バイデン大統領に会えない – 岸田総理の焦り

日本の外交力の低下を思わせるニュースがあった。日本がアメリカの直轄支店ではなくアジア支店の一営業所に格下げになっていることがよくわかる。今後、バイデン大統領は「エマニュエル司令官」を通じて日本に指示を飛ばすことになるのだろう。岸田総理はバイデン大統領に会ってもらえないそうだ。「俺がトップセールスをやる」と意気込んで見せたはいいがなかなか営業のアポが取れない社長みたいな感じである。

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オミクロン株が流行り始めています – コロナ検査は受けてから帰省しますか?

岸田総理の力強いリーダーシップで新型コロナ検査が大幅に拡大されることになった。管政権のもたつきぶりと比べると迅速な対応だといえるだろう。これで国民は故郷で安全・安心の年末年始を迎えることができる。

こういう書き出しで政府の政策を賞賛できればどんなにいいことだろう。

年末ぎりぎりの方針転換に東京在住の帰省者たちは「みんな検査はどうするのだろうか?」と悩んでいるのではないかと思う。結果的にコロナが蔓延すれば「検査をせずに帰った都民が悪い」と言われかねない。

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軍事力で完全に中国に負けつつある日本が差し出すものは何か?

BBCが中国が軍拡競争に勝つだろうという予測を読んだ。中国の政府機関紙が書いた記事であれば読み飛ばしたのだろうが「BBCの分析なのか」と感じた。この記事を読む限り、日本が防衛費を二倍にしようが憲法を改正しようが中国にはもう勝てそうにない。新たな対抗策が必要なのだが日本には「場所貸し」以外の選択肢はなさそうである。場所貸しは日本の黄金の負けパターンである上に、かなり危険なオプションになりそうである。このまま無策を貫けば軍事的に中国に飲み込まれてしまうのではないかとすらと感じた。

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竹中平蔵的なものはいかにして日本から奪ったのか?

先日、アダム・グラントのギバーとテイカーという概念を見つけた。これを考えていて安倍元総理はギバーなのかテイカーなのかということが気になった。正直「人を主語にするとPVが集まりやすい」上に安倍元総理には引きがあるからだ。

だが実は安倍元総理はテイカーではないと感じた。

それではテイカーとは誰なのかということになる。おそらく安倍元総理の周りには「自分はもらって当然」と考えるテイカーが大勢群がってくるのだろう。例えば竹中平蔵氏などが思い浮かぶ。だが「竹中平蔵氏が日本から奪った」と書くと誹謗中傷になってしまう可能性があるので「竹中平蔵的なもの」というタイトルにした。

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「外国人が日本を無茶苦茶にする」と怯える日本人と武蔵野市の住民投票条例

武蔵野市で住民投票条例が否決された。「外国人が日本を無茶苦茶にする」と怯えた日本人が多かったなという印象を受けた。成長から見放され脱落先進国としての地位が定着している焦りと諦めが在日外国人バッシングに転化されているのだろう。彼らが考える「偉大な日本」という虚像と実像が全く合致しない苛立ちが関東近県から武蔵野市に向かった。

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SNSで関わってはいけない自己肯定感が低い人

今回はSNSで関わってはいけない人の見分け方を書く。二種類の関わってはいけない人がいる。最初の類型は「やってもらって当然だ」と考える人である。だが二種類目が難しい。彼らは一見慎み深く面倒見も良かったりする。だがあるきっかけで怒りを募らせて関心を持ってくれている人に攻撃性を向ける。

先日は北新地のクリニックの放火事件について調べた。拡大自殺の可能性が高そうだ。仕事ができるという評判は高かったがすぐカッとなる傾向にあるのだという。生活に行き詰まり死にたいと考えるようになったが自分一人では死にきれず家族を巻き添えにしようとした。のちにクリニックにかかるのだがおそらくそこでもこの傾向は収まらなかったようだ。最終的にはクリニックの院長と患者を巻き添えにした。院長はおそらく彼を助けようとしたのだろうが、その善意は彼には届かなかった。

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ウクライナは第二の朝鮮半島になるかもしれない

ロシアがウクライナ付近に兵力を集結しているというニュースがあった。2022年の年始には17万5000人の兵力を集めるかもしれないとアメリカの情報機関は見ているそうだ。現在でも10万人近くの兵力が駐留していると言われている。このウクライナへの兵力集中には二つの見方がある。

一つ目の見方は「アメリカ合衆国が退潮しているのでロシアが勢力拡大を目論んでいるのだ」というアメリカ退潮論である。もう一つはロシア側が囲い込まれることを恐れているのではないかというアメリカ脅威論だ。

こうしたグラグラした状態を解決するためには双方の意思に沿ってウクライナを分割するしかない。つまりウクライナは朝鮮半島と同じ道をたどる可能性があると感じた。

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谷本盛雄容疑者と北新地ビル放火報道

大阪の繁華街にあるビルで火災があり大量の人が亡くなったらしいというショッキングなニュースがワイドショーに流れたのはちょうどお昼頃だった。最終的には24名が亡くなったそうだ。

その直後から「精神病の人間は閉じ込めておくべきだ」というツイートが流れて来た。

だが実際に容疑者として逮捕された谷本盛雄容疑者は彼らが考えた「精神病の人間」のプロフィールとは異なっていた。決めつけの恐ろしさを感じる。実際の谷本容疑者は仕事ができて真面目で大人しい人物だったそうだ。国家資格も持っていて仕事のスキルも高かった。だが、その裏では家族への虐待もあった。それも含めて「内向きで何をしでかすかわからない普通の」人物だ。

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独裁はなぜいけないのか – エルドアン大統領のトルコに学ぶ

今日の話題は「なぜ独裁はいけないのか」である。こう書くと中国を思い浮かべる人がいると思うのだが、専制国家の中国は現在独裁が実現される過程にありまだ独裁国家ではない。今回取り上げる事例はトルコである。独裁がいけない理由は簡単だ。独裁は多様な意見を排除するので取り得る選択肢の数が限られてしまうのである。その結果、国民生活が困窮する。つまり独裁は一人のリーダーの資質に依存するから危険なのである。

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安倍政権・菅政権はお友達の病院を手厚く支援していた

朝日新聞が年間一兆円強という巨額の空床補償について書いている。病院というお友達がどれだけ優遇されていたのかがわかる数字である。

スモールビジネスを中心に「不備ループで休業補償がもらえない」一方で過大申告により多額の儲けを得ていた病院があるところがある。こちらは手を上げさえすれば言い値で補償してもらえたのである。

優遇がわかったのは岸田政権がこれを見直したからだ。まずは構造をきちんと理解した上で、スモールビジネスオーナーはもっと怒らなければならないと思う。黙っていては政権から見殺しにされる。

だが、怒ると言っても野党に票を入れるくらいしか抵抗手段がないというのも確かな話で「やはり小さいものは切り捨てられるんだなあ」という諦めに似た感情も湧く。

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