アメリカ人は卵かけご飯を食べない – 生卵をめぐる日本とアメリカの違い

日本で暮らしていると当たり前のことが外国では当たり前でないことがある。生卵をご飯にかけて食べる人がいるがアメリカでは危険な行為だと考えられている。今回は生卵について考える。

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オードリー・タン成功の秘訣と日本が脱工業化できなかった理由

Business Insiderは時々面白い記事を書く。今回はオードリー・タンが成功した秘訣について書いていた。キーワードは台湾文化に最近入ったと言う「對事不對人(対事不対人)」である。IT化とオードリー・タンにどのような関係があるのか順番に見てゆきたいと思ったのだが、一旦書いてみてこの文章が理解できない人は絶望的に理解できないんだろうなと思った。背後に論理的でない結合がいくつかあり、直感を使わないと結びつけができない。手続き型・手順ベースで物事を理解したがる日本のエリートにはこれが苦手な人が多い。

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中国のイメージはファーストコンタクト次第

最近Quoraで中国の人たちと対話することが多かったのだが正直疲弊してきた。習近平・共産党の考える中国像に従って中国が東シナ海や南シナ海で緊張を高めている。もともと日本には中国蔑視があるうえに人権侵害問題を起こしており「中国は世界の異物」という印象が強い。ここまでは確かなのだが、これに関しての議論に巻き込まれると「終わりが見えないなあ」と思ってしまう。また、日本側の参加者がどういうわけかみなさん高齢なのであまり言うことを聞いてくれない。

ところがその印象が全く変わる機会があった。

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セミリンガリズム(semilingualism)

「早いうちから英語教育をやるとどちらも中途半端になるよ」という議論がある。なんとなしに回答したのだがもしかしたら「沼」だったかもしれない。英語でsemilingualismというそうだが差別用語らしいのだ。英語版Quoraにはこれを扱った回答がほとんどない。さらに実際に障害を経験している人がいるために語りにくい問題になっている。だから非当事者がこの問題を知る機会があまりない。人権について広く薄く扱っているとこういうケースもあるんだなと思った。わかってもらえないというのも差別になり得るが、非当事者はおそらく誰も差別しているとは思っていない。

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「台湾は中国の一部であるべきか」という簡単な民主主義のテストにパスできない日本人

先日Quoraに「台湾は中国の一部であるべきか」という質問が上がっていた。じつはこの質問には民主主義的な正解があると思う。そしてそのテストにパスした人はいなかった。日本人は民主主義を理解していないのである。

正解は「それは台湾人が決めるからここで議論しても無意味」だろう。

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徹底的に「あなた」を主語にしてくれた方が立憲民主党を応援しやすいと思った

実のところをいうと自民党にうんざりしている。だが政治を準公共の場所で扱う場合「公平にしないといけない」という変なプレッシャーがあり、支持率の上がらない立憲民主党を応援できない。

公平って何?ということは後で考えることにするが最近面白い出来事があった。気がつくきっかけになったのはこの蓮舫議員のTweetである。

大学生が中心になって立ち上げた運動が総理大臣を動かしたという話で、蓮舫さんの質問がその仲立ちになっている。これは扱いやすかった。

なぜこれが応援しやすいのか。考えて見た。キーワードは「あなたを支援してくれる政党」である。

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「もう働けません」と白い煙を上げて停止した霞ヶ関とそれを無視し続ける永田町

「あれ、なんか自分の感覚がおかしくなってしまったのかな」と思っている。政府が提出する法律案にミスが次々と見つかり審議拒否かなどと言われていた。おそらくマスコミも含めて大騒ぎになるだろうと思ったのだが誰も騒ぎ出さない。翌日になってNHKは国会中継の枠が空いているのを見つけた。何事もなかったかのように国会審議が進んでいるようだ。結局審議は行われ型通りに政府批判が進み総理大臣は謝りはしたものの法律審議プロセスをリスケしなかった。

煙が吹いている車にみんなで乗ってその上でわいわい騒いでいるような感じだが、これで本当に大丈夫なのだろうか?と思った。

いや、大丈夫ではないだろう。まずは路肩に止めてボンネットを開けたほうがいい。

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CM界の天皇とバベルの塔

前回、佐々木宏さんの件について「プロデューサシップが軽んじられたのではないか」という文章を書いた。プロデューサシップとは佐々木さんの意味でもありチームの意味でもあった。

そのあとで週刊文春の記事を読んだので訂正をしておきたいと思う。基本路線は変わらないのだが、少なくとも佐々木さんはかき回す側の人間であり現場をまとめるつもりはなかったようだ。幼稚な人格でとてもリーダーとは呼べない。だがそれよりも痛感したのは日本の旧態依然としたムラ・クリエイティブ事情である。

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習近平国家主席はなぜ世界各国との間に軋轢を生んでいるのか

私が管理しているQuoraのスペースでこんな投稿があった。台湾は清が征服した。清は満州系の国家だ。だから台湾が中国の一部であるというのは無理があるという。

こういう投稿には中国系の人から「清の後継国家は中華人民共和国であるから云々」という反論がつく。そして解決しないままで終わりになってしまう。このスレッドもなんだか噛み合わないままで会話が続き気まずい感じで終わっている。

介入しようかなと思ったのだが面倒になってやめてしまった。スペースでは自分のブログは宣伝しないことにしているのでこの投稿を紹介することもないわけだが一応整理しておきたい。キーワードは「一つの中国」という幻想である。

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自民党の関政幸候補が比較的善戦したのはどの地域だったのか

千葉県知事選挙の結果が出たので市町別の得票率を見てみた。当初、見放されたと感じている南房総や銚子などの東部では自民党の得票率が伸びていないのだろうという仮説を立てた。だがこういう仮説というのは意外と裏切られたりするのものだ。実際の結果を見るとこうした地域はまだ比較的自民党にしがみついている人が多いということがわかる。にも関わらず熊谷候補に勝てる人はいなかった。細かく見てゆくと官邸主導・幹事長主導が自民党の中央と地方の関係を内部から静かに蝕んでいる様子がわかる。

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