9,100人と考えAIとも議論する、変化する国際情勢とあいも変わらずの日本の行方


トランプ大統領が兵隊さんの給料を確保 ただし2週間分だけ

5〜7分

イイネと思ったら、Xでこの投稿をシェアしてください

トランプ大統領は連邦政府を閉鎖。そのどさくさに紛れて民主党系のプログラムを死神に切り刻ませている。トランプ大統領には願ったりかなったりの展開だ。

ただしこの政策には不都合もある。アメリカと世界の安全のために働く兵隊さんにお給料が払えない。次のペイチェックは10月15日になる。そこでトランプ大統領はヘグセス国防長官に「兵隊さんの給料だけはなんとしてでも確保せよ」と命じた。

日本にも米軍兵士はいる。だからお腹をすかせた兵隊さんに街をうろつかれては困る。「これでしばらくは安心だ……」と思った。ではその「しばらく」とはどのくらいを指すのだろうか?

実は公式見解が出ていない。

トランプ大統領は民主党議員団の働きかけを拒否。態度を硬化させた民主党との間に折り合いがつかず今も連邦政府は閉鎖されたまま。エッセンシャルワーカーを除く人たちは職場に行けず、エッセンシャルワーカーたちも次のペイチェックがいつもらえるかがわからない。

トランプ大統領はおそらく政治的混乱を面白がっており自身のSNSにこんな投稿をしている。Grim Reaperで死神の意味になる。自分と自分のチームを死神に例えている。

そんな中、トランプ大統領はヘグセス国防長官に対して「なんとしてでも兵隊さんの給料を確保せよ」と命じた。ヘグセス国防長官が捻出したのは2024年度予算の使い残し研究開発資金だったようだ。この80億ドルを当座の給料に充てる。

ここまではどのメディアも書いている。ではそれがどの程度持つのか。実はこれについて書いているメディアがない。いつものようにGEMINIに検索を手伝ってもらったのだがReditの記事を参照してきた。

2026会計年度の軍人給与の予算案は1,970億ドルでした。年間で24回の給与支払いサイクルがあります。1,970を24で割ると82億ドルになります。

ということになり「とりあえず10月15日は乗り切れる」という額のようである。つまりようやく1回(給料日は2周間に一度やってくるので24で割っている)分を乗り切っただけということになるが、それは公式に確認されたものではないようだ。

他に使い残しの予算があれば流用できるが(それが合法であるかどうかは別にしてだが……)流用できる予算がなくなった時点でゲームオーバーになる。

更にこのような状態ではトランプ大統領が大規模な軍事行動を起こすことなど不可能なのだから、この状態を「千載一遇のチャンス」と考える無謀な独裁者が現れないことを指を重ねてお祈りしたい。