共同通信が日銀黒田総裁「慢心」の萌芽を発掘

年末になり2022年を締めくくる記事が出てくる季節になった。共同通信が「デフレ脱却「日銀に責任」 黒田氏、旧体制を痛烈批判」という記事を出している。2007年に財務省が黒田氏を調査している。なぜ今共同通信がこんな資料を出してきたのかと感じた。だが、この短い記事を読むと黒田総裁の強い自負心と「慢心」の萌芽がすでに見られる。

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政府・日銀は政策変更を否定するが、金融市場は正しく「日銀の事実上の利上げ」と判断

火曜日の午後は大騒ぎだった。日銀が突然「事実上の利上げ」を決めたと報道されたからである。日銀の金利維持政策も限界だったのだなと感じた。これを受けて政府・日銀は「あれは利上げでも政策判断でもない」という声明を出したが市場は「正しく」反応し為替は円高方向にふれた。安倍派重鎮の中には「アベノミクスは継続される」と主張している人もいるが「住宅金利が上がるのでは?」というエコノミストの声を伝えるテレビ局もある。それぞれの思惑でそれぞれの方向に走り出した感がある。アベノミクスがまだ継続していると信じたい人もいるだろうが一つの時代が終わったという気がする。トリクルダウンはなかったのだ。

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FOMCは依然「タカ派」維持だが市場の反応は鈍かった

12月のFOMCの結果が発表された。これまでFOMCの結果株価やドル円為替相場が急激に動くという動きが見られたのだが、今回はそれほど大きな乱れはなかった。これまでは突風のようなニュースだったのが、今回のニュースは「寒い冬がしばらく続きそうだ」と言うニュースだったように思える。金利は高止まりし経済的に影響を受ける人も増えるだろう。

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大谷翔平選手も訴えられた暗号資産交換大手FTXの破綻とバンクマンフリード氏の凋落

暗号資産の大手FTXが破綻し大騒ぎになっている。このニュースや暗号資産については全く詳しくなく「FTXはFXの会社だ」などと思っていたレベルなのだが、情報を整理してみることにした。もともと一部の人が関心を持つだけのニュースだったがアメリカではセレブが広告塔になっていたため話題になり始めていた。今回FTXが訴えられたのだが対象者として大谷翔平氏や大坂なおみ氏が含まれていたため日本でも話題になり始めている。

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一時137円台に。過度な「円安の嵐」は過ぎ去ったのか?

円の下落もようやく終わるのか? 円が一時137円台になったというニュースを見てそう思った。137円まで円が戻したのはアメリカで「米卸売物価指数が市場予想を下回り」利上げはここまでではないかという観測が出たからなのだそうだ。これを書いている時点の相場は139円になっているが一時のように150円を窺うという展開ではない。

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アメリカのCPI統計を受けて円高が加速。一時141円台に回復。

一時は150円まで来ていたドル円相場だが現在は142から141円で推移している。原因は二つあるようだ。一つは財務省・日銀の介入の影響である。「籠城」などと言われていたが効果を発揮しているようである。もう一つはアメリカのCPI(消費者物価指数)の動きだ。

今回は関連ニュースが多い。一つひとつを分析していると読むのもつかれそうだ。項目を短くまとめるだけにとどめた。

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FOMCは0.75%で決着。直後に円の急騰もすぐに「鎮火」されてしまう。

FOMCでは「出口」に対する見通しは示されなかった模様

FOMC会合が行われ0.75%の利上げで決着した。通常であればかなりの利上げになるのだが、4会合連続なので特に驚きはなくなっている。事前には1%行くのではないかという観測も出ていたことから「予想通りに終わった」ということなのだろう。

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アメリカのイエレン財務長官は本当に日本の為替介入に怒っているのか?

日本のいくつかのメディアがイエレン財務長官の発言について伝えちょっとした動揺が広がった。余裕がないイエレン財務長官は「情報がない」と言っただけなのだろうが、読売新聞は「東京から何の通知もない」と報告がないことを問題視しているようなタイトルをつけた。まるで報告する義務があるかのようだ。おそらくアメリカの逆鱗に触れることを恐れた記者たちは神田財務官に説明を求めたが、神田さんは「容認してくれているのだろう」と根拠なく曖昧に答えるのみだった。

イエレンさんは怒っているのか、怒っていないのか。考えてみた。

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財務省・日銀の円買い介入 回数と額の簡単なまとめ

今回は少し気分を変えて円買い介入の流れだけを書いてみようと思う。額については月末にまとめて確定値が報告される。だが、手法についての具体的な発表はないのですべてメディアの「根拠のある憶測」になる。記事を集めてみてそもそも時系列に並べてみないと何が起きているかわからないと感じた。おそらくある程度学習しつつ手法を変えている。また、当初のメディアの予想も後になって「実は違っていた」ということが起きているようだ。

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鈴木財務大臣が「いまの円安は投機筋のせい」と説明するが記者は疑問視

円安が止まらない。ロイターによると鈴木財務大臣は「日本円がなぜ投機筋に狙われるのか」と聞かれ「質問には答えない」と応じたそうだ。鈴木財務大臣はこれまで急速な円安は投機のためだ説明しているため「だったらなぜ投機筋から狙われるのだ」と言う質問が出たのだろう。もちろん円安には構造的要因もあり投機だけが原因ではないのだから鈴木財務大臣に答えがあるわけはない。

手詰まりのように見える日本の為替対応だが世界は黒田総裁にある期待をしている。つまり「今はとにかく動かないでくれ」と考えているのだ。日本国民は円安によるデメリットを被るが、その結果として世界金融を「最悪の事態」から世界を守っている可能性もある。

新しい補正予算も国債頼みとなることが確実になった。こうなると財務省の大規模な下落に介入で急速な下落に歯止めをかけつつ世界経済が好転するのを待たなければならないということになる。そうこうしているうちに円の急騰がありその後また下落が始まった。持久戦は今も続いているようだ。円安が進めば窮乏するのは日本国民だがしばらくは援軍も来そうにない。苦しい展開が続きそうだ。

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