ドイツで「帝国の住民」を名乗る人たちがクーデター騒ぎを起こした。首謀者とされたのはハインリヒ13世という貴族の末裔だった。運動は長年ドイツで「ネットの変わり者」とみなされていたが、最終的にはロシアと連絡を取り合い国家転覆を目論むまでに成長した。BBCがこの帝国の住民(ライヒスビュルガー)について分析しているがカルトとの関係を引き合いに出している。10分37秒という大作の「カルトはなぜ危険なのか、なぜ人はカルトに入るのか 心理的トリックを知る重要性」は特に見応えがある。ドイツでは脆弱性が転移し国家全体が蝕まれつつある。
“ドイツの「帝国の住民」クーデター未遂事件とそのカルト的背景” の続きを読む統一教会被害者救済法の裏にある「自由意思とは何か」という割と重要な問題
補正予算審議が終わり「救済新法」の議論が始まった。与野党協議が整い新法そのものは10日までに成立しそうだ。だが、議論を聞いていて割と深刻な認識のずれがあると感じたので考えてゆきたい。憲法と自由意思の問題である。
“統一教会被害者救済法の裏にある「自由意思とは何か」という割と重要な問題” の続きを読む河野太郎・霊感商法対策会議が最初に突きつけたのは「省庁の縦割り行政問題」だった
弁護士ドットコムが消費者庁霊感商法対策会議の最初の会合内容をまとめている。おそらく様々な問題が提示されたのだろうが、弁護士ドットコムが注目したのは省庁の縦割り行政問題だったようだ。
メンバーたちは多くの省庁がこの問題に取り組むべきだと考えており縦割り意識がなくならないのであれば専従の大臣を置くべきだと提言している。官僚が運営する連絡会議ではまず出てこない発想だろう。調整型の岸田総理は最初から大変な問題意識と宿題を突きつけられることになった。
“河野太郎・霊感商法対策会議が最初に突きつけたのは「省庁の縦割り行政問題」だった” の続きを読む情報をネットで公開する河野太郎消費者担当大臣と記者クラブに取材を限定した岸田文雄総理大臣に広がる情報拡散力格差
河野太郎消費者担当大臣はまだ諦めていなかったようだ。霊感商法検討会の立ち上げが発表された。各種報道内容を見ると「ワイドショーで話題の統一教会問題」で名前をお茶の間に売り込もうという作戦のように思える。インターネットとSNSの影響力を熟知していることもわかる。
このため各社とも消費者庁の動きに注目している。
“情報をネットで公開する河野太郎消費者担当大臣と記者クラブに取材を限定した岸田文雄総理大臣に広がる情報拡散力格差” の続きを読む萩生田光一政調会長はなぜそんなにバーベキューが好きなのか?
統一教会問題が政治の世界に復活してからしばらくがたった。当初は統一教会は宗教なのか悪徳商法なのかという問題が出ていたのだが、焦点は完全に別のところに移りつつある。「なぜ政治家は不適切な関係」を自分たちで処理できないのかという問題である。そんな中、萩生田光一元政調会長と教団の「不適切な関係」が取りざたされている。焦点になっているのは統一教会の思想やいわゆる霊感商法ではない。なぜか「バーベキュー大会」が問題になっている。
“萩生田光一政調会長はなぜそんなにバーベキューが好きなのか?” の続きを読む煮れば煮るほど味が出る。杉田水脈総務政務官周辺の三つの問題
杉田水脈総務政務官が任命されネットでは波紋が広がっているそうだ。記者たちに追及され釈明したのだが案の定出てきた記事はネガティブなものになった。「総務政務官」という肩書きのために説明責任を求められる杉田氏は今後多くの課題を抱えることになるだろう。問題は大きく分けて三つありそうだ。二つは既知のものだがもう一つはまだ出てきていない。
“煮れば煮るほど味が出る。杉田水脈総務政務官周辺の三つの問題” の続きを読むテレビではおそらくやらない旧統一教会関係で騒ぎになっている人の背景について調べてみた
多分、テレビではあまりやらないであろうと思われる旧統一教会に関連が噂されている議員さんたちについて手当たり次第に調べて見た。安倍元総理に近い人たちもいるのだがそうでない人たちもいる。そうでない人たちは選挙にあまり強くないという共通点がある。何れにせよ数が多すぎるためおそらく全部は拾いきれていないと思う。
広がり方を見ていると茂木幹事長が主張するように「自民党の組織的関与はなかっただろうなあ」とは思う。震源地がどこなのかはわからないのだが、徐々に「あの団体に頼れば選挙はなんとかなる」ということになっていったのかもしれない。ただ「広がる」きっかけに重鎮たちの関与があったということは確かなようだ。
これが安心感を与え党内外に広がっていったのであろう。
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