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「オレは何も知らなかった」とトランプ大統領がSNS声明(1/3)

7〜11分

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トランプ大統領が「自分は何も知らなかった」とSNSで声明を出した。なぜそのような声明を出したのかを、合理的に解説したメディアはない。

唯一、Axiosが「カタールへの攻撃のあと、カタール当局者が『アメリカ合衆国は知っていたのか?』と連絡してきた」と伝えている。その後、トランプ大統領はSNSで支離滅裂なメッセージを発信した。

おそらく本来はイランに対して「カタールは何も知らなかった=だから攻撃するな」と言いたかったのだろうが、その際に「アメリカも知らなかった」と付け加えてしまった。しかしイランは、アメリカもカタールも関与していないとは知らないため、「誤ってカタールを攻撃したのだ」と推論している。

つまり実際には「お願いだから攻撃をやめてくれ」と懇願しているのだが、懇願という形は取れないため、「イランが愚かにも、ほかの無実の国(カタールのこと)を攻撃しない限り、イスラエルがイランのサウス・パース・ガス田を再び攻撃することはない」と表現している。

しかし、それでも不十分だと判断したのだろう。最後には「再び攻撃すれば、これまで見たことも経験したこともないほどの力でイランを攻撃する」と脅しを加えている。

大統領はさらに、「アメリカはこの攻撃について何も知らず、カタールは全くいっさい関与していないし、攻撃があると知っていたわけでもない」が、イランはこのことを知らなかったため、カタールのラス・ラファンを「不当かつ不公平」に報復攻撃するに至ったと書いた。

トランプ氏は大文字で、「イランが愚かにも、ほかの無実の国を攻撃しない限り」イスラエルがイランのサウス・パース・ガス田を再び攻撃することはないと強調。「ほかの無実の国」とはこの場合、カタールのことだと説明した。

そのうえで、もしイランが再びカタールを攻撃した場合、アメリカは「サウス・パー・ガス田全体を、イランがこれまで見たことも経験したこともないほどの力で爆破する」とトランプ氏は警告した。

トランプ大統領の慌てぶりは「そもそも誰に何をお願いし、誰に何を説明しているのか」が全く見えてこないことからも明らかだ。つまりSNS声明で「イランに説明している」のか「カタールに説明している」のか、「アメリカ合衆国市民に説明しているのか」が見えなくなっているのだ。

イラン、ガス田空爆への報復に湾岸諸国を攻撃 トランプ氏はイランに警告(BBC)

トランプ大統領は「お願い」ができないし状況整理も統合もできない。そのため、自ら火をつけた混乱を収拾できない。おそらくこれは今に始まった話ではない。これまでも解決策を「外部」に委ねてきた。

トランプ大統領がなぜイスラエルの攻撃を許可したのかは分からないが、「イランの攻撃力は低下しているため、見せしめとしてガス田を攻撃すれば戦争は終わる」という提案を受けたと考えると説明はつく。

つまりトランプ大統領は、米軍のリスク見積もりのプロセスやインテリジェンスを十分に参照せず、その場その場の提案に対して「直感で」判断している可能性が高い。

その目的は「戦争の終結」である可能性が高いが、周囲の人間は誰もそうは受け取らないだろう。とにかくトランプ大統領は暴走するシステムを止めるために目の前にあるボタンを押しまくっている。「まずは落ち着け」と言うしかない。

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