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迷走するトランプ大統領と「出口なき戦争」

7〜11分

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アメリカ合衆国は、かなり深刻な事態に陥っている。混乱の頂点にはドナルド・トランプ大統領がいる。トランプ大統領は当初、「差し迫った危機がある」から「今攻撃した」と主張していた。これは国連憲章を迂回するための釈明だが、そもそも何が差し迫った危機なのか説明できていない。

核兵器開発が差し迫っているという説明は成り立たない。2025年6月に脅威が取り除かれたことになっている。今は、ハメネイ師が自分の命を狙っていたと主張している。だから先にハメネイ師の命を狙う必要があったとの説明だ。

さらに戦争のゴールについても明確に説明していない。核兵器開発と体制転換の話が入り混じっている。ゴールが明確でないということは、いつ軍事作戦が終えられるのかもよくわからないということだ。事前に「トランプ大統領が軍事介入するかどうか、本人もよくわかっていないのではないか」と指摘されていた。

このため、当初は4週間かかると主張していたが、5週間くらいかかるかもしれないと発言が変わっている。また、イランは自分と話をしたがっていると主張していたが、そもそもイランの次の体制は決まっておらず、イラン側は外交交渉はしないと言っている。死者が4人出たと伝わると、「死者数はもっと増えるかもしれない」と言い出した。当初の目算が狂ったと見られたくないのだろうが、おそらくうすうす何が起きたのかに気がつき始めている。

こうなると説明を求められるのは国防総省と国務省だ。国防総省は「軍事作戦は永久に続くことはない」としながらも、いつ終わるのかを決められるのはトランプ大統領だけと主張した。つまり「自分たちには分からない」と認めてしまった。

Axiosはトランプ政権内の混乱の記事を3つに分けている。つまり批判することなく「トランプ大統領の主張に裏打ちがない」と示せる意図的な編集が行われている。バラク・ラビド記者の記事を合わせると「トランプ大統領がイスラエルに煽られていた」ことも分かる。表立って批判はしておらず、トランプ大統領にとっては残酷な構成だ。

ではなぜ4〜5週間なのか。合衆国の宣戦布告権は議会にある。1973年戦争権限決議によると、大統領が議会承認なく軍を動かせるのは60日のみである。撤退のための期限を含めても90日である。つまり国防総省は、「議会の承認は必要ない」と言っている可能性が高い。

しかし、そもそも大統領に目算がないとなると、国防総省も何も説明できない。

本日は記事をサウジアラビア、トランプ大統領、アメリカの軍官僚機構、日本の視点からまとめている。その他の立場については扉ページからご参照いただきたい。

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