月: 2023年6月
-
政策ベースの政権交代が起こらないのは国民に余裕がないから
別のエントリーで「岸田総理はナメられている」と書いた。これを払拭するためには自民党内部で疑似政権交代が起こる必要があるだろうという筋でまとめた。だがここで当然「なぜ政策ベースでの政権交代ではいけないの…
-
おそらく岸田総理はバイデン大統領にかなりナメられている
バイデン大統領が発言を修正した。自分が岸田総理に働きかけたのは防衛費の増額ではなく韓国との関係修復だというのである。日本は「韓国が勝手に歩み寄ってきた」という説明をしており政府の説明とは食い違う。だが…
-
「言葉では説明はできないがなんか気持ち悪い」が多かった真駒内自衛官失踪事案報道
お昼に「自衛官が札幌の射撃場から小銃を持っていなくなった」という速報が出た。しばらくして「単に迷子になっただけだ」ということになったのだが、どうもおかしなことが多い。事前の騒ぎと「単に迷子だった」とい…
-
マイナカード運転免許証には原理的に「無免許認定」の危険性があるのではないか?
国のマイナンバーカード対策が発表された。チェックリストを作り誤交付を防ぐ方針なのだそうだ。また健康保険証が照合できない場合は自己申告により3割負担とし最終的に加入が確認できなかった場合は誰か(おそらく…
-
「小選挙区比例代表並立制は当初の構想通りだった」と細川護煕氏
国会では選挙制度の見直しが進んでいる。国会の有志は世論を盛り上げるために河野洋平氏と細川護煕氏に聴取を行った。河野氏は「制度には問題があった」としたが細川氏は「制度はよかった」と評価し意見が分かれた。…
-
共和党の主要候補がアメリカ出生地主義の転換を改めて提案
元々のニュースは大統領選挙キャンペーンを開始した。バイデン大統領が「バイデノミクス」という新しい政策を提案する。バイデノミクスはアメリカ時間の28日に発表されるものと見られている。 こうなると共和党で…
-
プリゴジン氏をめぐるプーチン大統領とルカシェンコ大統領の反応をまとめる
プリゴジンの乱についてはさまざまな憶測が飛び交っている。ここでは切り口を少し変えて、今回の件に関するロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領の反応を見てゆきたい。普段はルカシェンコ大統領…
-
岸田政権の「先手のコロナイメージ戦略」もむなしく支持率は低迷傾向に
新型コロナウイルスの感染が第9波に入ったようだ。時事通信は「岸田総理は先手を打っている」としているがその内容が何かおかしい。今のところ聞こえてくる具体的な対策は高齢者へのワクチン接種だけである。岸田総…
-
ギリシャでNDが政権を維持 経済に弱い左派は「政府批判ばかり」として支持を失う
ギリシャで再選挙が行われND(ニューデモクラシー)が大勝した。直前に移民を大勢乗せた船が転覆していたがギリシャ国民はこの事件にさほど関心を寄せなかったようだ。SYRIZAのチプラス氏は焦りを募らせ政権…
-
ワグネルの扱いに苦慮するプーチン大統領と危惧されるロシアの特攻メンタリティ
ワグネルの指導者プリゴジン氏が声明を発表した。彼の主張は終始一貫しているがそれを扱うロシア指導部のメッセージは二転三転しており、ロシアの「脆弱性」が改めて浮き彫りになった。この混乱は問題解決につながら…
-
長期独裁批判に晒される志位委員長は結局何に負けたのか
日本共産党がいよいよ「終わりの時」を迎えているようだ。長すぎる委員長職独占に批判が集まると「これは外務から持ち込まれた議論である」という陰謀論を展開している。支配勢力が共産党を攻撃しているのだという。…
-
プリゴジンの乱に見るロシアの危険なメンタリティと「弱腰プーチン」の今後
プリゴジンの乱から一夜が経った。アメリカは事前に動きを予測していたようだが急速な展開にやや混乱気味だったようだ。最終的にロシア内部の亀裂が原因で起きたと言う分析になっており「そもそもロシアのウクライナ…
-
ロシアで「プリゴジンの反乱」 経緯と現況を簡単におさらい
ロシアでワグネルのプリゴジン氏が反乱を起こした。当初は簡単に鎮圧されるものと思われていたがプリゴジン氏はロストフ州とヴォロネジ州の軍事施設を制圧しモスクワに向かっている。プーチン大統領はしばらく反応し…
-
バイデン大統領が「日本の防衛費増額に圧力をかけた」と支持者に自慢げに語る
バイデン大統領が「広島を含めて3回岸田総理に防衛費増額の圧力をかけた」と認めた。公然の秘密なので「失言」としてニュースになることはなかったが、日本の官房長官が「防衛費増強は日本が積極的に主張した」と発…
-
木原官房副長官に不倫疑惑報道。女性は「認知を拒否された」と主張。
岸田総理が「解散をおもちゃにした」と書いたところ多数の閲覧者が訪れた。「政権交代を求める」までは行かないのだろうが、岸田政権の求心力がなんとなく落ちていることがわかる。 この「なんとなく」が現在の空気…
-
「ウクライナの支援」にポーランドが参戦するかもしれない、とエマニュエル・トッド氏が指摘
電車の中で暇つぶしにYahoo!ニュースを見ていたところ気になる記事を見つけた。「ポーランドがウクライナの戦争に参戦するかもしれない」という指摘である。もちろんすぐにではなく「可能性」の話でしかないの…
-
陸自射場乱射事件で新潮がフライング実名報道 動機も次第に明らかに
陸自乱射事件でフライングの実名報道がでた。新潮を確認するとネットでは実名が出ていないようだ。つまり結果的にこれらの報道は雑誌の宣伝になってしまっている。動機も明らかになっている。どうやら「短期的動機」…
-
アメリカの不肖の息子ハンター・バイデン氏の中年の危機
ハンター・バイデン氏の5年にわたる疑惑に決着がついた。BBCが「バイデン米大統領の息子、税金未納と銃所持で罪を認める」という記事を書いている。ハンター・バイデン氏は長い間民主党と共和党の政争の中心課題…
-
岸田総理が解散権をおもちゃにした理由をあっさりと自白
岸田総理が衆議院解散を仄めかした理由を「自白」した。これは結構取り返しのつかない発言だなと感じる。民主主義は建前上「民意によって定められた枠の中で意思決定する」ということになっている。しかし、内閣にど…
-
軍隊のある「普通の国」で同僚兵士を射殺した兵士はどのように処罰されるのか?
