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トランプ大統領が政敵の放逐を開始 最初のターゲットはFBI元長官

7〜11分

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ヘグセス国防長官の問題で時間がかかってしまったのでこのエントリーは簡単にまとめたい。

タムラ容疑者が襲ったのはCDCだと勘違いしていたのだが、ABCニュースをまとめているときにNFLの間違いだったと気がついた。該当箇所は修正済み。

トランプ大統領がパム・ボンディ司法長官に政敵の粛清を命じた。とにかくなにか怪しいことを見つけて起訴するようにという方針。最初のターゲットはFBIのコミー元長官だった。本来ならば「アメリカも韓国化するのか?」という記事を書きたくなるがそうはなっていない。

無敵の人がこれまでとは違った形で政治的テロを引き起こすようになりつつある。世の中、何がどう転ぶかはわからないものだ。

トランプ大統領はアメリカ合衆国の経営をビジネスのように考えている。このため自分の進路を妨害するライバルの粛清を始めた。

もともと、トランプ氏はビジネスで相手を潰して来たのだろう。

検察はコミー元FBI長官を起訴する材料がないと地区検事に報告したようだが、その検事は粛清された。新しく任命された地区検事にも同様の報告が上がっていたそうだがコミー元FBI長官は起訴されてしまった。容疑はコミー氏の司法の武器化だが司法を武器化しているのはトランプ政権だ。

民主主義の常識で言えばありえないことであり当然アメリカ合衆国でも反発が広がっている。日本人は韓国の政治状況などを見ているため「政敵の粛清は報復を招く」と考えるだろう。当然アメリカ合衆国が今後「韓国化」する可能性は否定できない。

しかし、どうやらアメリカ合衆国では別のトレンドが生まれているようだ。資本主義は巨大な生き残りゲーム。勝者の数だけ敗者が生まれる。しかしビデオゲームのように敗者が消えてなくなることはない。生活に敗れた人たちは都市に集まりなけなしのお金を薬物につぎ込む。当然、都市の治安は悪化している。それでも彼らの毒性はそれほど高くない。アメリカ合衆国の都市の一部がスラム化する程度の影響力しかない。

しかしその中のほんの一部が強い毒性を発揮することがある。アメリカ合衆国では遠くから銃火器で要人や政府施設を狙う動きが加速している。ABCニュースはこの中の一部は自殺願望があるとしている。

資本主義というゲームに負けたものの「そのままゲームオーバー」になって消え去るわけではない。公衆衛生が社会主義的と批判される傾向も強い。もともと個人主義なので家族のサポートも得られないかもしれない。

無敵の人化した人には豊富に手に入るのが銃火器だ。周囲の助けは求められないし再出発の道筋は立てられないが「自己責任」の精神があるため「だったら自分で人生を終わらせよう」と考える人が出てくる。Do It Yourselfである。

つい最近の話題ではNFLを襲撃したタムラ容疑者は脳震盪による脳障害(CTE)を抱えていた事がわかっている。トランプ大統領襲撃犯は有罪判決を受けて自分の首を刺そうとした。

このときに一人静かに消え去るわけではなく周りにメッセージを伝えようとする。そもそもアメリカ合衆国のSNSには政治的対立が溢れているため影響を受けて「自分の主張を通すためには手段を選んでいる場合ではない」と考える人が出てきても不思議ではない。そしてDIYのための材料を揃えるのはさほど難しくないし、大きなことをしでかすまでは誰も他人が何をやっているかに興味を持たない。

無敵の人に「死刑や終身刑」という恫喝は通じない。また過激左派がすべての原因であると言い張ってもそれは根本的な解決にはならないだろう。

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