エルサレムのシナゴーグが襲撃されイスラエルとパレスチナの緊張が再び強まりつつある

エルサレムにあるシナゴーグが襲撃されて7名が亡くなった。ホロコースト追悼という特別な意味を持つ安息日だったそうだ。背景にあるのはイスラエルとパレスチナの関係の緊張だが、その原因は「近年でもっとも右傾化した」イスラエルの政権にある。アメリカ合衆国はこの動きを抑えられていない。直線的に緊張が高まればアメリカの国際的威信が揺らぎかねない事態になっている。

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フィンランド外務大臣がNATOの単独加盟に言及。スウェーデン置き去り懸念も……

フィンランドの外務大臣がNATOへの単独加盟に言及した。仮にこれが実現すればスウェーデンがウクライナ状態に置かれることになり極めて危険だ。NATOの防衛には協力してもNATOからは守ってもらえないという状態である。なぜこんなことになっているのかをまとめてみた。

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トルコで年金受給開始年齢制限が撤廃になり新たに200万人以上が年金を受け取れるようになる。

トルコの慈悲深いエルドアン大統領は国民生活の窮乏に心を痛めているようである。このたび年金受給開始年齢を撤廃した。一定の加入期間を満たした有資格者であれば誰でも年金が受け取れるようになり、結果として200万人以上が恩恵を受けられるようになりそうだ。

いかにも「釣りの匂いのするリード」をつけてみた。おそらくまともな感覚の日本人なら「何かウラがあるだろう」と感じるはずだ。実際にウラはある。選挙目当てのバラマキなのだ。それも日本人が想像するようななまやさしいバラマキではない。「とりあえず半年持てばいいや」とされているのだ。

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民主主義の失敗に絶望した人たちが雪崩を打って先進国に流入している

チュニジアで総選挙が行われたが投票率はわずか8.8%だった。NHKは権威主義が復活する可能性があると警鐘を鳴らしている。だがNHKはチュニジアどうすればよかったのかについては書いていない。そもそもチュニジアには民主主義の土壌はなかった。同じような失敗は中南米でも起きている。民主主義が導入できなかった国の人たちが目指すのがヨーロッパやアメリカ合衆国といった民主主義の国だ。結果的に欧米の民主主義も危機にさらされることになる。

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エルドアン大統領のかなり露骨な政敵潰し

イスタンブール市長が有罪判決を受けたというニュースがあった。判決は政治活動の禁止だった。エルドアン大統領が政敵を潰そうとしているのだろう。だがアメリカもヨーロッパもこの露骨な政敵潰しを表立って批判できない。エルドアン大統領はロシアとNATOの間を器用に渡り歩いておりNATOの結束のためにはトルコの協力が必要なのだ。トルコは北欧二カ国のNATO入りをまだ承認していない。

その犠牲者は明らかにトルコ国民だ。トルコ経済は制御不能なインフレに苦しんでいるが出口は見えないままである。

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イスタンブールの繁華街でテロ、トルコ政府はクルド人武装組織の犯行と断定

イスタンブールの新市街(ヨーロッパ側)にイスティクラル通りという通りある。ノスタルジックトラムと呼ばれる旧型のチンチン電車が走っておりブランド物の店が並ぶという観光名所だ。日曜日の昼下がりも観光客で賑わっていたそうだ。この平和な光景が一転して「戦場」になった。自爆テロが起きたのだ。トルコ政府はクルド人武装組織の犯行だと見ているようである。

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ネタニヤフ政権の誕生でアメリカ・民主党政権は苦労することになりそうだ

イスラエルでネタニヤフ政権の誕生が確実になった。最終的な陣営の議席数は64になる。中には「宗教右派」と呼ばれる人たちが含まれておりアラブ系イスラエル人への人権侵害が懸念される。アメリカ合衆国はことイスラエル政策に関してはダブルスタンダードを持っている。バイデン政権はネタニヤフ政権への対応に苦慮することになりそうだ。

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崖っぷちのネタニヤフ氏は11月1日の選挙を勝ち抜くことができるのか?

今週の火曜日11月1日にイスラエルで総選挙が行われるとCNNが伝えている。4年間で5度目の選挙だ。汚職裁判を抱えるネタニヤフ氏にとっては「崖っぷち」の選挙だ。イスラエルはアラブ人の土地だったところにユダヤ人を世界中から集めてきて作られた人工国家である。面積は四国と同じ程度で人口は1,000万人に満たない。一口に「ユダヤ人」「ユダヤ教徒」と言ってもさまざまな国や地域で独自の進化を遂げており考え方は一枚岩ではない。さらに元々のこの地域に住んでいたアラブ系の人たちが作った政党もある。

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ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が首相に指名されサウジアラビアで権力継承が進む

サウジアラビアで内閣改造が発表されムハンマド・ビン・サルマン皇太子が首相に指名された。AFPロイターなど各社が報道している。Bloombergによると任命の理由は説明されていないという。国営通信社の一方的な伝達だったそうだ。サウジアラビアの現在を調べるとかつての常識の一部が変わりつつあることがわかる。依然絶対王政ではあるのだが脱石油化に向けた試行錯誤が続いている。

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イラクの首都で衝突が起き30名以上が死亡。だが本当に死につつあるのはイラクの民主主義。

イラクの首都で衝突が起き30名以上が亡くなった。アメリカの影響力が薄れつつあるイラクでも結局議会制民主主義が崩壊しかけている。今回の中心人物はシーア派のサドル師という人物である。議会・政府が腐敗しているため、話し合いによる議会制民主主義から脱却しサドル師による救済を求める人たちが多いようだ。結局サドル師が支持者たちに「反乱をやめるように」と要請したことで騒ぎは落ち着いた。内外に向けてサドル師の影響力を誇示した形である。

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