カテゴリー: 国土防衛
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高市総理の台湾代表との面会はなぜ国益に沿っているのか
習近平国家主席と会談した高市総理がAPECで撮影した台湾の代表と写真をアップした。中国は記者会見でこれに対して大いに反発している。保守派の人々は大喝采だろうが、ここでは全く別の視点から高市氏の動きにつ…
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安倍総理大臣はなぜ違憲の疑いが濃い「解釈改憲」を強行したのか
立憲民主党と国民民主党の間の政策協定が破綻した。国民民主党はそもそも立憲民主党と連携するつもりはなかったと思うのだが、これとは独立した問題として「そもそも安倍政権はなぜ無理がある解釈改憲に踏み切ったの…
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韓国は関税合意を受け入れがたい 複雑化に懸念
APECの会議を控えて米韓関係が緊張している。きっかけはラトニック商務長官の不用意な働きかけだった。ところが韓国では対米感情が悪化しておりこれが思わぬ形で韓国政府の意思決定に変化をもたらしている。トラ…
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ディール志向のトランプ大統領が台湾支援を差し止め
先日、Xでジミー・キンメル・ライブ!について言及したところ15万を超える閲覧があった。その反応から日本人がアメリカの状況を非当事者として対岸の火事として眺めていることがわかる。 そんな中でトランプ大統…
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【誤算】インド嫌いのトランプ大統領が狂わせるインド太平洋戦略
トランプ政権下でアメリカ主導のインド太平洋戦略が大きく乱れている。 アメリカからの圧力の高まりを受けてインドが中国に接近している。トランプ大統領はインドが主催するクアッドに出席しないと考えられており中…
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プーチン・金正恩・習近平が再接近 様変わりする極東情勢
日本のメディアによるとロシアのプーチン大統領は経済的に孤立。ウクライナの戦線を維持することはできないことになっていた。また北朝鮮も同様。人民は疲弊し体制崩壊は間近のはず。 だがそんな事は起きていない。…
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トランプ政権がベネズエラに軍事的圧力
トランプ政権が軍艦5隻と4000人の軍人を使ってベネズエラ政府に軍事的圧力をかけている。 今回の事件で長年疑問だった問題が解けた。中国に対して強硬な姿勢を持つルビオ国務長官の行動原理がよくわからなかっ…
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【悲報】習近平国家主席にも丸め込まれたトランプ大統領
おそらく日本ではスルーされることになるのだろうがトランプ大統領が習近平国家主席に丸め込まれたようだ。中国に対する高い関税は実施されず中国からの留学生も受け入れる方針に転じた。MAGAはこの決定に怒って…
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なぜ、トランプ政権が無理難題を突きつけても日本は対米戦略を見直さないのか
Bloombergが「トランプ外交で揺らぐ米国への信頼、アジアの同盟国が戦略見直しへ」という記事を出している。 トランプ大統領に外交戦略の修正を求める内容で日本がアメリカとの同盟関係を見直すのではない…
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【事実上の破綻】EUに対して30%の関税要求
トランプ大統領がSNSでEUとメキシコに対して30%の関税を予告した。外交交渉が破綻しつつあることがうかがえる。問題はおそらくアメリカ合衆国政府が外交交渉のやり方をよく知らないという点だろう。何を要求…
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トランプ大統領にへつらうNATOと何も言えない日本
トランプ大統領のNATO訪問が終わった。 ヨーロッパはアメリカをつなぎとめるためにへつらいとも言える待遇を行い、日本は下を向き何も言えなかった。様々な事情がありヨーロッパのようにへつらいきれなかったの…
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NATOはアメリカ合衆国を接待モード 日本メディアは3.5%を既定路線化
NATOはどうにかしてアメリカ合衆国を繋ぎ止めておきたい。このため、オランダ王室はトランプ大統領を王宮で接待した。ただその報道ぶりはなかなか辛辣なもの。ルッテ事務総長はアメリカにへつらっているとしてお…
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トランプ大統領がNATOの集団防衛義務に疑義 問われる日米同盟へのコミットメント
NATO首脳会談に出席するトランプ大統領がNATOの集団防衛義務に疑問符を投げかけNATO加盟国に波紋が広がっている。 この発言は日米同盟の有効性にも疑問符を投げかけるものになるだろうが日本のメディア…
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辞任会見も噂された石破総理 NATO首脳会談から逃走
Xのトレンドワードに「辞任会見」と出ていた。辞任会見と思ったが単なる夢をダラダラ語る会見だったとする揶揄する投稿が多くありトレンド入りしたようだ。ここまで嫌われているのかと感じた。そんな石破総理だがN…
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石破総理がついにフリーズ – イスラエル・イランの戦争を巡り
アメリカ合衆国がイランに対する攻撃に踏み切った。この受け止めを聞かれた石破総理はついに判断停止状態に追い込まれてしまったようだ。記者たちに受け止めを聞かれたが答えられなかった。 本来なら批判したいとこ…
