セルビアで2件の銃乱射事件が起きた。ユーゴスラビア紛争を経験しているセルビアにはまだ多数の銃が残っているという。大統領はほぼ完全な武装解除を行うと宣言した。現代版の刀狩である。歴史を調べるとセルビアには「国民皆兵」の伝統があるそうだ。武装解除がすんなり行くのかあるいは抵抗を受けるのかについては今のところ何の報道もない。
“2件の銃乱射事件を受けセルビア大統領が「刀狩」を提案” の続きを読むチャールズ3世の戴冠式は多様性推進を打ち出すも人々の目はやや冷ややか。日本では「生解説スペシャル」も。
エリザベス2世女王が亡くなりチャールズ3世が新しい連合王国(イギリス)の国王になった。5月6日に戴冠式が行われ正式に即位する。今回の特徴は簡素化と多様性の推進である。一部には強固な反対派がいるようだが、むしろ無関心な人が増えているという。若い世代ほど「興味がない」という人が増えているそうだ。ただ今回の儀式にはおとぎ話のような小道具がふんだんに使われることになっている。日本では儀式そのものに関心を持つ人が多いのかもしれない。NHKがニュースで扱うほか、池上彰氏の「生解説スペシャル」を放送する局もある。
“チャールズ3世の戴冠式は多様性推進を打ち出すも人々の目はやや冷ややか。日本では「生解説スペシャル」も。” の続きを読むBBCシャープ理事長がジョンソン元首相との関係を疑われて辞任
BBCのリチャード・シャープ理事長がジョンソン元首相への融資仲介疑惑で辞任した。時事通信によればシャープ氏はゴールドマン・サックス出身でジョンソン元首相の融資に保証人を手配したという疑惑を持たれている。BBCには経営方針を決める理事会と放送業務を担当する執行委員会がある。階級社会のイギリスでは「BBCが中立であるかどうか」は国民の関心事で度々大きなニュースになる。BBCニュースは総括報道で「BBCはBBC理事長を選ぶことはできない」としつつ人選に疑問を投げかけている。放送局の中立性は日本でも話題になった。政治と国民がNHKをどう扱うべきかの参考にもなりそうな事例だ。
“BBCシャープ理事長がジョンソン元首相との関係を疑われて辞任” の続きを読む部下の官僚に恨まれたラーブのイギリス副首相が辞任 高市元総務大臣との違い
BBCで「首相がいじめ報告書を受け取った」というニュースをやっていた。一体何のことなのだろうか?と思ったのだが、実はラーブ副首相兼司法大臣が部下の公務員をいじめていたと告発されておりそのレポートをスナク首相が受け取ったというニュースだった。スナク首相はレポートはラーブ副首相を守ったとの立場だがラーブ氏は辞任した。さらに「一部の活動家公務員による妨害活動だ」と憤っている。陰で官僚に「行政文書」を作られた上に後で公開された高市元総務大臣に似ている。だが、正式の調査できちんと結果を出したという点に日英の大きな違いを感じた。
“部下の官僚に恨まれたラーブのイギリス副首相が辞任 高市元総務大臣との違い” の続きを読むイタリアでアフリカや中東からの移民希望者が急増し非常事態宣言が発令される
Twitterのトレンドワードに「非常事態宣言」が上がっていた。イタリアで移民が急増しメローニ政権が非常事態宣言を出したというのである。宣言そのものにはおそらく実効性はなく国内向けのアピールに過ぎないと感じる。ただこの反応が興味深かかった。日本も移民対策を厳しくしなければならないという人が多かったのだ。この主張が妥当なのかについても併せて考えてみた。
“イタリアでアフリカや中東からの移民希望者が急増し非常事態宣言が発令される” の続きを読むフランスとヨーロッパが中国に接近し「西側」の結束が揺らぐ
今週の国際政治の主役は中国だった。フランスとEUの首脳が中国を訪問しウクライナ問題に中国が積極的に関与することを求めた。一方で台湾の蔡英文総統はカリフォルニアでマッカーシー下院議長と面会した。米中関係はかなり冷え込んでいて、中国はホワイトハウスからの電話を断り続けているという。このままゆけば和平の枠組みからアメリカが排除されるというようなことも起きかねない状況だ。日本はどのような選択をとるべきなのか。優先順位を決めた上での意思決定が求められるが、まずは現状を知るところから始めたい。
“フランスとヨーロッパが中国に接近し「西側」の結束が揺らぐ” の続きを読むイタリアで英語を使ったら1400万円の罰金を取られるかもしれない
日本では早くから英語教育をした方がいいのではないかという議論がある。政府の政策にも英語由来のものが多い。だがイタリアでは真逆の動きが出ている。国民が英語などの外国語を使用すると罰金を取られるようになるかもしれない。対象を政府職員ではなく「国民」にしているのが特徴だ。日本ではあまり知られていないが、CNNが伝えている。
“イタリアで英語を使ったら1400万円の罰金を取られるかもしれない” の続きを読むフィンランドのNATO入りと政権交代 リベラルが憧れる北欧で起こっていること
フィンランドがNATOに加盟することが正式決定した。ニーニスト大統領が式典に出席し対ロシアの最前線となる。一方でNATO入りを推進してきたマリン首相の社会民主党は政権を維持することができなかった。代わりに台頭したのがフィンランドの現状に不満を持つ「フィン人党」である。日本のリベラルが憧れてきた北欧で今何が起きているのか。
“フィンランドのNATO入りと政権交代 リベラルが憧れる北欧で起こっていること” の続きを読む「イギリスがTPP加盟」は一体どこから記者たちに漏れたのか?
FNNが独自記事としてイギリスがTPPに加盟すると伝えた。【独自】イギリスがTPPに加盟へ EU離脱後から各国と交渉 12カ国目、日本に次ぐ経済大国という記事である。だが、BBCやロイターを探してもそのような記事が見つからない。どうしても本当なのかなと思ってしまう。
のちにロイターは「日本でそのような報道が出た」と伝えている。スナク英首相の報道官は閣僚が週内にCPTPP加入について参加国との協議する予定で「可能な限り早い機会に」最新の情報が得られると述べた。となっており発表段階ではなかったようだ。
また日本政府のどこかから漏れたのかな?と感じた。政府の情報管理は大丈夫なんだろうか。
“「イギリスがTPP加盟」は一体どこから記者たちに漏れたのか?” の続きを読むパリ市街がゴミで埋まる中、マクロン政権が年金改革法案を強行採決
パリの街は今ゴミが積み上がっているらしいとニュースになっている。背景にあるのがマクロン大統領が強引に押し進める年金改革だ。背景にあるのは中間市民層の没落とフランス議会政治の機能不全である。政治にアクセスできない人たちが職務放棄を通じて抗議の意思を示しているのである。
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