月: 2023年12月
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岸田文雄総理と林芳正官房長官の本当の関係はどうなのか 複雑な宏池会の歴史に翻弄される二人の関係
安倍総理が林芳正氏を官房長官に指名した。色々な人に断られたことから岸田総理はかなり追い込まれてるのではないかという人もいれば、身内で固めるためにわざわざ断られそうな人に声をかけたのではないかなどする人…
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始まる前から「終わった感」満載の大阪関西万博 関連支出は官民合わせて13.1兆円 赤字補填は議論せず
国が支出する万博の総経費が出た。当初1兆円などと言われていたが見出しは1,647億円だった。なんだやっぱり野党が大袈裟に騒いでいただけか……などと思ったのだが、どうやらそうではないようだ。8,390億…
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田崎史郎氏 検察と「この辺でね」という手打ちがないのが岸田政権の問題と指摘
田崎史郎氏が岸田政権の問題について興味深い指摘をしている。検察との間で「手打ちをやらないのが問題だ」と言っている。極めて問題が大きい発言だが、最も深刻なのは田崎氏がこれを問題だとは感じておらず、おそら…
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国民民主党の玉木雄一郎代表が「トリガー条項」でわかりやすくハシゴを外される
玉木雄一郎代表がXで「自民党税調の記述からトリガー条項が消えた」と怒っているのを見かけた。わかりやすく梯子を外されたなと感じた。当初これをどう捉えるべきかと考えた。SNSを見ると腹を立てている人が多く…
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「ちょっとコーヒーでも飲んできては?」でハンガリーが妥協 ウクライナのEU加盟交渉がスタート
歴史的な会合だった。EUで首脳会議が開かれウクライナとモルドバのEU加盟交渉がスタートすることが決まった。ハンガリーのオルバン首相は反対を表明していたがドイツの首相に「ちょっとコーヒーでも飲んできては…
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鈴木前総務大臣が「キックバックは政治文化」と主張
更迭されたばかりの鈴木淳司前総務大臣が「還流(キックバック)」は政治文化のようなものだったと説明した。政務活動費であり裏金ではなかったとの主張だ。「文化だから継承し保護されるべき」とでも言いたかったの…
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国防権限法が議会通過 アメリカ合衆国はウクライナを見捨てつつあるのか
年内に援助資金が枯渇するとされていたが、アメリカ合衆国でウクライナ支援を含む防衛関連予算(国防権限法)が可決された。すでに上院を通過しており大統領もサインする予定だ。だがその予算はバイデン大統領が期待…
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予算編成中の閣僚交代と党人事は前代未聞 党内政局を優先し「おともだち」の林芳正氏が官房長官に就任
政治と金の問題は安倍派問題にすり替えられ内閣と党人事から安倍派が一掃された。岸田総理は安倍派を切り捨てたわけではないと主張するが今回の件を利用し人事を思い通りに進めた事になる。その象徴が林芳正官房長官…
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アルゼンチンで壮大な社会実験が始まる 通貨ペソが一夜で半値に
アルゼンチンに新しい大統領が誕生した。チェーンソーで「既得権をぶっ壊す」としていたが、最初にめった切りになったのは国民生活だった。一晩で通貨ペソが半値になりしばらく経済は混乱するだろう。省庁の数は半分…
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お昼休みの官僚を使って金儲けか 西村経済産業大臣に新しい疑惑
あくまでも文春の主張なので単なる「疑惑」だ。だが、想像の斜め上の複雑なスキームに興味をそそられた。安倍派幹部の一人である西村経済産業大臣に新しい疑惑が浮上している。「《安倍派幹部に新疑惑》西村康稔経産…
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もう政治家なんかいらないのではないか 国民の注目不在で迷走する大学改革議論
蓮舫議員が「大学制度改革」に反対するツイートを複数出している。なんとなく何かに反対していることはわかるのだが一体何に反対しているのかがわからない。そこで色々調べたのだが結果として「もう政治家はいらない…
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なぜ政治資金規正法の問題は「岸田総理による安倍派いじめ」に堕ちてしまったのか その表面と裏面
政治資金規正法の問題がマスコミの紙面を賑わせ続けている。だが、リクルート事件を知らない世代を中心に「一体何が問題になっているのかよくわからない」と言う声を聞く。ここでは表面と裏面に分けて理解を深めたい…
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ペンシルヴェニア大学の学長と理事長が議会の吊し上げ後に解任 「言論の国アメリカ」で今起きていること
ペンシルヴェニア大学の学長と理事長が辞任した。学内に蔓延る「反ユダヤ主義」を放任したというのが理由だった。日本ではあまり伝えられないニュースだがアメリカの政治がどんな状況に置かれているのかがわかる。選…
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「パーティー券裏金疑惑」がなぜ大騒ぎになっているのかがよくわからない 原因はリクルート事件の記憶、優柔不断な岸田総理、そして新しい物語の不在
連日、パーティー券裏金疑惑でマスコミは大賑わいだ。だが、注意してSNSを見ていると「どうしてこれほどの大騒ぎになっているのかがよくわからない」という声をよく耳にする。「ああそうなのか」と思った。特に平…
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国連事務総長のイニシアチブにアメリカ合衆国が拒否権を発動 さらに際立つ「イスラエルの保護者」の立場
イスラエルとハマスの停戦を求める国連安保理の決議がアメリカの拒否権でブロックされた。アメリカのブロックそのものは珍しくないのだが今回は少し事情が違っている。国連憲章99条に基づくグテーレス国連事務総長…
