フィンランド外務大臣がNATOの単独加盟に言及。スウェーデン置き去り懸念も……

フィンランドの外務大臣がNATOへの単独加盟に言及した。仮にこれが実現すればスウェーデンがウクライナ状態に置かれることになり極めて危険だ。NATOの防衛には協力してもNATOからは守ってもらえないという状態である。なぜこんなことになっているのかをまとめてみた。

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スウェーデンとトルコの関係が悪化しNATO加盟に暗雲

スウェーデンとトルコの関係が悪化している。クルド人引き渡し問題がこじれたことが直接の原因だ。スウェーデンのNATO加盟は遅れるだけでなくスウェーデンの政治状況を複雑化させかねない。遠い北欧の話だが、この問題の考察点の一つに「表現の自由」が民主主義の土台を揺るがしてもそれを維持すべきなのかという論点がある。

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マクロン政権の2回目の年金改革法案でフランス政治に不安定化の兆し

フランスで再びデモやストライキが広がっている。今回のきっかけは年金改革だ。マクロン政権にとっては2回目のチャレンジになる。このデモやストが直ちに政局の不安定化につながることはない。だが、激化すればフランス政治のみならずヨーロッパ経済にとっても大きな不安定材料になるだろう。問題はその行く末が誰にもわからないという点にある。

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再び燻り出した「コソボ問題」を大慌てで復習する

2023年の年明けにクロアチアがユーロを導入しシェンゲン条約に加入したというニュースがあった。通貨とパスポートコントロールでヨーロッパの中核圏に組み入れられたことを意味する。一方でセルビアではコソボ問題が再燃している。一体何が問題なのか?という話になるのだがセルビアは「EU/NATO圏に残されたロシアの勢力圏」なのである。つまりウクライナの戦争のようなことがセルビアでも起こりかねない状態になっている。

現在問題が起きているわけではないので「ウクライナと同じような感じになっているが具体的な紛争になったわけではない」ということだけを知っておけばいいだろう。

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クリスマスシーズンのイギリスで鉄道と航空がストライキによる混乱

イギリスでは物価高騰が止まらない。労働者たちは待遇改善を求めてストライキをおこなっている。ストライキは教師、弁護士、救急車など多岐に及んでいるのだが、この時期注目されるのが鉄道と航空のストだ。クリスマスシーズンはどうやら乗り切ったようだが今後は「どうやって帰ってくるのか」が問題になりそうだ。

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パリのクルド人をターゲットにした銃撃事件がクルド人の騒乱に発展

パリの長距離列車が発車する北駅は旅行客にもお馴染みのエリアだ。この北駅近くの10区にあるクルド人の文化センターが襲われ複数の死者が出た。クリスマスを前にした一角は大騒ぎになっている。反発したクルド人たち騒乱を起こし警察との間で小競り合いがあったようである。

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スペインでIDカードの性別が完全な自己申告制に

もしIDカード(日本で言えば戸籍)の性別を好きに選べるとしたらあなたはどうしますか?という話である。つまり男性で生まれても「私は女性です」と宣言すれば社会的に女性として扱われる。日本ではかなり面倒な手続きが必要だが、スペインで性別の変更が完全な自己申告制になりそうだ。急進左派ポデモスが主導した法案が下院を通過し上院に送られた。16歳以上であれば誰もが好きに性別を選べるようになる。14歳からは親の許可が必要で12歳からは司法と親の許可が必要だ。これが「いいこと」なのか「わるいこと」なのかを考える。

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オランダのルッテ首相がオランダの奴隷制度を公式謝罪。基金は準備するが賠償は否定。

オランダのルッテ首相が奴隷制度について謝罪したとしてニュースになった。なぜ今突然と言う気がする。謝罪の日付をめぐっては批判もあるようだが記事が短いために内容がよくわからない。色々調べてみたのだが「賠償問題に発展するのではないか」と考える人もいるようだ。また2017年にあったようなネット極右の台頭を恐れる人もいる。

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カタールゲート:EU議会副議長エバ・カイリ氏が解任され自宅から多額の札束が見つかる

このところ、民主主義の破綻と言うニュースを扱うことが多い。今回テーマとして挙げるのはEUの副議長らが汚職で逮捕されたという事件だ。ワールドカップカタール大会に絡んだ汚職事件だと言われている。日本ではあまり報道されていないがヨーロッパではカタールゲートなどと報道されているようだ。カタールゲートで検索するとルモンドの記事が見つかった。ただしヨーロッパのメディアはこの問題を大きく取り上げておりヨーロッパの民主主義がかろうじて守れていることがわかる。

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ワールドカップの準決勝の結果次第で予想されるパリの混乱

ワールドカップの4強が決まった。フランス・モロッコ・クロアチア・アルゼンチンである。BBCはそれぞれのチームについて情報を短くまとめている。クロアチアは対日本戦と対ブラジル戦でPK戦で勝利し準決勝に上がった。敗退した国にはポルトガルやブラジルなどがある。有力選手が「いろいろなことを犠牲にして国のために戦ったが夢はもう叶わなくなった」と無念さの滲むコメントを出している。国威発揚という大きな物語がいかに人々に大きな影響を与えているかがわかる。

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