アメリカ合衆国がイランの3つの核施設を攻撃した。ナタンズ・フォルドゥ・イスファハンになる。ABCニュースの土曜版が放送されたときにはB2戦闘機が移動していると言うニュースになっており、その後SNSでの発表を受けて特別放送が編成されたようだ。
CNNのアップデートによれば、今わかっていることは下記の通り。
- トランプ大統領がSNSでイランが核施設を攻撃したと発表した。
- トランプ大統領は今回の攻撃を「抑制的なもの」としており戦争の意図はなく和解に持ち込むための有効な対策だと主張している。
- 作戦がどのようなものだったのかは説明されておらず、現地時間の日曜日8時からヘグセス国防長官らが会見することになっている。
- ただしB2爆撃機が6機使われて12のバンカーバスターが使用されたことはわかっている。
イランはアメリカがイランの攻撃に参戦すれば「ただでは済まない」としていたが、今のところ反応は出ていない。このためアメリカ合衆国とイランが戦争状態に入ったと言う状態ではない。
トランプ支持者の中には「アメリカ第一主義者」と呼ばれる人たちがいてイランに対する攻撃に反対していた。このため説明としては「アメリカ第一主義を貫きイランを交渉の席に引きずり出すためにトランプ大統領が限定的な攻撃をした」といいうことになっている。
ニューヨーク・タイムズは当初「アメリカはイランとの戦争に入った:主要な核施設を攻撃」という見出しを出していた。
イランの反応が限定的だったのはアメリカ合衆国の攻撃が思ったような効果を挙げなかったからの可能性がある。アルジャジーラによればイラン側はフォルドゥへの攻撃は表面的なものであると主張している。もちろんイランが体制の動揺を防ぐために被害を限定的に伝えている可能性はある。
仮にトランプ大統領が攻撃に成功していれば大々的に「イランの核の脅威を取り除いた」とSNSで宣伝していたはずだが、詳細は示さずに「明日の朝に改めて説明する」と言っている。現時点での正確な表現は「濃縮施設の完全な破壊」である。サウジアラビアなどの湾岸諸国での放射能漏れも観測されていないと伝わっている。