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「誰もでもよかった」で21歳の陸上自衛隊員逮捕 気になる動機と背景
かなり「取り扱い注意」という感じでおそらくメジャーなニュースにはならないのだろう。だが、個人的には防衛費増強・増税の裏で自衛隊員の処遇が改善されていないことが気になっている。隊員の処遇改善が進まずなぜ…
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もはや「腐ったみかん箱」扱い 安倍派を一斉処分して岸田総理が生き残りを図る
「もう政局報道はいいよ」と感じる人も多いかもしれないのだが、一応最新の流れを追いかけたい。 裏金疑惑が安倍派全体に広がる中で岸田総理が政権延命をかけて仕掛けてきた。まずは名家出身の麻生副総裁と会談。そ…
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松野博一官房長官に更迭報道 昇り詰めた「陣笠雑兵」を斬って世襲が必死の生き残りを図る
松野官房長官が更迭されるらしいと早朝に読売新聞が伝え各社が追随した。どうも更迭自体は間違いがなさそうなのだが後任の話が出てこない。これまで派閥均衡で人事を行っていたため今更脱派閥などと言っても何をどう…
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ドル円相場が一時141円台に 一体何があったのか
ほんの最近まで150円台で推移していたという記憶があるのだが、ちょっと目を離したすきにドル円相場が一時141円をつけたと言うニュースを見つけてびっくりした。「一体何事か」と思った。調べてみると141円…
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国民が食事を我慢する中、国会は派閥と金の問題で大揺れ 岸田総理はため息をつくばかりで何もせず
国会では派閥と金の問題を中心に集中審議が行われた。この日の主役は直前に1,000万円キッキバック報道が出た松野官房長官だった。どのような立場で答弁させるべきかで「議運」は紛糾したようだ。 久々の大型疑…
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自民党税調が順調に暴走 法人税増税議論で岸田総理の「賃上げ理論」が破綻の危機
国会終盤になりパーティー疑獄にばかり注目が集まる。岸田政権は経済政策立案の中枢を安倍派に依存しているため調整機能が崩壊している。沈静化は早くても年明けになりそうだ。 そんななかTBSが「自民党税調で法…
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【訂正あり】一部のイスラエルの投資家たちはガザ危機が起こることを事前に知っていたらしい
米ニューヨーク大学のロバート・ジャクソン・ジュニア氏と米コロンビア大学のジョシュア・ミッツ氏が興味深い分析を出している。BBCの報道だ。ガザ危機が起きる前にイスラエルの経済情勢が悪化することを事前に掴…
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逃げる時だけリーダーシップを発揮 岸田総理が派閥離脱を表明
8日に集中審議が行われるため今日は何も出ないのだろうと思っていたのだが、岸田総理が派閥の離脱を表明した。「自分が中心になって全容解明を主導する」と表明しているが、審議を前に「派閥から逃げた」と言われる…
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リーダーシップなき岸田総裁のもとで自民党が空中分解寸前に
パーティー券疑惑を巡り自民党が迷走している。中には「派閥はよその家庭のようなものだ」という人も出てきた。自民党はよその家の集合体だから全体がどうなっているのかよくわからないというのだ。岸田総理のような…
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NATOは「ウクライナからの悪いニュース」に備える必要がある 西側支援に滞り
このところの国際ニュースはイスラエルのガザ侵攻一色になりウクライナのニュースのウェイトは低いものになっている。NATOのストルテンベルグ事務総長が「NATOはウクライナからの悪いニュースに備える必要が…
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全銀ネットの障害に総括「障害が起きないという潜在意識」によって引き起こされた
全銀ネットが2日にわたって停止し他行への振り込みができなくなったのは10月だった。あれから2ヶ月が経ち世間の関心は次第に薄まってきている。全銀協とNTTデータが会見を行い総括している。 当初「メモリ不…
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「支持率低下してもどうせ政権交代にはならないだろう」と嘘に躊躇(ちゅうちょ)がなくなってきた岸田総理
支持率は急降下しているが政権交代はなさそうだ。このため岸田総理の嘘に躊躇がなくなってきた。統一教会の幹部と面会したという写真が出てきたが「認識していなければ会ったことにはならない」と開き直っている。 …
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オスプレイ墜落事故についてアメリカ合衆国が気にしていることをエマニュエル駐日大使の発信から探る
オスプレイの墜落事故についてラーム・エマニュエル駐日大使がステートメントを出している。これを読むとアメリカの外交筋が何を恐れているのかを理解できる上「事実上の占領状態」を作っている原因は実は日本人のマ…
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今日のパーティー券疑獄まとめ 炎上すればするほどなぜか岸田総理に有利な展開に
岸田総理が党に対して調査を命じた。特捜部のターゲットが安倍派と二階派に集中しており焼ければ焼けるほど岸田派・茂木派が有利になるという考えがあるのかもしれない。政権交代を求める声が上がらなければそのまま…
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効果的利他主義 神輿を作っては壊すアメリカ人とそもそも神輿の担ぎかたを忘れてしまった日本人
日米の政治の違いについて見ている。日本は成長から取り残されておりどんどん縮小する社会に入っているのだがアメリカの政治は成長の矛盾に直面し次のフェイズに直面しつつある。キーワードになっているのが合理的利…
