが今も停戦の見通しは立っていない。ABCのワシントン担当の名物記者マーサ・ラダッツ女史が浮桟橋の取材を敢行した。目の前には荒れ果てたガザの街が広がっているがアメリカ軍も取材チ…
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ロシア侵攻の事実上容認? トランプ陣営のウクライナ政策が次第に明らかに
トランプ氏のアドバイザーがトランプ氏に進言したウクライナ支援策を公表した。ウクライナ支援を継続するために「和平案を飲むこと」を条件にする。ロシアはクリミア半島情勢の固定化と4州の併合を絶対条件としてい…
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どうして日本の首相選びは麻生太郎と菅義偉の「妖怪対決」になってしまうのか?
国会が閉幕し永田町の関心事は次の首相選びに移った。ここで注目されているのが麻生太郎・菅義偉両総理大臣経験者である。この二人がトランプのように「切り札」を持ち自民党内で影響力を競い合うという構図が生まれ…
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アメリカの大統領候補の討論会が迫る など
アメリカの大統領候補の討論会が6月27日に行われる。テレビ討論なのでスピーディな議論が展開される。CNNが討論会とテレビ討論会の歴史について書いている。リンカーン対ダグラスの討論会は冒頭陳述60分、反…
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ダゲスタン共和国のテロでプーチン大統領の統治に疑問符
ロシア南部のダゲスタン共和国でロシア正教の教会やシナゴーグへの大規模攻撃が行われた。BBCによると犠牲者のほとんどが警官だったが武装組織の男5人も亡くなった。このほかにロシア正教の司祭が1名亡くなって…
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やっとガザ地区に平和が訪れるのか ネタニヤフ首相のトーンに変化
ネタニヤフ首相のトーンに変化が見られる。ガザ地区の作戦を段階的に縮小すると宣言した。ただし時期は明言しなかった。ガザ地区の人々にとっては朗報の可能性はあるが専門家たちはさほど喜んでいないようだ。実はイ…
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次の流し雛は岸田総理 「総理さえ変わればすべて丸く収まる」と期待する人たち
国会が正式に閉幕し永田町の関心は「次の総理大臣選び」に移っている。菅総理を流し雛にしたのと同じ状況が再現されている。 麻生派・茂木派が「総理退陣論」の口火を切ったが菅前総理もこれに参戦している。岸田総…
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安倍政権のご飯論法を許していたら東京が不適切な選挙ポスターで埋め尽くされた
聞くところによると東京都知事選挙が大変なことになっているそうだ。主要な街角の選挙ポスターが無意味なポスターで埋め尽くされている。彼らの目的は選挙と政治議論の無意味化・無効化である。 この源流は安倍政権…
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アメリカ合衆国憲法のOriginalism(原理主義)とInterpretism(解釈主義)の対立
「原理主義」という言葉がある。イスラム教原理主義と言われるように過激思想と結びつくことが多い。ところがアメリカ合衆国の憲法にも原理主義と解釈主義の対立があり、原理主義が台頭しつつある。 権威主義のイラ…
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公共工事化し肥大化するマイナンバーカード事業と日本的敗戦の構造
マイナンバーカード事業が公共工事化している。公共工事化とは日本に古くからある症候群の一つだ。日本型の巨大プロジェクトには明確な責任者やデザイナーがおらず従って誰もそれを止めることができない。 マイナン…
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最高裁判所がドメスティックバイオレンス加害者の銃所持を制限する判断
アメリカでは普通の市民の銃の所持を保証する憲法がある。問題は「誰が普通の市民を定めるか」ということだ。民主主義の国であれば当然議会(国や州)ということになるはずなのだが、なぜかここに裁判所が介入する。…
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EUの女傑対決 フォン・デア・ライエンVSメローニの熾烈な争い
東京都知事選は小池VS蓮舫の女傑対決と言われている。「日本では女性の地位が低いため目立った女性は女傑などと差別される」という指摘もある。だがこうした「女傑対決」はヨーロッパにも存在する。EU委員長再選…
