9,200人と考えAIとも議論する、変化する国際情勢とあいも変わらずの日本の行方

トランプ大統領は人生を通じて「協力の大切さ」を十分に身につける機会がなかったのかもしれない。一方で、父権が強いドイツ的な家族観の影響は受け継いでおり、身内の結束は重視しているように見える。この独特の気風がMAGA(アメリカ第一主義者)と共鳴し、結果としてMAGAはトランプ大統領の支持基盤となっていた。

しかし、いまそのMAGAがトランプ大統領から離れ始めている。アメリカ合衆国のテロ対策責任者であるケント所長が辞任を表明した。Axiosには声明全文が掲載されているが、ケント所長は「トランプ大統領はイスラエルのロビー活動の影響を受けてイランを攻撃したため協力できない」と説明している。ケント所長はアメリカ第一主義者として知られるトゥルシー・ギャバード国家安全保障長官に近い人物だが、ギャバード氏も現在は沈黙を保っている。

今後、MAGAがトランプ大統領を支援し続けるかどうかは微妙な情勢だ。情勢の「風」がどちらに吹くか見通せないため、バンス副大統領の発言も抑制的になっている。CNNは「バンス氏が沈黙を保っている」と報じた。形式的にはトランプ大統領を支持する姿勢を示したものの、その後の長い沈黙こそが状況を物語っていると見るべきだろう。

その一方で、トランプ大統領は「本当に信頼すべき人物」を見失いつつある。その一人がベッセント財務長官である。スカイニュースのインタビューを途中で中座し、戻ってきた際には声が震えていたと報じられている。ベッセント財務長官は「アメリカ合衆国はイランのタンカーを攻撃しない」と主張し、一時的に原油価格は下落した。しかしトランプ大統領はその後も「自己正当化」と受け取られかねない発言を繰り返し、原油価格は再び上昇に転じた。

さらに最高裁判所がトランプ関税を差し止めたことで、アメリカが債務危機に陥る可能性も指摘されている。ベッセント財務長官の肩には重い責任がのしかかっているが、彼を理解し支援する人は多くない。

軍はトランプ大統領に必ずしも従おうとしておらず、MAGAも離反の兆しを見せている。アメリカ合衆国の将来を真剣に考えている人々もいるのだろうが、トランプ大統領自身はそれを気に掛けている様子があまり見えない。

コンテンツのリクエストや誤字脱字の報告はこちらまで

イイネと思ったら、Xでこの投稿をシェアしてください


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です