高市早苗氏は結局何に負けたのか

このところ、高市早苗大臣に関するニュースが国会の一つの軸になっている。さまざまな切り口があるのだが、今回は高市早苗さんは結局何に負けたのかについて考えてゆきたい。立憲と総務官僚に「刺された」とする人が大半なのだろうが、おそらく「改革者」の姿勢が疎まれたのではないかと思う。

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モンスターの誕生 UBSがクレディ・スイスを救済

UBSがクレディ・スイスを救済したとして話題になっている。「スイス発の金融危機は防がれた」というわけである。では、これが本当に救済だったのかということになる。結果的に三つのことが起きた。まずスイス発の金融危機は防がれた。ただしスイスの威信は損なわれた。そして最後にスイスに大きくて潰せないモンスター金融機関ができた。今後スイスはこのモンスターを「飼う」ことになる。

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志位体制の日本共産党が党員をつづけざまに除名せざるを得ない深刻な理由

日本共産党がまた党員を除名したという。なぜ次々と党員を除名するのか。あまり知られていない日本共産党の歴史に由来している。日本共産党は過去を清算できていないため政治議論を外に公開することができない。それどころか最近では外向けに情報発信すらできなくなっているようだ。

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トランプ氏が「俺は火曜日に逮捕されるかもしれない」と支持者に抗議を呼びかけ

トランプ氏が自身のSNSで「自分は火曜日に逮捕されるかもしれないがこれは政治的迫害である」と訴えている。高市行政文書問題でも見られた「誰かが嘘をついている」というような程度話なのだが、アダルト女優が登場したりトランプ氏が抗議運動を呼びかけたりと「劇場化」の度合いは日本とは比べ物にならない。さらに実際に刑事罰の対象になる可能性もありこれまでの民事裁判とは少し様相が違ってきている。

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ホリエモンこと堀江貴文氏が私設秘書として国会に戻ってくるらしい

東スポが「堀江貴文氏が秘書として国会に戻ってくるらしい」と書いている。さっそく田中角栄元首相は5年間登院しなかったのに除名されなかったなどと主張し、多くのいいねを集めたそうだ。「バカの革命」が始まったと思った。堀江さんがバカだと言っているわけではない。

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拘束見込みのないプーチン大統領に国際刑事裁判所が逮捕状を出す意味

ICC(国際刑事裁判所)がプーチン大統領に逮捕状を請求したと各紙が一斉に報じている。実際に逮捕される可能性は高くないうえに起訴できたとしても裁判には長い時間がかかるだろう。むしろ長い戦いが始まったと言って良い。では一体今回のICCの逮捕状にはどのような意味があるのか。実は日本からも検察官が派遣されているという。

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パリ市街がゴミで埋まる中、マクロン政権が年金改革法案を強行採決

パリの街は今ゴミが積み上がっているらしいとニュースになっている。背景にあるのがマクロン大統領が強引に押し進める年金改革だ。背景にあるのは中間市民層の没落とフランス議会政治の機能不全である。政治にアクセスできない人たちが職務放棄を通じて抗議の意思を示しているのである。

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「議員除名は憲法改正の予行演習」の世耕弘成氏が安倍総理から引き継がなかったもの

世耕弘成参議院幹事長が「ガーシー氏排除は憲法改正の予行演習だ」と表現して話題になっている。多数派さえ形成できればなんでもできるという意味なのだろう。一応、時事通信と朝日新聞が反発していたが思いのほか反発は広がらなかった。調べてみると「安倍後継として焦っているのだろう」という評価が多い。なぜ世耕さんは焦っているのかについて考えてみた。おそらく世耕さんも高市さんも何かを安倍総理から引き継げなかったのだろう。

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メディアの「クレディ・スイスはどうしてこうなった」はまとめのまとめが必要な状況

クレディ・スイスが経営破綻するのではないか? 金融市場は落ち着きのない状況が続いている。中央銀行が日本円にして7兆円の補償をすることにしたが「これでは足りないだろう」と言われているようだ。ヨーロッパ中央銀行は0.5%ポイントの大幅な利上げを先ほど発表し「インフレ対策を優先させる」とのメッセージを明確にした。つまり今回の件とインフレ対策を分けて考えているようだ。それぞれの判断が正しいことなのかが知りたいのだが、そもそもなぜクレディ・スイスが経営不振に陥ったのか。その理由がどこにもない。すでに知られている話なので経済紙を読む人は知っているだろうという前提のようだ。改めて読んでみたいと思った。

※当初「クレディ・スイス」を「クレディ・スミス」と、ミスタイプしてしまいました。記事とタイトルはすでに訂正させていただいています。

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