イスラエルがカタールを空爆し、トランプ大統領の反応が注目されている。トランプ氏は対ハマス和平交渉を主導したいと考えたが、イスラエルはハマスの幹部を狙った。
トランプ氏はネタニヤフ首相に強い態度を取れないだろう。ユダヤ系出資者の怒りを買いたくない。結果的に、イスラエルが主導権を握ることになる。世界秩序は、無敵の人々が好き勝手に振る舞える状況に向かっている。
カタールはアメリカ合衆国の同盟国として基地を提供する一方でイランやアラブ圏との連絡窓口として機能してきた。イスラエルはアメリカ合衆国に対して事前にカタールを攻撃すると宣言したため、当初Al Jazeeraはアメリカが自分たちだけは逃げおおせたうえで攻撃が成功すれば成果を喧伝するつもりだったのではないかと疑っていた。
ホワイトハウスの説明によるとイスラエルの通告は攻撃の直前でありカタールへの通告が間に合わなかったそうだ。この説明が本当のものなのか虚偽なのかは知る由もない。
アメリカのメディアがアメリカ合衆国隠蔽説を取らなくなったのは、周辺がトランプ大統領は今回のイスラエルの攻撃に激怒しているとしているからのようだ。実際にトランプ大統領はイスラエルに対して強い不満を表明している。
- Israel’s attack in Qatar infuriated Trump advisers, officials say（Axios）
- イスラエルがドーハでハマス幹部を狙い攻撃 カタールは猛反発、トランプ氏も不満表明（BBC）
記者たちはトランプ大統領がイスラエルに制裁を科すかどうか尋ねたが、彼はイスラエルを非難する発言をしなかった。1日以内に公式声明が出る予定だったが、確認されていない。国連安保理の開催が1日に延期されたという情報もある。
カタールに対する攻撃は二度と起こらないと説明し、ルビオ国務長官にカタール防衛のための協議を開始するよう指示したという報道がある。米軍基地のある国を攻撃することは、アメリカへの攻撃と同じだ。日本で例えると、横田基地のある東京に対する攻撃を指を加えてみていたのと同じ意味合いを持つ。
トランプ大統領は民主党との内戦に夢中だ。この日は久々に昼食を外で食べてワシントンDCは自分のお陰で平和になったと主張したそうだ。州兵導入し民主党都市でraidと呼ばれる急襲を実施しているが、自分はこのために国防総省を戦争省に改称したと公言して憚らない。TBSはトランプ大統領の発言ではなく「ヒトラー」と罵られたという見出しを取っている。