心情的に政治を語ることしかできない日本人

SNSで政治議論を見ることが増えたのだが問題が解決するのを見たことがない。これまで「これはなぜだろうか」と漠然と考えてきたのだがある日「正解がわかった」と感じた。最初に書いてしまうと日本人はSNSで政治議論はしないほうがいいと思う。単に時間の無駄だからである。

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神輿論

前回まで、白河院政から江戸時代が成立するまでの間の歴史を「周縁とタンデム」というキーワードで見てきた。日本の権力構造を評価する時に「これはいいことなのか悪いことなのか」ということが見たいのだ。例えば「安倍前総理が公職選挙法で逮捕されないのはいいことなのか」という分析にこれを使いたい。

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周縁論とタンデム構造

明智光秀を扱った大河ドラマ「麒麟がくる」が山場にきている。これを見ていて周縁について考えた。中心部がうまくゆかなくなると周辺から別の勢力が出てきてそれを代替するという構造があるようだ。さらに中心部にも二重構造がありシステムが安定的に動作している。

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個人主義と集団主義の合間で揺れ動く日本

コメント欄で感想をいただいた。「あくまでモデレーター的な態度を崩さないHIDEZUMIさんは、「秩序の中に暮らす」ことが怖くないのでしょうか?」と書かれたので心の中で一通り毒づいた後で、でもこれを説明するのは意外と面倒だなあと思った。Quoraだと面倒なので「そうですよねえ」といって逃げてしまうことが多い。この議論で一番面倒なのは「個人主義・集団主義」という用語の粒を揃えることである。わかりやすい漢字なのでなんとなくみんな知ったつもりになってしまうのである。

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野田洋次郎の「個人の見解」を炎上させた死生観を扱えない社会

野田洋次郎さんの個人の見解がまた炎上しているそうだ。もともと「この人はすごいなあ」という感想だったと思うのだが、おり悪く難病ALS患者の嘱託殺人事件で「優生的思想」が話題になったために炎上したのだろう。以前にも「国家主義的な」発言が炎上していたのでリベラルのひとに目をつけられているのかもしれない。だが、現在もこのツイートは生きていて「消さないだけ偉いな」と思った。英語圏で教育を受けておりこの種の発言に慣れているのかもしれない。

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GoToトラベルキャンペーンとQuoカードの関係とは……

GoToトラベルキャンペーンの詳細が決まった。東京を除外しホテル代の補助だけを先行するそうである。この決定が出てからどんなリアクションがあるのかと思ったのだが細かいルールを攻略しようとするものが多い。日本人の日本人らしさを感じた。中でもなぜかQuoカードに注目が集まっている。

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新型コロナウイルス流行下でも夜の街に繰り出す大人たちは何を求めているのか?

世界中で新型コロナウイルスが再流行の兆しを見せている。東京でも「夜の街」を中心に感染が拡大しているようである。中でも目立っているのがホストクラブとガールズバーだ。

日曜討論でも新型コロナは夜の街の病気であるというような印象付けが行われていた。だがこの夜の街はおそらく東京の影のようなもので我々の生活からは切り離すことができないだろう。とも感じた。

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集団主義の国の意思決定プロセスと専門家会議の廃止

日本型の意思決定を見ていると、誰が何を決めているのかよくわからないと思うことがある。そういう組織が「状況が刻々と変わる上に専門性が強い」事象に対応するとどうなるのだろうかという疑問がある。新型コロナウイルスへの対応を見ているとその様子がよくわかる。

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日本の敬語体系の背景にある社会的構造と新しい敬語としての「尊大語」

尊大語という敬語体系ができているんだろうなと考えた。考えたのだが誰にも賛成してもらえそうにないので自分のブログにだけ書いておこうと思う。この文章で実際に言いたいのは日本社会のある構造の崩壊である。成果主義・自己責任社会になった日本では部分的に「謙遜ゲーム」が成り立たなくなっている。

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