自衛官の訓練生が指導役2名を射殺し1名に大怪我を負わせた事件が起きてしばらく経った。任期付自衛官は不足しているため今後は多少問題がある候補者でも育てなければならないという時代がくるだろう。当然「失敗」…
-
日本が「やす子」を笑えなくなる日
最近、バラエティ番組やCMで「やす子」というお笑いタレントを見ることが増えた。自衛隊の出身であることが「ウリ」になっているようでCMでは見事な匍匐前進を披露している。 女性お笑いタレントが3名で出演し…
-
山本太郎氏の懲罰逃げ切りで参議院での「国会ダイブ」が事実上の容認へ
通常国会が終わりに近づき総括の季節に入っている。参議院は山本太郎氏の懲罰を検討していたが「本人が反省している」と言う理由から懲罰をしないことにした。しかしながられいわ新選組の大石晃子氏は「懲罰を粉砕し…
-
「再び戦争ができる国に」というよりは防衛産業の介護体制整備。防衛装備品生産基盤強化法の本当の狙い。
防衛産業を支援する「防衛装備品生産基盤強化法」に基づいて防衛大臣が策定する基本方針の原案が明らかになった。あまり兵器や防衛装備品に詳しくないので「国産にこだわるのはいいことなんだろうな」という漠然とし…
-
「現在の小選挙区比例代表並立制はなんか考えていたのと違うっぽいんだよね」と河野洋平氏
かつて自民党の総裁だった河野洋平氏が「今の小選挙区比例代表制は当初考えていたものと違う」と言う認識を示した上で「驚いている」といっている。以前から「民意が反映されない」ことを指摘する人の多い制度なので…
-
暴力で安倍政治を「総括」した山上徹也被告は「生きる伝説」になったのか?
産経新聞が「陰謀論抑止に」「裁判員に予断」 公開か非公開か賛否真っ二つ 安倍氏銃撃の公判前整理手続きという記事を書いている。山上徹也被告の公判前整理手続きをどの程度公開すべきなのか?という「議論」があ…
-
「マイナカードプロジェクトは戦前の日本と同じ」との指摘も。待たれる「玉音放送」と「終戦宣言」。
国民の間に「マイナカードを押しつけられて紙の健康保険証が取り上げられる」との懸念が広がっているそうだ。共同通信が「来秋移行、高年層の78%が反対 保険証廃止に広がる懸念」という記事を出している。少し違…
-
「砂の上にお城を立てる」ような岸田政権の防衛費増額議論
NATOが総合計画を作ろうしているのだがうまくいっていないようだ。このニュースをどうまとめようかと思ったのだが、ここは日本に引きつけて考えることにした。「防衛費の増額議論は一旦立ち止まって考え直したほ…
-
日本が成長するためにはまず官僚を非正規化すべきだ
政府の新しい資本主義が順調に迷走している。今度は日本が成長しないのは転職を嫌がり職場にしがみつく労働者がいけないなどと言い出した。つまり終身雇用を否定しようとしている。 「これはどうしたものか」と考え…
-
現職検事長が「黒川弘務問題」で大阪地方裁判所からの異例の呼び出しを喰らう
先日ジャニーズの調査委員会の記事を書いていなければ読み飛ばしていたと思う。現職検事長が裁判所から呼び出されたという記事を見つけた。安倍官邸の強引な定年延長問題が裁判所で議論されることになる。 おそらく…
-
マスコミの「卒アル漁り」で浮かび上がる陸自射場乱射事件容疑者の複雑な生育環境とそれでも採用されてしまう事情
陸上自衛隊の日野基本射撃場で銃乱射事件が起きた。予想通り「容疑者の逸脱した行動」という線で世論形成が進んでおり「安全管理とマニュアルの徹底」という線で解決が図られようとしている。そんななか既に週刊誌の…
