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自民党など与党が衆議院で過半数を確保

5〜8分

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自民党などの与党が衆議院で過半数を確保したと伝えられている。これで小うるさい立憲民主党・国民民主党・公明党などの野党に妥協をする必要がなくなったと喜んでいる支持者も多いことだろう。

安定した政治勢力が生まれることで日本の国力回復に力強い一歩を踏み出したと考えるべきなのかもしれないが、ついつい意地悪く「何だ面白くない」と思ってしまう。おそらく魂のレベルが低く修行が足りないからだろう。

今回与党入りしたのは維新から離党していた3名。2名は九州と北陸信越の比例選出だが1名は大阪2区の選出。

そもそもなぜ彼らは維新から離れたのか。表向きの理由は「維新執行部が自民党に急速に接近すること」に懸念を示したというものだった。しかしながら、結果的には与党会派入りしたのだから理由は他にあったのだろう。

大阪都構想の後継プランである副首都構想に反発したのだという仮説も考えられるが守島氏は大阪2区選出だ。以前から執行部との確執が伝えられていたというが具体的な内容は報道されていない。

参考になるのが維新を離党した梅村みずほ氏だ。公認候補として選ばれず参政党に鞍替えした。維新の地方議員たちの間に独特の力学が働いていて自分たちに利益誘導してくれそうな候補者を求めていることがわかる。

そんな梅村みずほ氏について「参政党ボードを解任された」というニュースをご存じの方も多いかもしれない。毎日新聞は文春で報じられた豊田真由子氏との確執が原因で「神谷代表が泣いて馬謖を斬ったのだ」などと伝えていた。

この毎日新聞の記事を読んでさぞかし深刻なイデオロギー場の対立が起きたのだろうと考えた。しかしその内容は執務スペースを巡る争い。まるで大学生の部活のノリだ。

国会開会を控えた10月のことだ。豊田氏は自身の執務スペースが欲しいと党に打診した。だが、梅村氏から参議院議員会館の地下2階にある党の部屋を使用するよう勧められると、豊田氏は態度を豹変させ、こう激昂したという。

「私を地下に閉じ込めておく気か!」参政党・豊田真由子と梅村みずほの大バトルが勃発していた!

つまり維新系の政治家たちの争いなど所詮この程度の問題かもしれない。

魂のレベルが低いゆえに、冒頭で「与党が過半数を獲得した」ことに関して「何だ面白くない」と思ったのだが、「なんか面白くなってきたじゃない?」と感じた。

イデオロギーや政策ではなく「とにかく数合わせゲーム」のような状態になっているために人間関係のいざこざが強調されることになる。仕事を抱え込む傾向がある高市総理はおそらく自分でこうした状況を個人的に調整しなければならないうえに、そもそもご本人の「我」が強い。

なお維新は維新で「定数削減が実現しなければ我々はいつでも出てゆくからな!」と時事通信に得意げに披瀝している。

経済モデルを使った冷静な政策議論どころか「とにかく我が強い人達の人間動物園」のような惨状からますます目が離せない。

結びたくなるのはよほど魂の修行が足りないからなんだろう。いいぞ!もっとやれ!ではなく、日本の将来のために安定した議論環境を作って欲しいものだと言うことにしておこう。