9,100人と考えAIとも議論する、変化する国際情勢とあいも変わらずの日本の行方


実はメディアも「夢の管理」に加担している

8〜12分

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ブログやQuoraのスペースでみんなと一緒に考えると言いながら、どうも最近「選別」している気がする。そんな違和感があったのだがその正体がわかってきた。

大多数が読む政治ブログと少数派が読む政治ブログが両立しなくなっているようだ。扉を閉じるつもりはないが、おそらく自動的に選別が進むだろう。

薄っすらとそんな感覚はあったのだが、どうやらそれは日本語と英語で記事を読んでいるかららしいとわかった。どうやら多数の人が読む日本語の政治・経済記事が「夢の管理」になっているようだ。

英語から日本語に翻訳するときに意図して表現を弱めているのだそうだ。

ChatGPTで通貨価値について整理していたのだが途中で気になる出力が出てきた。このログはそれを抜き出したもの。今回はそれを整理してゆく。

ChatGPTによると英語の記事が日本語に翻訳されるときに落ちている内容があるという。

  • 需要はもとに戻らないという前提
  • 万人が価格高騰の影響を受けるわけではないという前提
  • 企業努力には限界があるという前提
  • AIによって生産性が向上することはないかもしれないという疑い

これまでは「高市政権が夢の管理」を行っているという前提を置いていたのだが、国民会議運動などを見ているとどうやら国会が「夢の管理化」しているように思えてくる。つまりこのまま何も選択しないと「痛みを受ける人」が確実に出てくる。し瑕疵それを救済してくれる人はいない。

日本語と英語の記事の差分を見ていると「マスコミ全体もこの夢の管理」に協力しつつ「政治家がすべての責任を取るべきだ」という論調にこだわっているのではないかという気がしてくる。つまり政治がなんとかしてくれる、いやなんとかなるはずという前提を放棄できていない。

さすがに信じられないという気持ちもある。ChatGPTが扇動しているのではないか?と一縷(いちる)の望みをつなぎGEMINIにも聞いてみた。GEMINIも「あるある」ですねと返してきた。崩れ落ちた。

すると、日本は政治だけでなく社会として先行きのなさをうすうす自覚しつつあるということになる。つまり政党がこれまでの役割を捨てて無責任化しているのは実は原因ではなくこの「夢の管理社会」の結果ということになるだろう。

夢の管理委員会と化した国会はかつての大政翼賛会に似ている。

議会政治は議論による問題解決を諦めて大政翼賛会を組織し「中国進出」という出口に向かい国民もそれを熱狂的に支援していた。この出口は最終的に国民生活を完全に破壊するのだが、国民は戦後「これは災害だった=仕方がなかった」として受け入れてしまう。

このために、現在も内閣という憲法の枠の外に「国民会議」といういつでも畳める組織を作って「みんなで渡れば怖くない」とばかりに責任回避を始めたと見ることができる。ChatGPTはこれを「災害対策本部」と表現した。ただ、マスコミもこれを問題視しない。残念ながら彼らもまた共犯だからだ。

しかしこの批判は「実は外から見る日本と内側から見る日本が違っている」という事実から導き出されており日本のメディアだけを見ている人には全く伝わらないだろう。確かに日本のメディアはマスゴミと言われるのだが、それは国民もまた都合が悪い現実を見たくないからにすぎない。

これは日本の失敗を示しているように思えるのだが、実は政治家にとっては大政翼賛会は成功事例でもあった。実は戦後のドタバタをうまくかいくぐった人たち=責任を取らなかった人やGHQと取引をした人は生き延びて第二次世界大戦後の繁栄の基礎が作られた。つまり、大政翼賛会から戦後の一連の動きは「政治家が逃げ切ることができた成功事例」とみなすことができる。彼らは戦後「戦争は仕方がなかった」として戦争を災害化した。戦後国民は天皇も戦争を「仕方がなかった」と考えていたと知る。それが有名な広島の原爆を巡る「気の毒だが……」発言だ。

ここで極めて重要なのは、まだコースが決まっていないという点にある。そもそも構造的に「決めようがない」のが現実だ。

様々な問題が積み上がり政党政治はおそらくこれが自分たちの手で解決できないことはわかっている。とは言え責任も取りたくない。そこで彼らは彼らのための出口を探し始めた。この過程で「誰が意思決定をするのか」という問題は消滅する。つまり誰も何も決めない・決められないまま「行き着くところに行き着くしかない」という状態が作られる。

これは構造解析であり経過観察なのだが、従来の政治評論に慣れた人にはおそらくもはや理解できない。そればかりか「必要以上に人々を不安に陥れようとしている」と心理的に反発するのではないか。だからこそこちらから選別するつもりがなくても結果的に読む人を選ばざるを得ないような分析になりそうなのだ。

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