イタリアで極右政党が躍進、初の女性首相誕生へ

イタリアで極右政党イタリアの同胞(FDI)が躍進した。メローニ氏が新しい首相に任命されることになりそうだ。今回は既にさまざまな分析が出ているがこの記事で強調したい点は2つある。

  • イタリア国民の国政への関心は薄れている
  • 今回は左派が選挙対策に失敗した側面があり必ずしも右派が勝利したとは言えない

つまり、FDIの台頭の結果、国民全体の支持がない中道右派政権が誕生する可能性が高い。だがいずれにせよイタリアの政治状況はヨーロッパの足並みを乱すのみならず対ロシア政策を通じて西側諸国の結束に大きなダメージを与える可能性が出てきた。さらに「お騒がせ発言」で知られるベルルスコーニ氏が政界の中枢に戻ってくる。

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今度は「トラス・ショック」でイギリスポンド安

今週は投資家にとって忙しい一週間だった。まずFOMCで利上げが発表された。直後は株価も円相場も動かなかった。次に日本国債の取引が成立しなくなり、さらに日銀が金融政策を据え置いたことで円安傾向が出た。これを防衛するため財務省が24年ぶりの為替介入を行った。実弾は限られている上アメリカの支援は得られないことから「いつまで戦線が持つのか」という状態になっている。またFOMCの結果が投資家に伝わるにつれてニューヨークの株価も落ちている。

ただ連休に入ったため「もうこれで今週はひと段落だろう」と思った。Twitterでは「イギリスが怪しい」という声が出始めていたが「それはまた来週まとめて研究しよう」と思ったのだが、ポンドが下落したそうだ。日経新聞も「下落」を伝えている。

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日本のリベラルが引き合いに出すことが多いスウェーデンで今起きていること

日本のリベラルは北欧を理想形として引き合いに出すことが多い。だがそのスウェーデンでこのたび左派が政権を手放すことになった。民意を反映した上での熟議と話し合いの結果なのだが「民主主義は手間がかかる」という印象である。

比例代表制のため選挙結果が必ずしも首班指名に反映されないという分かりにくさがある。今回は第三党が政権樹立を目指すことになり、第一党は構想からいったん除外される。

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「政権交代か」とささやかれつつ、スウェーデンの選挙結果がなかなか判明しないのはなぜか

スウェーデンで日曜日に選挙が行われた。開票は進んでいるのだが、なかなか結果が出ていない。日経新聞によると在外投票分が開票されるのが水曜日になるそうだ。社会民主労働党は引き続き第1党になりそうだが単独では政権が取れない。右派が躍進すれば右派政権ができる可能性がある。右派政権ができるとEUの結束に影響が出かねないため結果が注目されている。

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エリザベス二世女王が96歳で死去。イギリスは一週間のうちに君主と首相が交代することに。

エリザベス二世女王が静養先のバルモラル城で亡くなった。96歳だった。その直前にトラス首相を首相に任命しておりまさか亡くなると思っていなかった人も多かったに違いない。訃報を伝えるニュースでBBCのキャスターは「国王と王妃」がバルモラル城に一泊すると付け加えた。突然の訃報だったが権威の継承はスムーズに行われたようだ。女王がなくなった時、ロンドンには虹がかかったのだという。王配が女王を迎えにきたのだと感じた人もいたようだ。

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リズ・トラス氏が新しいイギリスの首相へ。スナク氏はプラダの靴などが問題視され僅差で敗退。

イギリスの新しい首相がエリザベス(リズ)・トラス氏に決まった。8万1326票対6万399票僅差と僅差の党首当選だったことから保守党員の間にもかなり迷いがあったことがわかる。

イギリスではまず議員たちによりコンテストが行われた結果2名が残り、その2名が地方遊説をする。最後に党員たちの投票によって最終結果が決まるという形になっている。地方を巻き込んでじっくりと新しい党首を決めるのがイギリスの保守党のやり方のようだ。

新しい党首はエリザベス女王の元に呼ばれ「次の内閣を組閣するように」指示を受ける。普段はバッキンガム宮殿に出向くが、今年の女王はスコットランドのバルモラル城で女王陛下に謁見するそうだ。

トラス氏について、日本では対中強硬派・対ロ強硬派などと報道するところがあった。NHKは安定を目指す政権にはならないだろうというイギリスの識者の発言を伝えている。つまり次の内閣もかなり「お騒がせ」な内閣になりそうだ。

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