月: 2023年1月
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「アベノミクス終了」と令和臨調が静かに引導を渡す
電車で「今日もリモート会議で発言できなかった」という日経新聞の広告を見つけた。「日経を読めば会議に参加できるようになる」と書いている。これをみて「大人がどんな新聞の読み方をしているのか」について書けば…
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利権を失った政治はどうなるのか。消滅危機の地方議会も。
共同通信に短い記事がある。議員なり手不足感じる、63% 市区町村の16%が無投票選出というものだ。この記事だけを読んでもなぜこの時期にこんな記事が出てきたのかがよくわからない。実は地方自治法が改正され…
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子育て中のリスキリング提案で「岸田さんは何となくイヤ」という人が急増
日本の政治は何だか変な具合に展開することが多い。日本人は「政治」に興味を持たないまま今の状態が続くのだろうと思っていたのだが、意外なところから岸田政権が炎上しつつある。きっかけになったのは「子育て中の…
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2025年にアメリカと中国が戦争の可能性。根拠は「直感」。
読売新聞に「「直感では25年に」台湾有事で米中戦争の可能性…米空軍大将のメモ流出」という記事が出た。直感で戦争をされてはたまらないなあと思い記事を探して読んでみた。直感と言っても職業軍人の直感なのだか…
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エルサレムのシナゴーグが襲撃されイスラエルとパレスチナの緊張が再び強まりつつある
エルサレムにあるシナゴーグが襲撃されて7名が亡くなった。ホロコースト追悼という特別な意味を持つ安息日だったそうだ。背景にあるのはイスラエルとパレスチナの関係の緊張だが、その原因は「近年でもっとも右傾化…
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【要旨のみ】5類分類で新型コロナ対策は今後どのように変わるのか
おそらく解説記事はいくつも出ると思うので、今後新型コロナ対策はどう変わるのかを要旨のみ時事通信の「新型コロナ「5類」引き下げ、5月8日に 公費負担継続、マスク見直し―イベント規制撤廃も・政府決定」を元…
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「ブラジルが中国とのFTAに意欲」で日本は何に取り残されるのか
ブラジルのルラ大統領がこのところ意欲的に経済について発言している。先日は共通通貨構想を発表していたが、今回は中国とのFTAに意欲を見せている。おそらくこの構想がすぐに実現することはないだろうが、確実に…
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岸田総理の長男の息子のインターン先は研修旅行付き
通常国会が始まった。子育て政策や防衛政策の転換といった重要なテーマが多いはずだが負担の話ばかりで直接の支援策がないため世論はそれほど盛り上がっているようには思えない。そんな中で新潮のある記事が波紋を読…
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マーク・ポンペオ氏によればインドとパキスタンは核戦争の一歩手前だった
アメリカの政治家は引退した後に回顧録や講演会で収入を得ることになっている。トランプ政権で国務長官だったマーク・ポンペオ氏も回顧録の宣伝のために「インドとパキスタンは核戦争寸前だった」と主張している。ポ…
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降車後の安全確保もマスク着用も全て自己責任と自己判断で
週末から週の前半にかけて日本列島を10年に一度という寒波が襲った。JR西日本は連写の運行を続け結果的に長時間の列車内閉じ込めが多発したそうだ。地方自治体や消防などの協力を要請しなかったことで誘導にも時…
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ウクライナで汚職による高官の辞任が相次ぎゼレンスキー大統領が苦境に
もうすぐロシア侵攻から一年になる。ウクライナ国民の疲弊・疲労は想像するのが難しい。そんな中、ウクライナ政府の高官が次々に解雇されるという異常事態になっている。当初、日本語の記事ではあまり詳しい状況が分…
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フィンランド外務大臣がNATOの単独加盟に言及。スウェーデン置き去り懸念も……
フィンランドの外務大臣がNATOへの単独加盟に言及した。仮にこれが実現すればスウェーデンがウクライナ状態に置かれることになり極めて危険だ。NATOの防衛には協力してもNATOからは守ってもらえないとい…
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公安調査庁の主任調査官が私生活でも「調査スキル」を発揮し露天風呂盗撮容疑で逮捕される。
静岡県警が露天風呂集団盗撮事件を調べている。逮捕者は13名になった。これまではローカルニュース扱いだったのだが公安調査庁の職員が含まれていたことで時事通信などに取り上げられることになった。職員は誘い出…
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スウェーデンとトルコの関係が悪化しNATO加盟に暗雲
スウェーデンとトルコの関係が悪化している。クルド人引き渡し問題がこじれたことが直接の原因だ。スウェーデンのNATO加盟は遅れるだけでなくスウェーデンの政治状況を複雑化させかねない。遠い北欧の話だが、こ…
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ブラジルとアルゼンチンに共通通貨構想
ロイターが短く「ブラジルとアルゼンチン、共通通貨巡り協議へ 経済統合目指す」という記事を伝えている。ゆくゆくはメルコスールを共通市場にして通貨統合も目指すという構想だ。実現すれば南米版EUということに…
