肥大する中国の自意識 台湾総統選挙に介入し尖閣諸島の「毎日見回り」も宣言

メディアと国家の関係が強い中国では毎日のように「繁栄するすばらしい中国」という報道が出ている。確かに経済的な豊かさを実現した人たちもいて一種の多幸状態にあると言って良い。

だが満ちれば欠けるという理(ことわり)の通り内部には問題も抱え始めた。内部では汚職がなくならず指導者が突然消える。さらに自分達の理屈に合わない国際情勢への苛立ちも強めている。

台湾(中華民国)では1月13日に総統選挙が行われる。中国はかなり強硬にこの選挙に介入している。内部では軍の統制強化も始まっている。日本関連では尖閣諸島を毎日見回りをして必要ならば漁船に立ち入り調査をすべきだと宣言した。国家統制のための強すぎる自意識が膨らめば膨らむほど衝突の危険性が増す。そんな状態だ。

岸田政権はバランス外交を背景にする宏池会系の政権であり林芳正官房長官も親中派と見られることがある。すぐさま中国が極端な選択肢をとる可能性はそれほど高くないのだろうが、現実に差し迫る問題にどう対処するかに注視する必要もありそうだ。

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中国発の化学物質がアメリカ人を蝕む アメリカで社会問題化するFentanyl(フェンタニル)とは

アメリカのニュースを見ていると、最近Fentanylという言葉を聞くことが増えた。日本語ではフェンタニルと表記されるそうだがTBSは「アメリカでは年間11万人の死者が出ている」という。米中首脳会談でも議題になることが決まっている。

フェンタニル汚染はアメリカで社会問題になっている。主な密輸元はメキシコだが原材料の化学物質は中国から来ているという説があるそうだ。バイデン大統領は国内の麻薬問題を解決するために習近平国家主席の協力を求めており、従って米中首脳会談の主な議題になる。

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九段線の次は十段線 中国が「ぼくが考える新しい地図」を発表し周辺国から一斉に反発される

中国が新しい地図を発表した。九段線に代わる十段線という新しい境界線が入っており南シナ海の9割が自国領ということになっている。フィリピン・マレーシア・ベトナム・インドネシア・インド・台湾から総攻撃されているが改めるつもりはないようだ。地図を見るとマレーシアー沿岸まで波線がある。日本海で例えるならば山陰や北陸のギリギリのところまでを「自分達の海だ」と主張しているように見える。周辺国が反発するのも無理はない。

中国は世界ではアメリカに代わる和平調停者としての役割を果たそうとしているが自国領に対する強い執着心があり地域の悪役の役割を担っている。

これは日本を含むG7にとっては不幸中の幸いと言えるのかもしれない。中国が国際秩序を無視している限り東南アジアやインドなどの国が「あちら側」に寝返ってしまう可能性が低いからである。

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民主主義のない中華人民共和国で急速に広がる日本人への迫害や電話による脅迫 外務省は邦人に注意喚起

福島第一原発の処理水・汚染水をめぐる問題をきっかけにして中国で激しい抗議運動が起きている。抗議運動というよりどちらかというと日頃の不満の捌け口となっていて日本人・日本企業いじめの様相を呈している。何が抗議で何が脅迫なのかは切り分けが必要だが「単に中動くからの電話が増えています」で片付けていい問題ではないように思える。特に気掛かりなのが何の関係もない日本人学校に対する攻撃だ。民主主義もジャーナリズムもない中国ならではの展開といえるだろう。

岸田総理には毅然としたリーダーシップを発揮してもらいたいが「問題は片付けるもの」という独特の淡々とした普段の姿勢が窺える。

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共産党支配の深い闇 秦剛外務大臣が失踪するが中国外交には影響なし

中国の秦剛外務大臣兼国務委員が突然失踪した。3週間動静がわからないそうだ。この件について聞かれた毛寧報道官は「状況を把握していない」と述べた。外務大臣が失踪しても報道官が何も知らないと説明するというのも驚くべき話なのだがもっと驚くことがある。外交に支障が全く出ていない。外交のトップである王毅政治局員が張り切って表舞台に出てきて何事もなかったかのように外交を取り仕切っているからである。おそらくこれが今回の事件の最大の「闇」なのかもしれない。政府の要人が突然いなくなっても外交が回ってしまうのだ。

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