このところパキスタンとアフガニスタンが衝突し双方に死者が出ている。時系列的に簡単に整理しておきたい。
アルジャジーラの識者の話によるとアフガニスタンの外務大臣がインドを訪問した。インドは「レッドカーペット級」のもてなしをしている。アフガニスタンはタリバン政権だがパキスタン領内で活動している別のタリバンも支援しているようだ。もともとパキスタンはこれに反発していた。加えてインドとアフガニスタンが接近の動きを見せたことでアフガニスタンの首都カブールを空爆したそうだ。
これに対抗するためにアフガニスタン側がパキスタンに攻撃を仕掛け58名を殺害したと言っている。目には目を歯には歯をということになったのだろう。パキスタン側が再度空爆を仕掛けて200名以上を殺したと息巻いているそうだ。
- パキスタン、アフガン首都を空爆か…タリバンの指導者の車両と宿泊先が狙われる(読売新聞:2025/10/11 19:50)
- アフガン軍がパキスタンに大規模攻撃、空爆の報復か…本格的交戦で双方に死者情報(読売新聞:2025/10/12 05:45)
そもそもパキスタンとアフガニスタンは折り合いが悪かったようなので、この緊張関係が特に国際的な緊張悪化の結果だということはないようだが、少なくともトランプ大統領やルビオ国務長官が主張するように「インドとパキスタンの関係が改善した」という事実はないようだ。
世界覇権を握っているアメリカ合衆国や地域大国の力が衰えてゆくとこうした地域的ないざこざを収めることは今後も難しくなってゆくのだろう。

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