あまり盛り上がっていないのは気になるが、一応国内政局について目立った動きをまとめることにする。石破・菅・小泉会談が行われた。内容についての評価は各社まちまちで「信じたいものを信じればいい」状況。一方で野党では9月8日解散説を唱える人が出てきた。この説を信じると国会の招集さえ行われない。これはおそらく戦後に例がないのではないかと思う。
菅義偉氏と小泉進次郎氏が官邸を訪れ石破総理と会談した。菅氏は途中で退席し残りの時間は小泉氏と石破氏だけで過ごしたそうだ。
内容を巡っては各社扱いがまちまち。
とにかく石破総理を下ろしたくて仕方がない産経新聞は独自と銘打って根拠を示さず「退陣を促した」と書いている。書いたもの勝ちといわんばかり。政治部が不調の読売新聞は意見交換と書いている。朝日新聞は小泉氏が石破氏に対して「現在の党内情勢はこうなっていますよ」と伝えたことになっている。
各紙のまとめを見ると要するにこの会談が何だったのかを確定的に掴んでいる社はないということになる。
田崎史郎氏は小泉氏が態度表明するのは日曜日になるのではないかと言ってた。もしかするとこの申し入れを知っていたのかもしれない。つまり小泉氏が石破氏と面談し「ああこの人はもうダメだ」と考えてくれるのではないかと期待しているのではないだろうか。
いずれにせよこの膠着状況を魔法のように変えてくれるスターが現れないため地方組織は態度を決めかねている人が大勢いるようだ。FNNによると44%が総裁選前倒しを求めており、総裁選を求めない人は2割弱だったと書いている。この期に及んでもまだ態度を決めかねている人が大勢いることになる。結果的に「総裁選前倒しは過半数に迫る勢い」であり過半数に到達してない。
そんな中で国民民主党の玉木雄一郎氏がこんな投稿をしている。9月8日即日解散と書かれている。つまり国会を招集する時間もないことになる。
自民党総裁選の有権者は議員と地方組織なので原理的には議員から選挙権を奪ってしまえば前倒し総裁選挙は阻止できる。ただし準備がと問わない中の自爆解散となるだろう。
このような大惨事を回避するためには小泉進次郎氏が石破茂氏に対して「自分の政権では悪いように扱わないから」と因果を含めることに成功していることを願うばかりだ。石破総理が後継指名して身を引けば全ては丸く収まるのである。
ただしこの場合には石破氏と菅・小泉氏が結びつくことになるのだから、麻生太郎氏らは蚊帳の外に置かれることになる。
