ジャニーズを震源とする「新浪ショック」と「ACジャパン祭り」に揺れるテレビ局 背景は進むテレビ離れ

テレビ局に大激震が走っている。例えるならば災害級の地震が起きたような感じである。だがその揺れを大きく感じている人もいれば全く気がつかない人もいるという奇妙な状態だ。

「ジャニーズ問題をきっかけにACジャパン祭り」が始まっていると一部の週刊誌系メディアが書いている。確かに、9月中旬ごろからニュース番組など一部でACの広告が増えた印象はある。きっかけになったのは「新浪発言ショック」だそうだ。仮にこれがジャニーズを震源としたショックであれば事務所が体制を整えればおさまるはずだ。しかし「そうならない可能性があるのではないか」と思った。

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メディアは「木原事件」の告発会見をどう伝えたか、または伝えなかったのか?

メディアが報道する事件としない事件がある。ビッグモーター事件のようにテレビが伝えることで「犬笛化」することがあるが、この事件は別の経緯をたどりつつある。隠せば隠すほど大ごとになってゆくのだ。

【Live配信中】「木原事件」を巡り実名告発 警視庁捜査一課殺人捜査第一係 元警部補・佐藤誠氏 記者会見

記者会見そのものは元刑事というプロの意見ではあるものの「ただし個人の感想です」という感じだった。唯一説得力があったのは「なぜ遺族に結果を報告しなかったのか?」という点だけだ。この点について警察は今も説明をしていない。

むしろ、その後のメディアの対応が気になった。そもそも扱っていないところが多いが、伝えているところも主語が木原氏側になったりしている。日本でもメディアの分局化が起きていることがわかる。だから「伝えない」ことに意味が生じてしまう。

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ビッグモーターのCM中止にあわせるかのようにテレビ局は一斉に報道を始める

まさに手のひら返しとはこのことだろう。テレビニュースでビッグモーター問題について扱われるようになった。理由はおそらく2つある。当局が介入し「事件化」目前となっている。またビッグモーターがCMを流すのをやめた。つまりテレビ局にとってはお客さんではなくなった。つまり「安心して叩けるように」なったのだ。誰かが報道を始めると「うちもうちも」ということになる。これで空気が変わったのだ。

テレビジャーナリズムの経営的判断を批判するつもりはないのだが、この問題は依然2つの爆弾を抱えている。1つはテレビ報道への疑念である。ネット報道で状況を知る視聴者が増えれば増えるほど「さまざまな事情を抱えているテレビは周回遅れだ」と疑う人が増える。だが、もう1つの問題はなかなか厄介だ。このままではテレビ局は損害保険のCMを失いかねない。テレビ局はそれなりに対応しているが当事者の損害保険会社の危機感が薄いようだ。

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ナッシュビルのキリスト教系私立学校で銃撃事件を起こした人はトランスジェンダーだったようだ

ナッシュビルのキリスト教系私立学校で銃乱射事件があり子供3人を含む6人が亡くなった。犯人はこの学校に通っていた女性であると伝わっているがこの人はトランスジェンダーだったようだ。

BBCは「トランスジェンダーを自認していた」と毎回きちんと書いているがCNNなどのリベラル系のメディアではかなり配慮しているところがある。今回はこの事件について調べ、トランスジェンダーであるということをどの程度扱うべきだったのかということについても考える。

最後に「おそらくこれはTBSの誤報なのだろうな」という表現についてもお伝えする。微妙な問題を扱っているので「ここは違っているのではないか」という点についてはコメント欄などでご指摘いただきたい。

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共同通信の「なかのひと」に左翼系炎上アカウント疑惑

NEWSポストセブンが「【独占】ツイッターでヘイト発言を繰り返していた「桜ういろう」は、共同通信の社会部デスクだった」という記事を出している。記事を読む限りはネットの情報と共同通信社内の消息筋の情報を集めただけのようだ。しかし、なかなかインパクトがある。まずは右だけでなく左もこうなるのかという驚きがあった。仮に事実であれば共同通信にとっては恥ずかしことだ。だがそれでも共同通信は実際に何があったのかを説明すべきだろう。

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日経新聞の「雨宮総裁報道」敗戦総括を読む

新聞の世界で誰もとっていないネタをとってくることを特ダネと呼び自分達だけネタが取れなかったことを特オチと呼ぶ。そして特ダネのつもりのものを外すと「トバし」と呼ばれる。最近日経新聞が「雨宮総裁誕生へ」としたニュースは当初は特ダネとみなされてていたが実際には雨宮総裁は誕生しなかった。これについて総括している記事があったので読んでみた。なおタイトルは「敗戦の弁」としたが実際には雨宮総裁待望論になっている。分析というよりは文学だ。

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内閣改造で読売新聞が岸田政権に恨み節

第二次岸田政権改造内閣の全容が明らかになった。夜のテレビでは大臣内定の速報が流れている。どっちみち数時間でわかることなのでまとめて報じてほしいものだが「他社よりも1分でも早く」という気持ちが働くのだろう。

おそらく今日1日は「この人選がどのような意図を持っているのか」ということがワイドショーで語られることになる。この解説を通じて政治記者や評論家たちは自分がどんな情報ソースを持っているのかを顕示し合うのである。そんな中で実にどうでもいいことなのだが、なぜか読売新聞の小さな記事が気になった。どうも出遅れているのだ。

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サル痘の感染者が「ほぼ男性ばかり」のわけ

WHOがサル痘で緊急事態宣言を出した。新型コロナウイルスに次ぐ緊急事態宣言だということで話題になっている。だがテレビではあまり触れていない点がある。それが「感染者がほぼ男性ばかり」の理由だ。

なおサル痘に関しては感染症医師の忽那さんが詳しい文章を書いている。少し古い記事だができるだけ正確な情報が知りたい人は合わせて読んでおくといいかもしれない。

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結構闇が深そうな「マイナポイントで重複申し込み」問題

小さなニュースを共同通信と時事通信が伝えている。マイナポイント・プログラムで471件の重複申し込みがあったが問題は解決したためプログラムは止めずに実行するというのだ。確かに結果的に被害が出なかったのであればこのまま実行しても構わないのではないかと思える。だが、実はかなり重要なことを見逃している。

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安倍氏の件についてついに宗教団体の名前を特定した媒体が出てくる

タイトルには少し苦労した。フィードによっては後で修正が効かない場合があるのだが、下手に団体名を書いてしまうと変なハレーションが起こりかねないからだ。

すでにご存知の方も多いと思うのだが、現代ビジネスが統一教会の名前を特定し「独自記事」を出している。配信時間は23時ごろだったのですでに6時間ほどが経過した。

かねてから噂されていた安倍元総理と統一教会の名前が投票日に結びつくという異例の事態になった。現代ビジネスの記事は【独自】安倍元首相を撃った山上徹也が供述した、宗教団体「統一教会」というタイトルになっている。

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