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ロシアが今度はルーマニアの領空を侵犯

4〜5分

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ポーランド領空を侵犯したロシアが今度はルーマニアの領空を侵犯した。なぜそんなことをしているのかについて調べてみたのだが詳しい分析は出ておらず不気味さばかりが募る。あるいはNATOが思い切った行動に出ないとの確信を得てしまったのかもしれない。

トランプ大統領は「おそらく何らかの間違いだったのではないか」と言っており、制裁強化以上の行動に出ていない。これではロシアのやりたい放題だろう。

日本語では時事通信AFPが伝えている。しかしNATO側がこの問題をどう捉えているのかいう分析は出ていない。英語でBBCCNNの記事も見てみたが分析はなかった。

ルーマニアとウクライナは国境を接しているが途中にモルドバが挟まっている。直接国境を接している地域はウクライナがカルパチア山脈を超えた地域(ザカルパッチャ州)、内陸の平原部、黒海の入口の3ヶ所だけ。今回領空侵犯があったのはキリア・ベケ( Chilia Veche)という小さな村だ。これまでもウクライナ側から撃墜されたドローンの破片などがルーマニア側に落ちてきたことはあったそうだ。

ベッサラビア地方はルーマニア人の土地だったこともあるそうだが、スターリンの政策によりウクライナに併合された。大飢饉(ウクライナでは民族虐殺だと考えられることもある)の恨みを緩和しウクライナ人をソ連に惹きつけておくためにウクライナの軍事的地位を格上げしたものと考えられることもあるそうだ。

ドローンでポーランドの領空を侵犯してもNATOもアメリカ合衆国もほとんど何も言ってこないということがわかったのだから、当然NATO領内に回り込んでも何も言ってこないだろうと考えているのかもしれない。

ヨーロッパはウクライナを盾にしてロシアからの攻撃が自分たちの領土に及ばないように努めてきたわけだがウクライナと東ヨーロッパは陸続きだ。

NATOの弱腰の対応よりロシアの軍事行動はエスカレートしており、これは第二次世界大戦前夜のナチスドイツの行動パターンに酷似しているといえるだろう。

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