月: 2024年2月
-
フィンランドで右派のストゥブ大統領が誕生 核兵器の域内通過を容認
フィンランドで大統領選挙が行われた。昨今の大統領選挙は泥試合になることが多いのだがフィンランドの大統領選挙は国営放送を見ながら「どうやら私が負けたようだ」と素直に認めるという穏健なものであったと伝えら…
-
どさくさに紛れて4660万円をゲット 松野博一前官房長官を「守る」政治とカネのルール
しんぶん赤旗の調査報道で松野官房長官が官房機密費を4460万円得ていたことがわかった。これ自体に違法性はない。また幹事長に支払われる政策活動人同様に官房機密費も慣例として用途は説明しなくていいことにな…
-
「こんな人たち」に国家予算を任せてもいいのか 茂木幹事長事務所に請求書使い回し疑惑が浮上
週明けに政治とカネの問題の集中審議が行われる。自民党は裏金の調査を提示しこの件はこれで終わりにしたいと考えているのだろう。ところが調査を取りまとめる党のトップである茂木幹事長に新しい疑惑が持ち上がった…
-
2012年以降のアメリカと日本の同盟関係をあらためて整理する
前回トランプ氏のNATOを軽視する発言を書いた時に安倍総理とトランプ大統領の関係について触れた。この時に「実際にはどういう関係性だったのだろう?」と思った。当時既に安保法制についてのブログ記事を書いて…
-
立憲民主党と国民民主党が有権者から支持されない理由 今週末もコップの中の争いに夢中
政治とカネの問題で自民党が追い詰められている。しかしながら立憲民主党や国民民主党の支持率も上がっておらず有権者からは政権を担える政党とはみなされていない。これはなぜなのだろうか。 先週にかけて玉木雄一…
-
「その時は好きにすればいい」トランプ氏がロシアのNATO攻撃を奨励 この発言は日米同盟にどんな影響があるのか
トランプ氏が演説を行い「ロシアのNATO攻撃を容認する発言をした」として話題になっている。アメリカ国民の中には自分達ばかりが負担を押し付けられNATOなどの同盟国が相応の負担をしていないと考える人が多…
-
トランプ氏が銃規制の即時撤廃を表明 なぜアメリカ人は銃により自らを守らなければならないと考えるのか
トランプ氏がペンシルベニア州で行われたNRAの集会に参加にし「自分が大統領になったらバイデン政権の銃規制を全て撤廃する」と宣言し拍手喝采を浴びた。またバイデン大統領が再選されればペンシルベニア州の名前…
-
北朝鮮が南北統一政策を破棄 半島情勢は朝鮮戦争開戦以降で最も危険な状態に
少し古いニュースになる。日本の政治報道が「政治とカネの問題」で頭がいっぱいになっている最中の1月15日に金正恩総書記が最高人民会議で南当局を大韓民国と呼称した演説を行った。第一の敵国と呼んだことから、…
-
彼の記憶力は著しく限られている バイデン大統領が高齢による記憶力の低下を理由に訴追を免れる
「記憶にございません」は日本の政治家が嘘をつくときによく用いられるフレーズだ。だがアメリカのバイデン大統領にも記憶力の低下問題が浮上した。大統領の場合は嘘をついているわけではなく老化現象と見られている…
-
なぜ岸田自民党は農業と外交をくっつけた国会審議をセットしたのか? 国賓待遇と引き換えにアメリカに持ってゆく「お土産問題」について考える
今回のエントリーは全て憶測によるものだ。メディアや各界のプロには全く注目されていない取るにたらない話題だということは最初にお断りしておきたい。考えるのは国賓待遇の「お土産」である。できれば派手なサプラ…
-
行き詰まりを見せるウクライナ情勢 ザルジニー軍総司令官に突如の交代報道
アメリカの議会で予算が通らずウクライナは依然厳しい状況に置かれている。数日前からザルジニー総司令官とゼレンスキー大統領の間に緊張が高まっていたが、ついにザルジニー総司令官が退任することになった。日本メ…
-
教育行政のトップが嘘をつき続けなければならない国 盛山文部科学大臣の発言が二転三転
国語算数理科社会とともに学校生活で習う重要項目に道徳がある。道徳といっても馬鹿にしたものではない。「嘘をついてはいけません」というような簡単な約束事はその後の社会生活を円滑に営むためにきわめて重要な社…
-
大統領選挙が行われる11月まで「決められない米国政治」が続く見通し
今回のエントリーはニュースをまとめたものではない。主題になっているのは決められないアメリカ政治だ。「どうしてこうなったのか」を理解したいと思いアメリカの議会情勢を見た上で、Quoraなどで質問をした。…
-
虚偽申告しないと大臣や官房長官になれない くすぶりつづける旧統一教会問題
朝日新聞が「盛山文部科学大臣と統一教会」の問題について報じ予算委員会が大騒ぎになっていた。今度は林芳正官房長官が幹部と面会していたと報じられている。これも問題になりそうだ。今回の問題では統一教会との関…
-
普通に誰かの脱税なのでは? 「二階さんの50億円はどこに行った」問題
立憲民主党の議員らが「二階元幹事長に支払われた政策活動費はどこに行ったのか?」と総理大臣に質問していた。50億円だそうだが何となくピンとこない数字だ。 この数字を時間あたりで割ると1時間で10万円とい…
-
プーチン大統領が公然とアメリカ世論への浸透を図る 橋渡し役はあのタッカー・カールソン氏
ある男のXの投稿が物議を醸している。FOXニュースの名物司会者として知られた「あの」タッカー・カールソン氏がクレムリンに行きプーチン大統領との単独インタビューに成功した。 カールソン氏は自費で渡航した…
-
なぜ岸田派の盛山文部科学大臣は旧統一教会の支援を断れなかったのか?
