自民党の総裁選が始まり、党はメディアの注目を次のリーダーに集めるために期間を長くしたいと考えている。しかし、田崎史郎氏の発言により、小泉進次郎氏を除く候補が早く出揃ってしまった。これでは長い時間をもたせることはできない。
このブログは、日本人のマインドセットを探っている。日本人は独立して考えるのが苦手だ。例えば、ジャパンファーストについて、日本の国益が優先されるためにはどうすればいいのか、どうあるべきかとは考えない。むしろ、過去に問題となったパターンに当てはめ、似たようなパターンを探す傾向があるようだ。
現在、東京都議会が外国人を優遇しているという噂が広がっている。このような問題を騒ぎ立てることで注目を集めようとする人が多いようだ。逆に、ジャパンファーストを主張しても注目されなければ、埋もれてしまう。
自民党も過去の成功体験に囚われている。総裁選を繰り返すことで過去の問題をなかったことにし、メディアは次の総理大臣を予想して大騒ぎし、過去の問題を水に流してしまう。今回も総裁選告示を引き伸ばしてダラダラと総裁選をフルスペックで行いたい。
ところが計算違いも起きている。個人的には田崎史郎氏のせいなのではないかと感じる。
総裁選を長引かせるには、「ティザー(じらし)」が必要。候補者が少しずつ登場し、その度にワイドショーで取り上げられることが重要だ。
小泉進次郎氏に近い田崎史郎氏は「高市早苗氏と小林鷹之氏が推薦人を集められない可能性がある」とほのめかしていた。これに反発した候補者たちは、埋没を恐れて早く出馬の意欲を示している。田崎氏も「高市さんも事前準備を念入りに行なっていたようですね」と軌道修正した。
キャストに新鮮味がなく、全員が以前総裁選に出馬したメンバーであるため、メディアが総裁選の雰囲気を盛り上げることは難しい。
野党も問題を抱えている。立憲民主党と維新は党内の人間関係で混乱している。時事通信によると、「多党化」した彼らは自民党を攻撃する時だけ団結できるため、10月まで次の自民党総裁が決まらない場合は、9月中に国会を開くよう要求することにした。