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2+2延期報道 アメリカ合衆国がGDP比3.5%を要求か
フィナンシャル・タイムズが伝えたため一時ちょっとした騒ぎになった。日本側には常に応分の負担を求められる日が来るのではないかと言う怯えがあり「ついに来るべきものが来たか」と考える人も多かったのではないか…
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アテにならないアメリカと何をしでかすかわからない中国に挟まれた日本
ヘグセス国防長官がシンガポールのシャングリラ対話で同盟国に対してGDP比5%の引き上げを求めた。アメリカは中国が2027年までに台湾を武力で屈服させるであろうと見ているという。 しかし日本はアベノミク…
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防衛費増額の話は出なかったなどと言っている場合ではない 今こそ日本政治求められるリアリストと愛国保守
ヘグセス国防長官を迎えて防衛大臣級会合が行われた。日本側の見出しを見て心底がっかりした。「防衛費増額の話は出なかった」と一山越えたような書かれ方をしているからだ。これでは激変する国際政治環境に対応する…
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日米同盟の変化に何もできない石破総理 保守派はチャンスを活かせるか
硫黄島で80周年記念式典が行われ石破総理とヘグセス国防長官が出席した。両者とも日米同盟のさらなる強化を主張しているがトランプ政権の同盟国の関わり方を疑問視する声は大きい。 カナダのカーニー首相はトラン…
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強引に両手を掴み 王毅外相のリーダーアピール
日本の議員らが王毅外相を中心にガッチリとスクラムを組んでいる映像を見た人は多いのではないか。世界の新しいリーダーである中国を日本の政治家たちが受け入れた瞬間だと説明しても驚く人はいないだろう。 状況の…
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日本が長距離ミサイルを独自運用へ
防衛省が統合作戦司令部を発足させた。産経新聞が【独自】として日本が長射程ミサイルの運用を始めるという記事が出ておりかなり驚いた。更に驚いたことにコメント欄では「独自に核兵器を持つべき」という声も散見さ…
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長島昭久議員が共同通信を名指しでフェイクニュースと糾弾
長島昭久内閣総理大臣補佐官が共同通信がフェイクニュースを流していると糾弾しており支持者たちが共同通信批判を強めている。政権の主要メンバーが特定メディアを名指しで「フェイク」批判を行うなどあってはならな…
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ロシアは外交的勝利を革新 トランプ大統領はウクライナの原発所有計画に夢中
プーチン大統領とトランプ大統領の電話会談が終わり今後の協議の枠組みが作られた。ロシア側は外交的勝利を確信したとBBCが皮肉交じりに伝えている。このニュースの一貫として「トランプ大統領が原発の所有に意欲…
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在日米軍強化見直し報道はどのような意味を持っているのか
トランプ政権が在日米軍強化見直しを検討しているらしいという記事が相次いで出た。CNNを引用したもの。とはいえアメリカ合衆国が何を考えているのか、あるいは日本政府がどのように行動するのかについては何も書…
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石破政権が「日米同盟黄金時代の推進」に力強く前進へ
共同通信が「【独自】「日米黄金時代」声明案 南西地域の防衛強化も記載」という記事を出している。今回はアメリカで何が起きているかを中心に書くのだが、日本政府やマスメディアがアメリカに大して関心を持ってお…
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アメリカ・トランプ次期政権の「意識高い系追放運動」は日本にどのような影響を与えるか
次期トランプ政権の人事の概要が出てきた。これを概観する中で一つの傾向が見えてきた。反意識高い系・反知性がイデオロギー化しているようだ。 Bloombergが次のように書いている。閣僚指名にあたっては「…
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石破茂総理の人を見る目のなさがわかる川上高司氏の任用
先日「ご意見募集」とした川上発言だがコメントは付かなかった。専門家たちは動揺したようだが一般には伝わらなかったようだ。実は「石破茂氏が実はアメリカから独立したがっているのでは?」という問題だった。 石…
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石破茂新総理が始めた議論が日本の安全保障界隈を動揺させる
前回の「産経新聞」の件では石破茂新総理によって議論を取り扱っている人たちが動揺しているのではないかと書いた。ただ「産経新聞の記事だけでそう断じるのはいかがなものか」と感じる人もいるだろう。 これまで日…
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石破茂新総裁が固執するアジア版NATOの代償
ハドソン研究所が27日に石破茂氏の新構想を発表した。執筆時期は不明だそうだ。この内容を見て「自分が売り込む側だったら石破氏は簡単な相手だろうなあ」と感じた。NATOのような集団安全保障の枠組みはすでに…
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石破新総裁特集(2/3)アジア版NATOが実現しない理由
石破新総裁の抱負には安全保障関係の提言がかなり目立っていた。アジア版NATO・自衛隊のアメリカ駐留・地位協定の改善などの提案が含まれる。石破氏はこれまでの日米関係を従属的(片務的)なものと見ていて「対…
