【概要のみ】アメリカの債務上限問題とFRBの利上げ問題についてロイターの記事を拾い読みする

G7サミットが行われている最中、おそらくアメリカの債務上限問題とFRBの利上げ問題については(少なくともランキング上は)報道が少なくなる。いろいろ動きは起きているので、ロイターの記事を拾い集めてみた。流れを確認するのが目的なので詳細は各記事をあたっていただきたい。

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「アメリカ国債デフォルト」で被害を受けそうな人と儲けられそうな人

アメリカ国債がデフォルトする可能性が出てきた。ウォール街では具体的な対応が始まったそうだ。こうなると「これをきっかけに儲けをようとする人が出てくるのでは?」と考えて調べてみた。その前にまず「デフォルトが起きると誰が損をするのか」について考えなければならない。総論だけをいうと「お金のある人は儲けるチャンスがあり」「お金を借りている人は壊滅的な被害を受ける可能性がある」ことになる。デフォルトしたときより「いよいよデフォルトするかもしれない」時の方が大変なようだ。

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ファーストリパブリックが破綻 市場は安全資産を模索しMMFや日用品株などが人気を集める

ロイターの各記事を短くまとめた。ファーストリパブリックが破綻した。まずは当局の管理下に置かれ、その後複数入札を経てJPモルガンに売却されるという手筈だった。地銀株は売られ、MMFや日用品株に人気が集っているが、債務上限の拡張が行われれば国債も買われるだろうという展開になっている。次のイベントはFOMCだが「利上げの一時休止」があるかどうかが注目点だ。金利差拡大を予想しドルは一旦円に対して上昇しており現在は137円をつけている。

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「監視の人手不足」がシリコンバレーバンクなど2行の破綻要因の1つと当局が発表

「シリコンバレーバンクとシグネチャーバンクが破綻した時「当局の金融政策は適当だったのか」と話題になっていた。このほど調査報告が出された。原因の一つは人手不足なのだという。

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「Xデー想定」が予想よりも早まり米国短期Tビルへの不透明感が高まる

アメリカのXデーが想定より早まりそうだという予想が出ている。まず最初に「人々がアメリカの短期国債(Tビル)を持ちたがらなくなっている」という趣旨のロイターの記事を読む。その上でXデーとはなにか、アメリカの政治に何が起きているのかも確認する。細かい状況を読もうとするとかなり読み込みが難しいので「全体的に緊張が積み上がっている」と理解してもらえればいいのではないかと思う。

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FRBパウエル議長が口にした「リセッションは非線形」発言の不安

砂山を想像してみてほしい。積み上がるときには秩序だって積み上がってゆくが、崩れるときには予測不能な崩れ方をする。秩序のある積み上がり方をしているときには線形モデルで予測できるのだが、崩れるときにはどこから崩れるのかの予測が難しくなる。これを非線形と言っている。パウエル議長の「リセッションは非線形になりやすい」発言はわかりにくかったためマーケットに不安が広がることはなかった。だが、リセッションの兆候はすでに現れ始めているのではないかと思う。

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FOMCは0.25ポイント利上げにとどまるが、NYダウは過敏に反応

先ほどFOMCが終わり0.25ポイントの利上げという結果になった。円相場はやや円高方向に触れているが極端な変化はなかった。0.5ポイントの事前予想が撤回されたため「やや軟化した」という評価だったようだが、その後の発言にタカ派的な色彩も滲んでいるという報道もあり市場は鋭敏に反応しているようだ。時事の速報では500ドル安で取引を終えたそうだ。

パウエル議長は「モデル化が非常に困難」としてリセッション(景気後退)を意識した発言を織り込んでいる。アメリカ経済がかなり難しい状況に陥っていることがわかる。

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メディアの「クレディ・スイスはどうしてこうなった」はまとめのまとめが必要な状況

クレディ・スイスが経営破綻するのではないか? 金融市場は落ち着きのない状況が続いている。中央銀行が日本円にして7兆円の補償をすることにしたが「これでは足りないだろう」と言われているようだ。ヨーロッパ中央銀行は0.5%ポイントの大幅な利上げを先ほど発表し「インフレ対策を優先させる」とのメッセージを明確にした。つまり今回の件とインフレ対策を分けて考えているようだ。それぞれの判断が正しいことなのかが知りたいのだが、そもそもなぜクレディ・スイスが経営不振に陥ったのか。その理由がどこにもない。すでに知られている話なので経済紙を読む人は知っているだろうという前提のようだ。改めて読んでみたいと思った。

※当初「クレディ・スイス」を「クレディ・スミス」と、ミスタイプしてしまいました。記事とタイトルはすでに訂正させていただいています。

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今度はクレディ・スイス騒動 「感染性金融破綻不安症」がヨーロッパに飛び火しニューヨーク株が大きく下落

アメリカ財務省など金融当局の初期対応が効果を示しアメリカの金融不安はおさまったかに見えた。ところが一拍おいて今度はヨーロッパに飛び火している。今度はクレディ・スイスに経営問題が浮上した。ニューヨークの株価は一時600ドルを超える値下がりとなった。

関連報道を短くまとめて分析を加えてみた。

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