月: 2022年10月
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崖っぷちのネタニヤフ氏は11月1日の選挙を勝ち抜くことができるのか?
今週の火曜日11月1日にイスラエルで総選挙が行われるとCNNが伝えている。4年間で5度目の選挙だ。汚職裁判を抱えるネタニヤフ氏にとっては「崖っぷち」の選挙だ。イスラエルはアラブ人の土地だったところにユ…
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イーロン・マスク氏のTwitter買収と試される民主主義
Twitter社がついにイーロンマスクしに買収された。本来なら単なるテックニュースなのだが、今回は一味違っている。「言論の自由」が試されるという事態に陥っている。
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「岸田総理土壇場で4兆円増額」でよみがえる2020年政調会長時代の混乱
岸田総理が土壇場で補正予算の増額を決めたというニュースが入ってきた。経済対策は大きければ大きいほどいいと考える方もいらっしゃるのだろうが、どうも様子がおかしい。「安倍総理の後継は岸田政調会長」という期…
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ペロシ邸襲撃事件と中間選挙で高まる暴力の懸念。今起きていることを短く要約。
すでにご存知の方も多いと思うのだがサンフランシスコのペロシ邸が襲撃されペロシ下院議長の夫が頭蓋骨骨折の怪我を負った。アメリカ合衆国では、この件に関する報道は抑制的だ。中間選挙に向けて投票所の暴力行為が…
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ウィンドフォールタックス(棚ぼた税)とスナク新首相
イギリスとEUである税金が議論されている。それがウィンドフォールプロフィットに対するウィンドフォール税だ。日本語では「棚ぼた利益に対する棚ぼた税」という名前がついている。BBCが「What is th…
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ルラ氏優勢のブラジルの大統領選挙で高まる暴力への不安
穏健な選挙はその国の民主主義の成熟度合いを計測する指標になっている。ブラジルで大統領選挙の決選投票が行われるのだが、結果を受け入れない人たちが暴動を起こすのではないかという不安が高まっている。きっかけ…
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イタリア・メローニ首相の最初の仕事はヨーロッパ中央銀行の批判
イタリアでメローニ政権が成立した。メローニ政権はEUとNATOに「良いメンバー」として止まることを表明した。一方でECB(中央銀行)のことは批判している。EUからの補助金を受け取ったこともあり「イタリ…
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アメリカのイエレン財務長官は本当に日本の為替介入に怒っているのか?
日本のいくつかのメディアがイエレン財務長官の発言について伝えちょっとした動揺が広がった。余裕がないイエレン財務長官は「情報がない」と言っただけなのだろうが、読売新聞は「東京から何の通知もない」と報告が…
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胡錦濤氏が共産党党大会からつまみ出された問題で新たに分かったこととまだ分かっていないこと
党中央大会で胡錦濤氏が「つまみ出された」問題で憶測が広がり続けている。新しく分かったこととまだ分かっていないことをBBCの「胡錦濤氏の退席めぐる謎、新たな映像で深まる 中国」をもとに短くまとめた。習近…
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財務省・日銀の円買い介入 回数と額の簡単なまとめ
今回は少し気分を変えて円買い介入の流れだけを書いてみようと思う。額については月末にまとめて確定値が報告される。だが、手法についての具体的な発表はないのですべてメディアの「根拠のある憶測」になる。記事を…
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イギリスでヒンズー教徒のリシ・スナク首相が誕生へ
連日伝えているようにイギリスで新しい保守党の党首選挙が行われていた。ジョンソン氏が支持者を集められなかった時点でスナク氏の首相就任は既定路線だったが、その伝えられ方をみて驚いた。インド系でヒンズー教徒…
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世界各地で新しいオミクロン株変異種が見つかる。今期は複数亜種の同時流行になりそうだ。
複数のメディアがオミクロン株の新しい派生系が見つかったと報道している。ケルベロスやグリフォンなどの異名も飛び交いそうだ。情報に圧倒されないように事前に情報を整理し、不測の事態に備えたほうがいい。具体的…
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山際経済再生担当大臣の更迭 24日に何が起きたのかの短いまとめ
山際経済再生担当大臣が更迭された。政府の経済対策の国会審議前ギリギリのタイミングで諮問委員会は中止された。今後、このニュースが盛んに報道されると思う。「最低限知っておくべきこと」だけをまとめた。
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ボリス・ジョンソン氏の乱入で「同じ間違い」をまた繰り返しそうなイギリスの次期首相選び
イギリスで興味深い政治ショーが続いている。お騒がせ男のボリス・ジョンソン前首相が表舞台に再登場し「また首相になるのでは」などと言われているようだ。「今回は党員投票はない」と思っていたのだが、候補者が複…
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習近平国家主席の「権力委譲ショー」で我々が見せられたものは何だったのかを考える
中国で習近平国家主席の3期目が始まった。当初の予定通りライバルたちが排除され習近平氏に近い人たちに取り替えられた。途中で胡錦濤前国家主席が退席を余儀なくされるというハプニングがあったがショーはなにごと…
