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トランプ大統領が今度はイランにちょっかいを出す

7〜10分

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トランプ大統領がイランに対して軍事行動をほのめかした。例によってSNSによる口先介入なのだが「書かれていないこと」を組み合わせると色々なことが分かる。

世界帝国から地域帝国に移行したいアメリカ合衆国がトランプ大統領の衝動によって政治的リソースを浪費させられている。それどころか燃料切れで墜落の危機が迫っている。どこまで燃料が持つかはもう誰にもわからないが、トランプ操縦士のヘリコプターのまわりに「どこまでも自由に飛べばいい」と言っている人たちが大勢いる。彼らはトランプ操縦士の様子を撮影しながら自分たちは別のヘリコプターに乗っている。

これは悲劇なのか喜劇なのか、もはや誰にもわからない。

イランでは通貨リアルが段階的に「通貨崩壊」を起こしている。最高指導者のハメネイ師は高齢であり傍観するしかない。アメリカと対話できる改革派とみなされたペゼシュキアン大統領も対話の道を閉ざされた。つまり現在のイランは崩壊の危険があり「管理対象」とみなすべきである。例えは悪いのだがある程度の核技術を持っているのだから、体制としては「廃炉寸前の原子力発電所」といえる。かろうじて抑えになっている「制御棒」がはずれればおそらく暴走するだろう。これはロシアや中国など独裁が進んだ国の未来予想でもある。

おそらくバンス副大統領もマルコ・ルビオ国務長官もこれがよくわかっている。わかっているのだがトランプ大統領に異議申立をすれば即座にMAGAに裏切り者扱いされかねない。だから「3年間は爆発しないように」管理し続けるしかない。

ここでの管理対象はイランなのだが実はもっと広い範囲に拡大できる。

彼らはすでにトランプ大統領のヘリに乗り込んでしまったのだから後戻りはできない。しかし「逃げる自由」がある人達もいる。共和党の中にいた戦略立案ができる人たちはすでにヘリからパラシュートで飛び降りている。ヘリテージ財団のスタッフがペンス元副大統領のもとに逃げている。

一方で「もっと飛ばせ!」と耳元でささやき続ける人達もいる。その一人がタッカー・カールソン氏だ。彼はヘリテージ財団のスタッフたちの逃避劇のきっかけを作った。

アメリカ・ファーストではなくアメリカ・オンリーと言っているが実はドーハに家を買うと宣言したそうだ。アンチトランプ系のデイリー・ビーストがこれを面白おかしく囃し立てる。つまり彼は厳密にはトランプ氏のヘリには乗っていない。しかしそれを中継することでお金稼ぎができる。そうして彼は外国に家を買いますと宣言した。ただこれが騒ぎになったら今度は「あれは言葉の綾だった」などと釈明するだろう。

そう考えると昨年11月末の高市首相、譲歩の必要なし 中国の狙いは「中立化」―米専門家というニュースが違って見えてくる。日本は「日米合同委員会が牛耳っている」などと言われることがあり、保守系のシンクタンクがメディアを使って日本に要望を押し付けてきているようにみえる。ところが実際は彼らはヘリの操縦席にはアクセスできない。、保守系シンクタンクの人たちはヘリを安全に着陸させたい。彼らはアメリカを大切に思っているからだ。しかし実際には日本を経由して議会に間接的に働きかけるしかないのが実情だ。

今回のイランに対する口先介入はイスラエルを過度に刺激しロシアの介入を招くだろう。プーチン大統領は一生をかけたチェスを行っておりトランプ大統領に勝ち目はない。本来それがわかっているはずのバンス副大統領やルビオ国務長官はすでにヘリに乗り込んでいる。ヘリの中にあるお宝(=トランプ氏への熱心な支持者)を獲得するためだったが、その賭けは極めて高いものになりそうだ。彼らが無事にヘリを降りられたとしてもそこにあるのは「かつての帝国の燃えカス」だけかもしれない。

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