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ロスアンゼルス郊外で春節狙いの銃乱射事件。少なくとも10名が犠牲に。
各媒体がロスアンゼルス郊外で起きた銃乱射事件について短く伝えている。CNNによるとこれまでに少なくとも10名が犠牲にになった。犯人は捕まっておらず、BBCの英語版によると白いバンに乗って逃走している可…
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「公明党が中国に配慮しすぎた結果、国家安全保障戦略が骨抜き」論
共同通信が安全保障について日本政府が国民の「決意」を求めるという記事を出している。共同通信としては一方的な「決意」の要求が国民の反発を招くはずだと読んでいるのだろう。だが世論はそれとは真逆の方向に進み…
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アメリカ合衆国政府の債務上限到達とデフォルトの可能性について考える
アメリカ合衆国が国家デフォルトするかもしれないなどと言えば笑い飛ばす人が多いだろうし中には「煽り記事だろう」と読み飛ばす人さえいるかもしれない。確かに基軸通貨国のデフォルトの可能性はほぼゼロに近い。金…
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新型コロナの分類見直し議論で分かった岸田総理への支持率が回復しないわけ
今週は「岸田総理が2類相当から5類への見直しをやるらしい」との報道をいくつか目にした。だがフタを開けてみると「見直しの検討を指示します」という漠然とした内容に過ぎなかった。なぜ岸田総理の支持率が落ち続…
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マクロン政権の2回目の年金改革法案でフランス政治に不安定化の兆し
フランスで再びデモやストライキが広がっている。今回のきっかけは年金改革だ。マクロン政権にとっては2回目のチャレンジになる。このデモやストが直ちに政局の不安定化につながることはない。だが、激化すればフラ…
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ニュージーランドのアーダーン首相退任劇に見る日本の少子高齢化が解決しないわけ
ニュージーランドのアーダーン首相が退任する。このところ支持率が落ちていたため執行部を入れ替えて労働党の政権維持を狙う考えのようだ。だが、このニュースを見ていて「女性のキャリアパス」についても考えさせら…
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マヨルカス国土安全保障長官の吊し上げにみるアメリカ議会の劇場化
アメリカ合衆国で国境政策の責任者である国土安全保障長官を吊し上げる動きがある。民主主義が行き詰まった国でよく見られる議会制民主主義の劇場化の動きだ。おそらくはマイノリティ転落に怯える一部の白人たちが問…
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黒田日銀の「現状維持」に渦巻く怨嗟(えんさ)の声
黒田・日銀が政策の現状維持を決めた、Bloombergなどは事前にプロの声を紹介し「おそらく政策変更はないだろう」という記事を出していたが、SNSでは「何やってくれてるんだ」という怨嗟の声が渦巻いてい…
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アメリカの12月の小売売上と卸売物価は行きすぎたインフレからの脱却を示唆。ただしNYダウはさほど反応せず。
アメリカの小売売上と卸売物価指数が発表された。どちらも市場の予測を超えて悪化が進んでいる。これは「FRBの厳しすぎる金融抑制策」の必要性が薄くなったことを意味しており投資家には好材料だ。だがNYダウは…
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れいわ新選組の議員ローテーション制はいいことなのかいけないことなのか
れいわ新選組の水道橋博士議員が議員辞職した。この後は議員を1年ごとにローテーションするというが提案の「良し悪し」を問うがある。結論からいうと「支持者がいいならいいのではないか」と思う。ただしこれは民主…
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日銀が開けてしまった「パンドラの箱」とは?
今日のエントリーは単純に「パンドラの箱とは何か」を考察する記事であり18日に政策変更があるかないかを分析したものではない。ちなみにBloombergは「おそらく政策変更はないだろうが全く否定もできない…
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高速道路の無料化期限は2115年まで延長される。道路インフラ維持の財源も不足。
高速道路無料化が2115年まで延長になるというニュースがあった。「どうせ無料化するつもりはないんだろうな」と思う一方で「経緯を調べれば軽く記事が書けるのだろうな」と侮った。これが甘かった。議論が複雑怪…
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北九州市長選挙を混乱させる東京の老害
2023年4月は統一地方選挙の年なのだが、その前哨戦として政令指定都市の北九州市長選挙が行われる。現職の北橋市長が引退を表明しており津森洋介氏が「北橋市政を継承する」という路線が固まりつつある。ところ…
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8割の銀行株最高値と金融庁の地銀20行点検報道
銀行株が軒並み高騰しているそうだ。具体的な動きが始まったことでいよいよ政策変更が近いのではないかと期待する人たちもいるようである。一方で金融庁が地銀20行の保有資産の点検を始めたと短く伝えられている。…
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小池対岸田のチルドレン・ファースト対決で小池百合子東京都知事が圧勝したワケ
年初から小池百合子東京都知事が仕掛けてきた。最初は子育てに5,000円の補助金を出すとしていたのだが第二子の保育料も無償化すると言っているそうだ。5,000円給付には1261億円程度の予算が必要だ。ま…
