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【なめられてたまるか】石破総理が街頭で絶叫する

6〜9分

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最近パワーワードを多用しているために「また煽っているのか」と言われそうなのだが、石破総理が本当にそう発言している。時事通信が発言を切り抜いて見出しにしていた。一方でアメリカではトランプ大統領が事実上関税の期限を延長したと言われている。CNNの見出しはTACOチューズデイだった。

石破総理はアメリカになめられてはいけないと反発しているが、かといってアメリが合衆国に対抗できる手段があるわけはない。またこの発言が野党に対する追い風になることはないだろう。

参政党の憲法草案について触れたが、要するに成果が挙げられず序列構造が乱れると日本人は自由から逃走し破滅的な選択肢を選ぶ人が増えると予想している。自主的な選択なので「どうぞご自由に」としか言いようがない。

Bloombergはやや呆れぎみに【コラム】Mrジャパン怒らせるトランプ氏のコピペ関税-リーディーというコラムを出している。名前も覚えてもらえず優先度の低い国を十把一絡げにしたコピペ書簡を送られ「ワン・オブ・ゼム」扱いされたのだから、石破総理は失望どころか怒る局面だろうと言っている。

トランプ大統領は韓国に対しても防衛費増額を要求している。日本を取り巻く東アジアの国際秩序は崩壊したと考えていいだろう。もはやアメリカ合衆国は世界と強調して自由世界を守るという意思は持っていない。

日本の専門家たちはアメリカ合衆国に配慮したコメントを連発しているが、外から見ている非当事者からすると「なぜ日本は反発しないのだろうか?」と不思議に見えるのだろう。

日本人は強いアメリカというありもしない幻想に守られてきた。その幻想が今や怯えとなって日本を覆っている。当ブログが「ありもしない幻想」という時には「そこから目覚めてほしい」という気持ちがある。しかし、現実を見ていると人々は未だに怯え続け、別の人達はもっと大きな権威にすがり自ら自滅の道を先駆しようとしているようだ。自由からの逃走は仮初の安心感をもたらしはするだろうが、最終的な破綻を防ぐ事はできない。

Bloombergの記事の中にもTACOについての言及がある。CNNも「ウォール街、トランプ氏の関税通知をはったりと見抜く 「TACOチューズデー」とアナリスト」という記事を出している。

要するに7月9日までに成果が出せなかったから締切を8月1日まで伸ばしたと考えているのである。

投資家たちはTACOトレードに期待をしている。だがいまのところ株価は対して下がっておらずTACOトレードとしての旨味もなくなっているようだ。

かつての覇権国が恫喝を繰り返す中、日米同盟を政党の基盤としてきた自民党の党首が意味もなくなめられたら終わりと絶叫するという意味不明の情況が生まれている。

なおトランプ関税の影響については評価が別れている。関税の影響よりも円安の影響のほうが大きいため関税の影響で日米同盟が損なわれることはないだろうと飲み方がでている。一方で大企業は海外に工場を移してしまい円安も定着すると国内には停滞した産業群だけが残る。日本人はこの問題を総括できず従ってより大きくて確実に見えるものにすがるようになるかもしれない。今回の参議院選挙ではその最初の兆候も見受けられる。

戦後の大転換と捉えるべきなのだろうがどこか悲喜劇ぶりも感じられる光景だ。

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