リビアを襲った洪水により東部デルナ市で10,000人の行方不明者 なぜ被害はここまで拡大したのか

リビア東部のデルナ市で洪水が起き死者数千人、行方不明者1万人という事態になっている。異常気象が世界中で頻発しているとはいえなぜここまで死者・行方不明者の数が増えたのかが日本のメディアを見ていても全くわからない。調べてみるとリビアの政治的混乱とインフラ整備の遅れが被害を拡大させたようだ。上流と下流で2つのダムが決壊したそうである。

“リビアを襲った洪水により東部デルナ市で10,000人の行方不明者 なぜ被害はここまで拡大したのか” の続きを読む

モロッコの地震の被害者が2000人以上に なぜこれほど被害が拡大したのか

8日の夜にモロッコ中部でマグニチュード6.8の地震が起こり、これまで2,000人以上の人が亡くなっている。震度で言えば5強から6弱程度であり日本の基準で考えるとこれほど死者数が増えるとは考えにくいが、現地から伝えられる映像を見る限りは石造りの建物が多く耐震性が考慮されているとは思えない。なぜこれほどまでに死者が増えたのかを考える。

“モロッコの地震の被害者が2000人以上に なぜこれほど被害が拡大したのか” の続きを読む

ガボンでクーデター 西アフリカの「流行」が中央アフリカに拡大

中央アフリカのガボンでクーデターが起きた。情報が少なくクーデターが成功したのかどうかはわかっていない。旧フランス植民地で3年で8つのクーデターが起きたとする報道があるが、西アフリカのクーデターとは少し状況が違っている。西アフリカのクーデターはロシアの影響などが指摘されていたが中央アフリカにはそのような影響はない。純粋にマクロン大統領のアフリカとの「関係正常化」によって一連の「流行」が起きていることがわかる。

“ガボンでクーデター 西アフリカの「流行」が中央アフリカに拡大” の続きを読む

ニジェールのクーデターが成功しチアニ将軍が国家元首宣言

ニジェールのクーデターが成功しチアに将軍が新しい国家元首就任を宣言した。ワグネルのプリゴジン氏が歓迎の意向を示しているという報道がありロシアの旗を掲げて歓迎している市民もいる。ではロシアの意向でクーデターがおこなわれたのか?ということになるのだが、これがどうもはっきりしない。ロシア政府は表向きクーデターを避難している。またチアニ将軍がロシアのプロキシー(傀儡)であるという報道もない

“ニジェールのクーデターが成功しチアニ将軍が国家元首宣言” の続きを読む

ワグネルも関心を寄せる ニジェールのクーデターに新展開

ナイジェリアの北にあるニジェールでクーデター騒ぎがあった。当初は大統領を護衛している人たちが勝手に起こしたものであると思われていたのだが、その後軍が支持を表明している。情報が錯綜していてよくわからないのだがワグネルの関与を指摘する媒体があった。ニジェールは対ワグネル戦の拠点になっていてアメリカからの支援がある。地下資源は少ないがロシアが欲しがっているウランも産出される。ウランはいうまでもないが核兵器の材料である。

“ワグネルも関心を寄せる ニジェールのクーデターに新展開” の続きを読む

西アフリカのニジェールでクーデター騒ぎ

西アフリカのニジェールでクーデターが起きたようだ。情報が錯綜しており「クーデター未遂」としている媒体が多い。具体的には大統領が親衛隊によって官邸に閉じ込められた。クーデターそのものは幅広い支持が得られず不発に終わったようだが、西アフリカ経済ブロックが事態収拾に乗り出しておりベナンの大統領が調停者としてニジェールに送り込まれたという報道もある。

“西アフリカのニジェールでクーデター騒ぎ” の続きを読む

BRICS外相会合のテーマは「プーチン大統領の逮捕問題」と勢力圏の拡大

南アフリカのケープタウンでBRICSの外交大臣会合が行われた。今回のテーマは勢力圏の拡大である。G7広島サミットに反発する国が増えており「いわゆるグローバルサウスとの対話」が失敗に終わったことがわかる。もう一つのテーマがプーチン大統領の逮捕だ。ラマポーザ大統領が板挟みになっていて首脳会合が行われる8月までに回答を出さなければならない。先進国に恨まれたくもないがかと言って頭を押さえつけられるのも嫌だという各国の鬱屈した心情がよくわかる。これをどのように解釈するのかは別にして「グローバルサウス」と乱雑に括られた国々の本音がよくわかる。

“BRICS外相会合のテーマは「プーチン大統領の逮捕問題」と勢力圏の拡大” の続きを読む

なぜ人々は「財産を捨てて餓死すればキリストに会える」というカルト宗教の主張を信じ込んでしまったのか?

ケニア南東部のマリンディ近郊の森で子供を含む47人の遺体が見つかったというのがこの事件のきっかけだった。人々はカルト教団「グッドニュースインターナショナル」の指導者に洗脳され餓死する道を自発的に選んだとされている。

大勢の信者が救出されているが中には救出を拒むものもいたという。信者たちは不動産を幹部に捧げていたことがわかっている。遺体の中には臓器が抜き取られていたものもある。それにしても人々はなぜ進んで騙されるのか。色々な記事を読んでみた。

“なぜ人々は「財産を捨てて餓死すればキリストに会える」というカルト宗教の主張を信じ込んでしまったのか?” の続きを読む

スーダン情勢が混乱するとコーラが飲めなくなる

スーダン情勢が混乱している。日本とはあまり関係がないと思われておりさほど注目されていなかったが、スーダン情勢が年単位で混乱するとコーラが飲めなくなるそうだ。そう聞くと俄に身近なニュースのように感じられてしまう。なぜスーダン情勢次第でコーラが飲めなくなるのか。理由を調べてみた。

“スーダン情勢が混乱するとコーラが飲めなくなる” の続きを読む

岸田総理は事実上のデフォルトに陥ったガーナを救済できるか?

岸田総理がアフリカ歴訪に出発した。東西南北で4つの国を選んだようだがどうにも一貫性が見当たらない。このうち北のエジプトと東のケニアは「大国」という共通点がある。ではなぜ西アフリカでナイジェリアではなくガーナが選ばれたのか。理由は二つある。まず、ガーナは民主主義の国で治安が安定している。もう一つが国の財政問題である。実はガーナはすでに事実上のデフォルトに陥っている。日本のメディアはなんらかの理由であまり触れたがらないのだが、実は「救済」が必要な国なのだ。

“岸田総理は事実上のデフォルトに陥ったガーナを救済できるか?” の続きを読む