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トランプ氏に法的拘束力のある召喚状が届くもショーはおそらく途中閉幕
アメリカでは議会襲撃に関する1月6日委員会というものをやっていた。最終的な狙いはトランプ大統領(当時)が議会を襲撃したという結論を得ることだったようだが、ショーはおそらく「ラスボス」を迎える前に閉幕す…
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岸田政権の政府税調で「退職金課税を勤続年数にかかわらず一律化する」議論が浮上 その狙いについて考える
Twitterで「退職金課税「勤続年数関係なく一律に」 政府税調で意見」という日経新聞の記事が話題になった。Twitterでは「岸田政権が続く限り何をされてもおかしくない」というような論調だ。単なる課…
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鈴木財務大臣が「いまの円安は投機筋のせい」と説明するが記者は疑問視
円安が止まらない。ロイターによると鈴木財務大臣は「日本円がなぜ投機筋に狙われるのか」と聞かれ「質問には答えない」と応じたそうだ。鈴木財務大臣はこれまで急速な円安は投機のためだ説明しているため「だったら…
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イタリアで「極右」メローニ政権が誕生するも市場は先行きをやや不安視線
イタリアでドラギ政権が崩壊したのは7月21日だった。総選挙は9月25日に行われメローニ党首率いる「イタリアの同胞」が勝利した。それから一ヶ月弱をかけてようやく大統領から組閣の依頼が行われた。既に選挙で…
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ナイジェリアの洪水でナイジェリアの米作が危機的状況に
世界的に多雨による洪水が問題になっている。ナイジェリアでも洪水被害があり死者数が600名を超えた。雨季は6月から11月ごろまで続くが今年は8月の降雨量が極めて多かったそうだ。ナイジェリアではコメ農家が…
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ドル円相場が150円を突破し「円防衛隊」は孤独な戦いを強いられる
ドル円相場が一時150円を超えて下落した。1990年8月以来32年ぶりの水準なのだそうだ。AFPは円安が止まらないと書いているがしばらくは149円台をうろうろしていた。市場自体は円安方向に向けて加速し…
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ブレイバーマン内務大臣の辞任がダメ押しになりついにトラス政権が崩壊
ついにトラス政権が崩壊した。辞任表明までの期間は45日で「最短」とされるそうだ。31日に中期財政計画が発表されることになっており取りまとめをやっているハント財務大臣は党首選には立候補しない予定だ。 現…
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ドイツが脱原発政策を転換 ー リベラルな緑の党には逆風
ドイツのショルツ首相が国内に残る原発3基の稼働時期延期を決めた。とりあえずの延長期限は4月15日になっており「当座冬を乗り切るため」の苦渋の選択だ。だがこれでも「年内で原発を停止する」と決めていたため…
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ドン高でベトナムからの労働者は日本にやって来なくなりそうだ
米中デカップリングについて調べていたところ日経新聞に面白い記事があった。進む円安、細る外国労働力 ドル建て賃金4割減だ。これを読んで「日本の地方でも人件費が高騰する時代」が来るんだろうなと思った。仮に…
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中国との経済切り離しがアメリカ経済に与えた影響と今後の展望
先日中国について書いた。一旦「おそらくデカップリング(米中切り離し)とインフレの影響は政治的には語られないだろう」と書いてから一応関連記事を探してみた。アメリカではあまりでカップリングのことは語られな…
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「ステルス覆面介入の噂」も全く効果はなく、ついに円は149円まで下落
共同通信が「政府、13日に円買い覆面介入? 日銀統計で市場に観測」という記事を出している。日銀の発表した当座預金の残高が1兆円減っていることから「何かに使われたのではないか」と噂になったようだ。ロイタ…
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カナダ政府はどうやって1セント硬貨を廃止したのか?
先日来「健康保険証廃止」発表が国民の反発を呼んでいると書いている。廃止の一方的発表がいかに大きな問題を引き起こすのかということがわかるのだが「じゃあどうすればよかったのか」ということはわからない。 色…
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おそらくこれから下り坂にさしかかる中国で習近平国家主席の続投を決める共産党大会が始まった
中国で共産党大会が始まった。習近平国家主席の3期目が承認される見通しとなっている。日本では台湾への武力行使を諦めていないという点が話題になっているが実は次世代の目標探しに苦労しているのかもしれないと感…
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ハイパーインフレのアルゼンチンではゴミの山に人が集まる
ロイターが「アングル:ハイパーインフレのアルゼンチン、ごみ物色や物々交換も」と言う記事を書いている。アルゼンチン政府は物価高騰がコントロールできなくなりゴミの山に人が集まっているそうだ。目的はゴミの山…
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土曜日の夜に突然浮上した「国民年金納付45年」案
共同通信が面白い記事を出している。「国民年金、納付45年へ延長検討 受給水準の低下食い止め」というヘッドラインだ。やはり年金は持たないのか、100年安心など嘘だったんだななどと思いたくなる。産経新聞も…
