ミシェル・バチェレ氏が中国の人道犯罪の可能性を指摘した重み

ミシェル・バチェレ氏の退任に合わせて国連が中国の人道犯罪の可能性を指摘したレポートを発表した。人道犯罪の可能性に踏み込んだことでこれまで以上の重みを持ったレポートになった。ただし「ジェノサイド」との認定は避けた。

ネットでは「中国を罰することができない国連の発表など無意味だ」と指摘する人がいるのだがバチェレ氏が指摘した意味は非常に大きいのではないかと思う。中国が指摘するような「西側の代表者」ではなく、バチェレ氏自身が拷問を受けた経験を持っているからだ。

同じ痛みを共有する人が淡々と調査を続けてきたからこそ信憑性の高い報告書になっている。

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が意外旅行客が戻らない中、中国の景気回復の遅れは日本の観光業にも影響を与えそうだ

二週間前の8月10日にNHKが外国人観光客の受け入れを再開したが6月と7月の2ヶ月間に訪れた観光客は8000人だけだったと伝えている。上限は1日に2万人だが1日平均でおよそ310人にしかならないそうだ。

  1. 中国の海外渡航が厳しく制限されている
  2. ビザの取得や陰性証明の手続きが面倒で時間がかかるうえ、個人旅行を好む欧米の観光客の入国が低調

このうち日本のメディアが重点的に伝えているのは「自由旅行が制限されておりニーズにあっていない」という点だ。一方、中国からの旅行客の現象についてはあまり注目されていない。そのうち戻ってくると考えているのだろう。

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バタバタと景気急減速対応する中国金融当局。預金封鎖を恐れた北京銀行の預金者が引き出しに列を作る騒ぎも。

もともと不動産投資市場に不安のある中国は新型コロナ対策のロックダウンの影響で景気が急減速している。このため政府は直接的な救済策として6兆円の資金を準備した。さらに利下げを行い市民や企業が資金の資金調達を助けている。長期金利の方が優遇されており短期ではなく長期の資金需要を誘導したい狙いもうかがえる。

一方、市民の中には政府や金融機関を信頼していない人が多い。北京銀行ではある通達をきっかけに預金者が預金引き出しの行列を作っている。河南省で起きた預金封鎖騒ぎを想起した人も多かったのではないかと思う。

よく中国の金融市場が「崩壊するのではないか」という話が聞かれる。意外と持ちこたえているようだが内情はかなり危うい状態になっているのかもしれない。中国当局も影響の大きさを測りかねており、シャドーバンキングの監査姿勢を強めている。

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中国経済の商才なき「資本主義ごっこ」のツケ

先日のスリランカの記事「中国は資本主義ごっこをしている」と書いた。これだけでは単なる誹謗中傷になりかねないため調べて見ることにした。総論すると資本主義というより「お金を増やすゲーム」になっている。これが地方政権と結びつき不透明な資金調達も起きているようだ。習近平国家主席は「共同富裕」という社会主義化でこれを抑えようとしているようだが、必ずしもうまくいっていない。華僑など海外に出た中国人は商才があるという印象を持っていたため、いくつかの記事を読んだ後の印象はかなり意外なものだった。

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中国でトガリネズミ由来の新しいウイルス感染症が発見されランヤ(狼牙)ヘニパウイルスと名付けられる

中国の山東省や河南省でで新種のウイルス由来の感染症が発見された。トガリネズミに由来するとみられておりランヤ(狼牙)ヘニパウイルスと名付けられたそうだ。トガリネズミはネズミではなくモグラに近い種類なのだという。死者や重症者は出ていない上に国際的に大きく感染が広がることはないだろうと見られている。

このウイルスが注目されているのは新型コロナ感染症のような動物由来のウイルス感染症が世界中に広がりやすくなっていることが示唆されているからである。

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