BRICS外相会合のテーマは「プーチン大統領の逮捕問題」と勢力圏の拡大

南アフリカのケープタウンでBRICSの外交大臣会合が行われた。今回のテーマは勢力圏の拡大である。G7広島サミットに反発する国が増えており「いわゆるグローバルサウスとの対話」が失敗に終わったことがわかる。もう一つのテーマがプーチン大統領の逮捕だ。ラマポーザ大統領が板挟みになっていて首脳会合が行われる8月までに回答を出さなければならない。先進国に恨まれたくもないがかと言って頭を押さえつけられるのも嫌だという各国の鬱屈した心情がよくわかる。これをどのように解釈するのかは別にして「グローバルサウス」と乱雑に括られた国々の本音がよくわかる。

“BRICS外相会合のテーマは「プーチン大統領の逮捕問題」と勢力圏の拡大” の続きを読む

なぜ人々は「財産を捨てて餓死すればキリストに会える」というカルト宗教の主張を信じ込んでしまったのか?

ケニア南東部のマリンディ近郊の森で子供を含む47人の遺体が見つかったというのがこの事件のきっかけだった。人々はカルト教団「グッドニュースインターナショナル」の指導者に洗脳され餓死する道を自発的に選んだとされている。

大勢の信者が救出されているが中には救出を拒むものもいたという。信者たちは不動産を幹部に捧げていたことがわかっている。遺体の中には臓器が抜き取られていたものもある。それにしても人々はなぜ進んで騙されるのか。色々な記事を読んでみた。

“なぜ人々は「財産を捨てて餓死すればキリストに会える」というカルト宗教の主張を信じ込んでしまったのか?” の続きを読む

スーダン情勢が混乱するとコーラが飲めなくなる

スーダン情勢が混乱している。日本とはあまり関係がないと思われておりさほど注目されていなかったが、スーダン情勢が年単位で混乱するとコーラが飲めなくなるそうだ。そう聞くと俄に身近なニュースのように感じられてしまう。なぜスーダン情勢次第でコーラが飲めなくなるのか。理由を調べてみた。

“スーダン情勢が混乱するとコーラが飲めなくなる” の続きを読む

岸田総理は事実上のデフォルトに陥ったガーナを救済できるか?

岸田総理がアフリカ歴訪に出発した。東西南北で4つの国を選んだようだがどうにも一貫性が見当たらない。このうち北のエジプトと東のケニアは「大国」という共通点がある。ではなぜ西アフリカでナイジェリアではなくガーナが選ばれたのか。理由は二つある。まず、ガーナは民主主義の国で治安が安定している。もう一つが国の財政問題である。実はガーナはすでに事実上のデフォルトに陥っている。日本のメディアはなんらかの理由であまり触れたがらないのだが、実は「救済」が必要な国なのだ。

“岸田総理は事実上のデフォルトに陥ったガーナを救済できるか?” の続きを読む

実は破綻寸前のエジプト経済

岸田総理がアフリカの歴訪に旅立った。林外務大臣は中南米を歴訪し「グローバルサウス」を二人で分担することになる。職場で同僚と話すときには「台頭する中国を念頭に法の支配の重要性を広めに行ったのだ」と説明すると良いだろう。この記事でカバーする範囲はそのちょっと先の話であり、特に知らなくても構わないが実はエジプト経済は破綻しかけている。破綻しかけているのだが地政学上での重要性は増しているという状態だ。

“実は破綻寸前のエジプト経済” の続きを読む

スーダンからの邦人退避 タイムリミットは24日午前

混乱が続くスーダンから各国民を退避させる動きが始まった。両陣営とも停戦には合意しているがタイムリミットは24日午前(現地時間)だそうだ。現地情勢はかなり危険なようで民間人の退避ができていないところや負傷者が出たところもある。日本人ははハルツームから港のあるポートスーダンまで逃げられれば自衛隊の船に乗ることができる。そこからジブチにのがれて空路で帰国できることになる。だが、ハルツームからポートスーダンまでは直線距離で671キロメートルあるそうだ。

“スーダンからの邦人退避 タイムリミットは24日午前” の続きを読む

邦人保護か自衛隊の安全確保か。スーダンの自衛隊派遣はかなり危険な任務に。

松野官房長官はスーダンにいる60人余りの邦人を救出するために自衛隊機をハルツームに派遣すると発表した。スーダン情勢は落とし所が見つからず被害が拡大し続けている。ハルツームでは空爆も確認されているという。自衛隊機はジブチ経由でハルツームを目指すがかなり危険な任務になることが予想される。ドイツは最初の救出を諦め途中で引き返している。岸田総理は難しい決断を迫られている。

“邦人保護か自衛隊の安全確保か。スーダンの自衛隊派遣はかなり危険な任務に。” の続きを読む

スーダンのクーデター騒ぎをかいつまんで短く説明

突然の騒ぎだったようだ。街が騒然とし空爆が行われた。人々は逃げ惑う。テレビ局ではニュースが流されていたがスタジオの外から「ガンガン」という音がしたと思った次の瞬間ニュースはブルースクリーンに変わった。本稿ではまず短く「例え」で説明し、その後で経緯を書く。「例え」を読むのは1分もかからないだろう。これだけ読めば他の人に大体のことが説明できる。だがその後の経緯は恐ろしく複雑だ。さらに最後にロシアのウクライナ侵攻の話を書く。実はスーダンの金がロシアの資金源として利用されている可能性もあるそうだ。

“スーダンのクーデター騒ぎをかいつまんで短く説明” の続きを読む

ナイジェリアの大統領選挙は予想通り法廷闘争に突入

ナイジェリアで大統領選挙が行われた。現職が退任したことで三つ巴の争いになっていたが一応選挙結果が確定しているが、得票数3位のピーター・オビ氏がホラ・ティヌブ氏の勝利を認めず「法的手段に訴えた」ことがニュースになっている。なぜ3位のオビ氏が注目を集めるのか。調べてみた。

“ナイジェリアの大統領選挙は予想通り法廷闘争に突入” の続きを読む

12人の妻との間に102人の子供を持つウガンダのムサ・ハサヒヤ・カセラさんと考える少子化対策

AFPがウガンダ人のムサ・ハサヒヤ・カセラさんのニュースを扱っている。妻が12人いて子供が102人いるそうだ。「少子高齢化のヒントになるんじゃないか」と考えたのだが日本とはあまりにも状況が違い過ぎた。この事例のみを参照すると女性から教育を奪い人権をなくせば少子高齢化対策になることはわかる。おそらくここで考察を終えると各方面から批判が殺到するだろう。

実は「その先」が重要なのではないかと思う。

“12人の妻との間に102人の子供を持つウガンダのムサ・ハサヒヤ・カセラさんと考える少子化対策” の続きを読む