朝日新聞の報道をきっかけに盛山文部科学大臣が旧統一教会から支援を受けていたことが分かった。盛山氏は「そのような認識はしていない」と嫌疑を否定している。盛山文部科学大臣は宗教法人も管轄しており当事者であ…
-
じんわりと苦しくなる庶民の生活実感と迷走する岸田総理の日本経済に対する「認識」
TBSで鶏肉に人気が集まっているというニュースを見た。実質賃金が下がり続ける中で国民は支出を減らしている。どちらも2.5%程度の下落であり国民生活は「じんわり」苦しくなっている。鶏肉は価格も安くヘルシ…
-
トランプ氏が日本製鉄のUSスチール買収をブロックすると宣言 高まる保護主義化の懸念
トランプ氏が「自分が大統領になったら日本製鉄のUSスチール買収をブロックする」と宣言した。日本企業に関連するニュースということもあり「トランプ氏が大統領になったらアメリカが保護主義化するのではないか」…
-
民主主義という災厄 混乱が予想されるパキスタンの総選挙
人口2億3000万人のイスラム教国パキスタンで総選挙が行われる。選挙情勢はかなり荒れていてカーン元首相の一派が徹底的な弾圧を受けている。カーン首相はありとあらゆる罪で有期刑に処せられておらず身動きが取…
-
「外務省公電が中国に盗まれている」とアメリカに指摘されるが岸田政権は国民に説明する気なし
読売新聞が「外務省の公電が中国に盗まれたかもしれない」と指摘している。サイバー対策強化のための関係者のアドバルーンなのではないかと感じた。しかし林芳正官房長官は「秘密情報漏洩は確認されていない」として…
-
二つの地方選挙は岸田政権に厳しい結果 分かりやすかった前橋市長選挙と分かりにくかった京都市長選挙
前橋市と京都市で市長選挙が行われた。与野党対立構図が作られた前橋市では野党系新人が勝った。一方で分かりにくい構図となった京都市長選挙では共産党系の候補が自民・公明・立憲・国民が相乗りする候補に肉薄した…
-
ウクライナの軍総司令官に解任報道 日本の防衛戦争の将来が見えるウクライナ防衛をめぐる路線対立
アメリカが親イラン勢力に攻撃されたと言う報道を受けてさまざまな記事を探した。その中にたまたまウクライナの軍総司令官の独占寄稿を見つけたので構造分析の参考にした。ところがこのザルジニー軍総司令官に解任報…
-
いよいよ始まったアメリカの報復 従来の「世界大戦」とは異なるいびつな衝突の構造
いよいよアメリカが親イラン勢力に報復を始め、SNSのXでは一時「第三次世界大戦」がトレンドワード入りしていた。「いよいよ第三次世界大戦が始まったのか?」などという懸念が広がっていることがわかる。 しか…
-
セサミストリートのエルモが期せずして可視化したSNSの「おおきいおともだちたち」の不安
BBCに「セサミストリートのエルモ、「みんなが大好き」 SNS上であふれる不安の声に反応」と言う記事が出ている。エルモが「ねえみんなどうしてる?」と問いかけたところ「全然大丈夫じゃない」と声が次々と寄…
-
そもそもなぜ日本人は少額の政治資金スキャンダルでいつまでも大騒ぎしているのか 極めて効率の悪い議論をアメリカ合衆国と比較する
連日、日本の政治とカネの問題を書いている。海外在住とみられる人から「なぜこんな程度の話で大騒ぎしているのかよくわからない」と指摘された。そこでアメリカと日本の政治と金の問題について比較して見ようと思っ…
-
「女性の期待に応えてない」上川陽子外務大臣の答弁で参議院が一時紛糾 麻生太郎氏は「おばさん」発言を撤回
立憲民主党の田島麻衣子氏は参議院の代表質問で上川陽子外務大臣に対して「麻生太郎氏の発言に抗議するべきだ」と求めた。だが上川外務大臣はこれに応じなかった。不服とした立憲民主党の理事たちが議長席に詰め寄り…
-
名門派閥にしてはあまりにも情けない最後 幹部批判が飛び交う中で清和会が45年の歴史に幕
自民党の名門派閥の一つである清和会が幕を閉じた。1979年福田赳夫氏のもとで旗揚げされてから45年目のことだったという。最後の総会では「幹部の説明に納得していない」と不満が噴出したと伝えられている。森…
-
企業再生に成功したJALとこれから失敗しそうなトヨタ自動車グループの比較 鍵は現場と経営の一体感の醸成
ロイター通信がJALの女性新社長について書いている。さまざまな分析ができるのだがここは「現場力」に焦点を当てて分析を試みたい。このためには失敗事例が必要だ。まだ改革が始まったばかりのトヨタ自動車と自民…
-
アメリカやイギリスの選挙の影響を受けて停滞するガザの和平交渉
バイデン大統領が怒りに満ちた顔でドローン攻撃に対する対応を決定したと記者団に述べた。ただし詳細については明らかにしなかった。現在、イスラエルのガザ侵攻についてはカタールの仲介で和平提案が進んでいるがイ…
