韓国の李在明大統領がワシントンDCを訪れている。直前にトランプ大統領は韓国とはビジネスができないと表明していたがBBCによるとトランプ大統領の待ち伏せ奇襲はなかった。
概ね会談は順調だったようだがトランプ大統領は在韓米軍の土地を譲渡するようにと提案したそうだ。感覚的には不動産屋のオリガルヒなのだろう。
旧来の共和党支持の人々は頭を抱えているのではないか。
トランプ大統領は各国の政治を民主党対共和党の構図で理解しようとするところがある。アルゼンチンのミレイ大統領は味方だがボルソナロ氏をいじめるルラ大統領は敵。敵には報復のために高い関税をかける。
このため保守で強硬主義者の尹錫悦大統領を放逐して大統領になった李在明大統領はおそらく「敵」という認識だったのだろう。尹錫悦大統領の弾劾を意識して、粛清か革命のようで韓国ではビジネスができないと投稿したそうだ。
ところが会談では予想されていた奇襲はなかったとBBCが書いている。奇襲とは例えば南アフリカのラマポーザ大統領に「南アフリカでは白人が迫害されている」とする証拠(後に否定されている)を示したような外交非礼を指す。
一方で在韓米軍の土地をアメリカ合衆国に譲渡するように迫ったそうだ。米韓同盟をどう考えているのかはよくわからない。在韓米軍にホテルやリゾートを立てたいのかもしれないし、単に土地や利権を見たら「おねだりする」のが当たり前だと思っているかもしれない。
李在明大統領はそもそも中国・北朝鮮寄りで米韓同盟を重要視していないのではないかと疑われていた。このため「実用外交」をスローガンに米韓同盟や日本との関係を重要視する政策を打ち出している。ただし実用外交はロシア、中国、北朝鮮との関係改善も含まれている。
いずれにせよトランプ大統領を徹底的に褒めそやしたことでトランプ大統領は機嫌を直したようだ。さらに朝鮮半島の融和のような事業を推進できるのはあなたしかいないと称賛したようでこれもトランプ大統領が機嫌を持ち直す一つの要因になったであろうことは間違いない。
