9,200人と考えAIとも議論する、変化する国際情勢とあいも変わらずの日本の行方

もともと汚職疑惑を抱えるネタニヤフ首相は、政治的な延命のために強い敵を必要としてきた。アメリカ合衆国を抱き込み、トランプ大統領を泥沼に引きずり込むことにも成功している。今後は「濃縮ウランを奪還できれば政治的に攻撃を正当化できる」と主張し、地上部隊を展開できればミッションクリアとなる。山がちな広い国土のどこにあるのかもはっきりしない濃縮ウランを探すため、「少数精鋭の部隊」を投入する。成功しなければ、さらに追加投入が必要になる。典型的な逐次投入・サンクコスト思考だ。

イスラエル人はすでに度重なる戦争に追い込まれており、コスト思考を失っている。度重なる戦乱の中で、イスラエルのユダヤ系社会の思考はかなり単純化されているように見える。戦争が冷静な国民感情を奪い、「徹底殲滅しか生き残る道はない」と考える人が増えているのだろう。ユダヤ系イスラエル人の93%がイランに対する軍事作戦を支持しているという調査結果も出ている。

トランプ大統領は「ネタニヤフ首相といっしょに終戦を決める」と発言している。ネタニヤフ首相は、ホワイトハウスで孤立するトランプ大統領の心をしっかりと掴んだようだ。

イスラエルは今回の作戦に付随して、レバノン東部に「40年前に行方不明になった空軍兵の捜索」のための地上部隊を送り込み数十人が殺害されている。イスラエルは「今回の攻撃は先制攻撃ではなく40数年続く戦争の続き」と主張し国際的には受け入れられない正当化を図っている。レバノンはイスラエルとの和平交渉のため、アメリカに仲介を依頼したという報道もある。

ガザ地区の和平交渉はイスラエルの頭越しで進められていたが、今回のイラン攻撃によって中断され、再開の見通しは立っていない。イスラエルはガザ地区に空爆を行い、少女を含むパレスチナ人6名が犠牲になった。

ガザで空爆と砲撃、少女含むパレスチナ人6人死亡=医療関係者(REUTERS)


今回の記事はテーマが多岐にわたるため「特集」として扉ページを準備した。

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