9,000人と考え議論する、変化する国際情勢とあいも変わらずの日本の行方

韓国検察が統一教会の韓鶴子を出国禁止措置にした。尹錫悦前大統領夫人が絡んだ汚職事件捜査で海外逃亡を恐れているものと見られる。

統一教会は清和会安倍派を中心とする自民党政権と強く結びつき信者の財産を「自主的に」寄付させて韓国に送っていた。しかし元信者家族が安倍総理を殺害したことをきっかけに過去の行動が問題視されるようになり日本の収益源と拠点失いつつあった。もちろん拠点を失っても信仰を守る事はできる。が、統一教会上層部にとって信仰がどの程度大切なものかはよくわからない。

韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁はこの状況に苛立ちをつのらせ「岸田を呼びつけて教育を」と迫っていたそうだ。清和会を中心とした自民党が集票源として重要視していた統一教会にとって日本の政権は「呼びつけて躾を施してやる」程度の対象だった。

韓国では大統領選挙が行われディープフェイク映像も出る火どの大変な盛り上がりになっているそうだ。日本の選挙でもフェイク画像やフェイクニュースが問題になることがある。議会選挙よりも県知事選挙などで問題になりやすい。二元代表制の元首選挙の盛り上がりはやはり過激化する傾向があるようだ。誰が代表になるかで政策が大きく転換してしまうからだ。

そんな中で総裁に出国禁止令が出た。韓国では反尹錫悦前大統領キャンペーンが始まっており、これに巻き込まれてしまったようである。TBSは「検察が捜査を進めているのは、尹前大統領の妻・金建希氏が旧統一教会の元幹部から、ネックレスやカバンなどを不正に受け取った疑いです。」としている。

これまでは安全なところから資金を吸い上げてきた統一教会だが、最終的に過激化する保守・進歩対立に巻き込まれてしまったということなのかもしれない。やはり「奢れるものは久しからず」という気がする。

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