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屈辱はやめてもらいたい! 石破総理が性根を言い当てられ激昂

5〜8分

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視聴率向上を狙って6時から開催された党首討論だったが、いつものようにピリッとしない内容だった。お寿司における「わさび」が入っていないからだ。

そんな中、唯一ヒリっとした場面があった。朝日新聞は「総理また現金配るんでしょうか」と発言を抜き出している。玉木雄一郎氏の指摘だった。

石破総理が激昂したところを見るとおそらくは図星だったのだろう。と同時に石破総理が自らの姑息な戦術に身の置き場のない恥ずかしさを感じていることもわかる。

恥辱に耐えても座り続けなければならないのが総理の椅子なのだ。

野田代表は窮地に追い込まれており質問は無難な内容だった。党内調整に失敗し解散総選挙に対応できない「立民、不信任案見送り論強まる 準備間に合わず、衆参同日選回避」と共同通信が書いている。「準備不足で戦えません」とは情けないが、やはりどじょうでは政権交代は無理だったということだろう。前原代表も衆議院選挙で予算案に賛成してしまったため十分な対応ができなかった。この両者は議論が始まる前からほぼ不戦敗になることは決まっていた。

唯一健闘したのが候補者擁立に失敗し参議院の躍進効果を帳消しにしつつある国民民主党だ。もはや失うものはない状態。

玉木雄一郎代表の主張をまとめると次のようになる。

近年の予実を見ると常に上振れている。そして選挙のたびにこの上振れをどう還元するかと言う議論が出る。上振れているのだから減税を通じて国民に返還すべきだ。

これに対して石破総理は「上振れたときはいいが下振れたときはどうするのか?」と返事をしていた。一見合理的に見えるかもしれないが「バラマキの原資」と言う指摘は図星だったのだろう。

これに対し石破総理大臣は「税収が与党のものだと思ったことは一度もない。そのような侮辱はやめてもらいたい。国民に向けてばらまくなどというつもりはなく、同時に物価高の状況をどう考えるかという認識も強く持っている。本当に困っている人たちにきちんとした手当てができる政策を実現する」と述べました。

党首討論 立民野田氏「課題先送り」 首相「全力で取り組む」(NHK)

「激昂」とは大げさな表現だと思う方もいらっしゃるかもしれない。ご判断は各人におまかせする。

今回の党首討論では石破総理の情けなさや決め手に欠ける野党のだらしなさばかりが強調されることになるのだろう。

だが、なぜ近年の政治議論が「わさびの入っていないお寿司」のような討論に終始するのかという謎は残る。各政党とも実は議論しなければならないことを避けていて、これが独特のだらけた雰囲気を作り出しているのである。

いずれにせよ、石破総理は何もできずお金を配って選挙を戦うしかないという情けない状態を自覚している。総理大臣の椅子には「恥」という文字が大きく書かれているが、石破総理は覚悟してその椅子に座り続ける必要がある。まるでなにかの罰ゲームのようである。

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